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「歯科医療に関する一般生活者意識調査」発表

2人にひとりが「口の中に異常を感じる」 8割以上は未治療のまま

9月28日、「平成23年度都道府県歯科医師会広報担当理事連絡協議会」で、日本歯科医師会が株式会社電通パグリックリレーションズに委託した『歯科医療に関する一般生活者意識調査』の結果が明らかにされた。同調査は本年7月に全国の20〜70代の、歯科医療従事者を除く1万4千名を対象に行われたもので、今回で4回目の調査となる。
まず、調査対象者の全体の55%が「歯や口腔に異常を感じている」と答えたが、そのうち83.3%は現在未治療の状態で、患者が潜在化する傾向は変わっていないことを指摘した。治療を受けない理由として、「悪いところがないから」(40.2%)、「ひどい状態ではないから」(22.6%)など、「患者の自己判断で受診していない人が多く含まれていることが推測される」とした。

20〜30代男女の歯科医院離れ顕著
また、歯科医院で口腔内のチェックを受けている人は47%とほぼ半数いるが、性別・年代によってその差は大きく、特に20・30代男性の70%弱、20代女性の60%は歯科医院離れが顕著で、職場や自治体の歯科検診も、歯科医院によるチェックも受けていないことが明らかになった。

患者満足度は向上
一方、歯科医師のイメージは、「親切」、「まじめ」など、全体にポジティブに捉えており、特に治療中の患者の満足度は世代を問わず一様に高い。「治療が丁寧で上手(45.2%)、「受付スタッフの対応が良い」(42.0%)、「待ち時間が少ない」(38.9%)等が、満足度が高い理由として挙げられている。一方、「不満」と答えた人が挙げた理由の第1位は「治療が雑な感じ」(50.1%)。
電通PRでは、未受診者に対してこれらの内容を提示し、歯の大切さを自分自身の問題とした認識させ、治療から検診へのサイクルを習慣化させることが課題であると、分析の結果をまとめた。
 
「歯科医療に関する一般生活者意識調査」発表

 
2011年10月21日 提供:歯科医療経済2011.10月号