いよいよ２７日に開幕するロンドン五輪。メダリストはメダルを噛んで写真のポーズをすることも多いが、競技によってはメダルの獲得には歯が大きく影響しているという。歯科医を直撃した。（産経デジタル・上坂元）

「歯がキレイに並んでいて、歯並びがよさそうに見えても、例えば、右でしか噛めないとか、前歯が噛めないなどということがあると本来の実力が発揮できない」と話すのは数多くの有名芸能人やモデル、スポーツ選手が通う歯科医院を東京・赤坂のＴＢＳ近くで開院している「赤坂通りデンタルクリニックhttp://www.est-imp.com/院長・福島一隆氏（４６）。

「歯並びとは、歯の配列の状態だけを指しますが、噛み合わせとは、顎関節内の状態、左右の咀嚼筋の緊張のバランス、上下の歯の凹凸の組み合わせの３つの要素が関係している」という。よってスポーツ選手が１００パーセントの力を出すには噛みあわせが重要なポイントで、噛みあわせが合っていない場合は治療が必要だという。

福島氏によると「顎関節、咀嚼筋、噛み合わせ治療の一端として、左右の奥歯に均等に力が入るようなマウスピースを、競技中に使うと今までより高いパフォーマンス、つまり潜在的な能力を発揮出来る可能性が高い」そうだ。