White Family dental-site



電動歯ブラシ、使い方注意  磨き過ぎは知覚過敏誘発

 

電動歯ブラシ、使い方注意  磨き過ぎは知覚過敏誘発 リスク低い専用歯磨き粉 「経済ウイークリー」 〈マネー&ライフ〉

電動は、一個所に止めて使うのでは、なく。軽く、動かしながら使うのが良いのですが、つまようじ法や、ブロッティング法、などの毛先を押し付けることを軽く繰り返しながら3分以内で全額を2回磨きする感じで、動かすのです。比較的コンパクトな毛先の植毛部位の長さでは、上下18か所にポジションを分けて、上9個所で1か所の滞空時間は10秒で、合計90秒。下も同じで、90秒。上下で、180秒(3分です)。

 短時間にきれいに磨けて使い勝手がいい電動歯ブラシ。高性能で携帯性に優れ、デザインも洗練された製品が人気となっており、昨年から市場が急拡大。子ども向けも販売され身近な生活用品になりつつあるが、使い方を間違えると大切な歯を傷めかねない落とし穴もあり、注意が必要だ。

 ▽"キーン"

 千葉市の会社員、鈴木百合子(すずき・ゆりこ)さん(58)は朝晩の2回とも電動歯ブラシを使うヘビーユーザー。「朝の忙しい時間帯に短時間で済ませられる上、手磨きと比べて歯の表面がつるつるになる」と4年前に購入した。

 ところが使い始めて半年。いつものように歯にあてると"キーン"と歯茎がしみて食べ物も食べられないほどの痛みに襲われた。駆け込んだ近くの歯医者で八重歯の歯茎が削れたことによる知覚過敏と診断された。

 歯には自信があった鈴木さんは「磨き残しがないよう手磨きのように電動歯ブラシを強く動かしたため歯茎に負担がかかった。便利なものも使い方を間違えると逆効果」と反省しきりだ。

 ▽あてるだけ

 歯ブラシの使い方を指導している「にいみ歯科医院」(東京)の新美勝海(にいみ・かつうみ)院長によると、電動歯ブラシをめぐるトラブルの大半は歯茎の炎症や知覚過敏の症状を訴えるケースがほとんどで、誤った使用法が原因になっているという。

 「歯の表面のエナメル質は硬質で磨きすぎによるダメージはほとんどないが、歯と歯茎の境目付近は特に注意する必要がある」と新美院長は指摘する。

 歯茎の裏には比較的軟らかく敏感な象牙質と呼ばれる層があり、冷たい物がしみやすい。歯茎が下がる「歯肉退縮(しにくたいしゅく)」は加齢に伴い進んでくるが、電動歯ブラシで歯茎付近を強くこすりすぎると年齢に関係なく同様の症状を引き起こすという。

 新美院長は「電動歯ブラシは清掃能力が格段に高い分、使い方も注意が必要。手磨きのようにゴシゴシ動かすのは絶対に禁物で毛先が歯に軽くあたるだけで歯垢(しこう)は取れる」とアドバイスする。

 ▽研磨剤フリー

 電動歯ブラシで意外と知られていないのが専用の歯磨き粉。自宅や職場で手磨きと電動の二つの歯ブラシを使い分けているが歯磨き粉は手磨き用のみ、という人も多い。

 手磨き用の歯磨き粉には、歯を白くするための研磨剤などが配合されている。「研磨効果が高まる電動歯ブラシで磨けば歯茎を傷付ける可能性がある」(歯科医)ことから、"研磨剤フリー"のジェルタイプの専用歯磨き粉が推奨されている。

 ただ、電動歯ブラシのメーカー各社の推奨はまちまち。メーカーや機種により電動歯ブラシの機能が異なるためのようだが、歯科医の推奨が多いフィリップスの担当者は「ジェルタイプで十分歯をクリーニングできるので研磨剤入りを使うリスクは避けるべきだ」と話している。

2011年10月26日 提供:共同通信社