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「未承認の細胞医療」注意

再生医療学会が声明

 日本再生医療学会(理事長・岡野光夫(おかの・てるお)東京女子医大教授)は1日、国内の医療現場で正規の手続きを経ずに幹細胞治療をしている例があるとして、患者に対し、未承認の「再生、細胞医療」を安易に受診しないよう求める声明を発表した。

  同学会によると、国が定める指針や薬事法に基づく治験(臨床試験)などの申請をせずに、脂肪から採取した幹細胞を使って糖尿病や脳梗塞などを治療したケースがあるという。今後、国内の実態調査に取り組む。

  声明では、患者に対し、治療を受ける場合は、その医療機関が公的機関からの承認や臨床研究や治験の承認などを受けているかを確認することを推奨。また学会の会員には、患者の安全確保と再生医療の適正な早期実用化に向け、法令などを順守し、未認可の幹細胞を使った医療行為に関与しないよう求めている。

2011.02.2 記事提供:共同通信社