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歯科から医科へ答えます

歯ブラシの選び方

口や歯に対する健康意識の高まりとともに、健康器具としての歯ブラシのも関心が高まり、いろいろな工夫やアイデアをいかした歯ブラシが多種類市販されています。一般的な歯ブラシ以外に一束だけ毛束が植えられている歯ブラシや電動歯ブラシがありますが、今回は一般的な手で動かす歯ブラシを選ぶときの注意点についてお話します。

まずブラシ部分はなるべく小ぶりな方がいいでしょう。口の中の狭い所にもとどいて小回りが効くため細かいところまで効果的に歯垢を取り除くことができます。いっぺんに広い範囲がみがけないので、逆に雑な歯磨きが出来ないのも利点かもしれません。もっと積極的にブラシの毛束を抜き取り目的に応じた、より小さい歯ブラシを自作するのも良い方法です。ブラシの毛については、以前はマッサージ効果を重視して硬めの毛が勧められていましたが、もともと柔らかい歯垢を取り除くことが目的であるため、現在では細かいところにとどきやすく、歯や歯肉にも害の少ない柔らか目の毛のものが勧められています。

豚の毛のような動物の毛ではなく、ナイロン等の合成樹脂製のほうが吸水性が少なく清潔で耐久性にすぐれています。加えて、毛の先端が刺激や物理的な害をやわらげるためにていねいに丸く処理してある製品を選ぶと良いでしょう。
次に握りやすい柄の歯ブラシを選ぶことです。必要以上に弾力があったり、複雑な形をしていないストレートでしっかりとした柄が最適です。長さは使用する人の体格や手の大きさにあわせて選ぶ必要があります。

以上の条件を備えていれば、価格の高い安いやブランドにこだわることはありません。歯ブラシは長い間使いつづけると毛が水を吸い腰がなくなり、毛束の形もくずれブラシの効果が下がるといわれています。1日に2〜3回歯磨きをする人で3週間から1ヶ月を目安に交換するとよいでしょう。

(1999.3.25 神奈川県保険医新聞)