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ライフワークの口臭研究…肝細胞できた


 口臭の主な成分である硫化水素を使って、人間の歯の組織から肝臓の細胞を効率よく作ることに、日本歯科大の八重垣健教授(口腔(こうくう)衛生学)らの研究チームが成功した。

 虫歯の治療で抜いた歯を使って、肝細胞を作製することにつながる成果で、英医学誌に27日発表した。

 硫化水素は、卵の腐ったような臭いがする有害物質。研究チームは、歯の細胞に対する硫化水素の有害性を調べるなかで、細胞の変化を促す働きを発見した。

 研究チームは、歯髄と呼ばれる歯の内部組織から、様々な細胞に変化できる幹細胞を取り出し、化学物質などを添加することで肝細胞の作製に成功。さらに微量の硫化水素を加えたところ、2-4倍効率よく肝細胞に変化した。硫化水素を加えた方が、細胞の形や肝機能も良かった。

 硫化水素が肝細胞に効率よく変化させるメカニズムは、詳しく分かっておらず、今後調べるとしている。

 八重垣教授は「ライフワークの口臭研究が、今回の成果に結びついた」と話している。

2012年2月27日 提供:読売新聞