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訪問歯科診療用自動車出発式
県下6カ所へ向け堂々の出発!!

訪問歯科診療用自動車出発式3月30日(金)午後2時より神奈川県庁本庁舎正面玄関前に於いて、訪問歯科診療用自動車出発式が開催された。黒岩知事より本会高橋会長にキーが手渡されると、配備先となった歯科医師会は早速乗り込み、期待を胸にそれぞれの地域へ向け出発した。今後の活躍が期待される。

黒岩祐治県知事、中村省司8020議員連盟会長の挨拶の後、黒岩知事より本会高橋会長へ、金太郎のキャラクターが施された金色に輝く巨大キーが手渡された。

続く挨拶で高橋会長は、まず6台の歯科診療車配備に対し謝辞を述べると、近年の高齢者の死亡の原因が外来の微生物による感染症ではなく、自身の口腔常在菌の誤嚥によって引き起こされる肺炎によるものが増加していることを挙げ、口腔ケアの重要性をあらためて訴え、歯科診療車の活用を約束した。

歯っぴー金太郎次にイメージキャラクターの「歯っぴー金太郎」が紹介されると、2頭身のいわゆる『ゆるキャラ』が両側を県の職員に支えられながら歩きにくそうにヨチヨチと登場し参加者を沸かせていた。

続いて自動車の内覧が行われた。可撒式の診療用チェアは車椅子となり、自ら患者役となった黒岩知事は車椅子のままリフトで車内に運び込まれると、新品の機材によって口腔診査を受けていた。担当医によると知事の口腔状態はかなり良かったとのこと。

自動車はトヨタハイエースをベースとしてモリタが製作したもので、通常のものより全幅で20cm弱広く、全高で30cm弱高くなっており、車内は数々の機材が効率よく納められていることもあり狭さは全く感じ歯っぴー金太郎ない。外装には黒岩知事たっての希望でイメージキャラの金太郎が両側面にラッピングされ、後面には神奈川県ご当地よ坊さんと8020のロゴ、前と側面に大きく『歯っぴー金太郎号」と書かれている。

また歯科保健啓発標語の歴代優秀作品が右側面にあしらわれている。ナンバーはもちろん各車とも8020。
配備先は横浜市、川崎市、相模原市、茅ヶ崎、小田原、厚木の各歯科医師会。

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3月30日(金)「訪問歯科診療用自動車」(歯っぴー金太郎号)の出発式が県庁本庁舎正面玄関前で行われた。この車両の作製費は、国庫補助金を活用し、県議会において、高齢者口腔ケア推進事業の助成として認められたもので、本会はこれを受け、診療機器を搭載した車両の設備・機材を設計・検討し、年度内完成を目指していた。

この車両の活用については、高齢者等口腔ケア推進事業として、県内約600ヶ所の介護保険施設のうち、「口腔機能維持管理加算」が実施されていない施設に対し、口腔機能の維持・向上を図る体制を構築してもらうことを計画している。その他には、介護予防事業や地域支援事業、また一般的な検診や普及活動での活用が計画されており、さらに、災害時の活用も想定されている。

6台の車両は、川崎市、横浜市、相模原市、小田原、厚木、茅ヶ崎の各地域歯会に配置された。今までにない事業であるので各地域歯会にはご苦労があると思われるが、今後、進行していく超高齢社会に対して、我々県歯会員が貢献をするための大きなツールとなるものである。県歯と地域歯会そして、行政との連携をとり、この活用を図っていきたい。(Y・K)

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災害時にも診療車の活用を

6台の「訪問歯科診療車」が地域歯会に配備された。通常時は口腔ケア、検診事業、歯科普及活動に活用される。

ここで重要なことは外部電源はもとより、水の貯蔵タンク、自動車エンジンによる発電、コンプレッサーを備えており診療を自己完結できることである。

昨年3月の震災の折、全国から集まったいわゆる歯科バスが被災地での診療口腔ケアに大きな役割を果たしたことは周知のことである。災害時には本会に設置される災害本部からの各地域歯会への要請により災害地での本会会員の活躍が期待される。

これだけの数のバスを保有する県は本県のみであり県民からの期待も寄せられている。災害地での役割は歯科診療、口腔ケア、身元確認作業などが考えられる。本県での発災は元より他県での発災に際してもその実力が期待されるものである。


2012年5月1日 提供:神歯 歯界月報