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X線に代わる、被爆しない断層撮影装置の開発

歯科診療 国立長寿医療研など、新検査法で共同研究

 

 国立長寿医療研究センター(大府市)と東京医科歯科大学、パナソニックヘルスケア(愛媛県東温市)は、歯科診療でのX線撮影などに代わる新しい画像検査法「歯科用光干渉断層計(OCT)システム」の共同臨床評価研究を開始すると発表した。12年度の実用化を目指す。

 光干渉断層計システムは、患部に近赤外光を当て、反射光から画像を表示するもの。眼科では網膜撮影に使われている。光を使うので無害というメリットがある。また、画像の解像度もコンピューター断層撮影(CT)や磁気共鳴画像化装置(MRI)といった既存の手法に比べて高いという。

 国立長寿医療研究センター先端診療部の角保徳・歯科口腔(こうこう)外科医長は「X線は発がん性があり、繰り返しの使用はできない。OCTは虫歯や口腔がんの診断に役立つ」と話している。【三鬼治】

2010.11.11 記事提供:毎日新聞社