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訪問診療:通知の簡素化については、
歯科訪問診療に係る留意事項通知が36

歯科訪問診療に係る通知「できる限り簡素化」
中医協総会

 中医協総会が11月11日、厚労省内で開催され、厚労省は歯科訪問診療に係る
留意事項通知につき、点検も含めて簡素化できるところは、簡素化等をしてい
く意向を示した。
総会では、在宅歯科医療について、厚労省が資料を交えて、今後の方向性を
説明。これを受けて日歯常務理事の堀憲郎委員は、超高齢社会において、在宅
歯科医療は歯科が担う重要な役割の一つに位置付けられることや、様々なデー
タからその有用性が示されていることを主張した上で、特に通知の簡素化と、
かかりつけ歯科医機能の堅持の2点を要望した。
堀委員は、通知の簡素化については、歯科訪問診療に係る留意事項通知が36
本に及ぶことを指摘。「歯科は概してきめ細かすぎる通知が存在しており、現
場での煩雑さにつながっている」として、今後の議論の中で整理できるものは
整理して、より分かりやすく、より取り組みやすくするよう要望。厚労省は、
「簡素化については点数表の簡素化の観点から点検したい」旨回答した。
かかりつけ歯科医機能の堅持に向けては、「歯科だけの問題ではないかもし
れないが」と断わった上で、「これまでも在宅歯科医療の推進に向けてインセ
ンティブを付与していたが、想定しなかったような、かかりつけ歯科医機能が
乏しく、効率性に重点を置いた大規模な歯科訪問診療形態が現れ、それに対し
てブレーキを掛けるような繰り返しが少なからずあった」と指摘。通知にある
「歯科訪問診療は常時寝たきりの状態等に行う」を例示し、「基本的には『通
院困難なもの』を対象にしているが、地域によっては過度に厳格に運用され、
現場で支障を来している部分もある」として、誤解が生じないような工夫とと
もに、全体として在宅歯科医療を推進する姿勢を全面に出し、かかりつけ歯科
医として血の通った歯科訪問診療ができる方向性を堅持するよう要望した。想
定外の事例に対しては、個別に厚労省として指導、監督機能を果たすことも求
めた。

2011年11月22日