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歯科健診や口腔ケアの受診 「半年に1回以上」21.9%

アメリカなど北米、ドイツ、フランスなどの60%以上の検診受診と比べてなんとお粗末なんだろう。
これでは高齢者はますます、寝たきりが増えて、国の生産性も下がる一方


■歯科健診や口腔ケアの受診 「半年に1回以上」21.9%
 平成23年国民健康・栄養調査

 平成23年国民健康・栄養調査結果の概要が12月6日、厚労省より公表され、20代以上の21.9%が半年に1回以上の頻度で歯科健康診査や専門家による口腔ケアを受け、26.5%が1年に1回程度受けていた。また、何でも噛んで食べることができるのは88.0%に及び、70歳以上の60.1%は食事の時にいつも入れ歯を使っていた。

生活習慣の把握の一環として、歯の健康に関して調査されたのは▽入れ歯の使用状況▽歯科健康診査や専門家による口腔ケアの受診頻度▽咀嚼の状況-の3項目。満20歳以上を対象に行われた。

調査の結果、1年間に歯科健康診査や専門家による口腔ケア(歯面の清掃、歯石の除去、入れ歯の調整など。むし歯の治療などの際に合せて受けたものも含む)を受けた頻度は、「1年に1回程度」が26.5%で、「半年に1回以上」が21.9%。半年に1回以上受けている割合は年齢階級が上がるにつれて高くなり、20代16.3%、30代17.2%、40代17.4%、50代21.5%、60代26.2%、70歳以上26.5%となっていた。

1年に1回程度は60代が最も多く28.8%。以下、50代28.0%、30代27.4%、70歳以上25.5%、、40代25.0%、20代22.0%が続いた。

咀嚼の状況においては、何でも噛んで食べることができるのは88.0%。40代が91.5%で最も高く、50代は87.4%、60代は86.7%と、40代をピークに減少していたが、最も低い70歳以上でも84.4%に及んだ。30代は91.4%、20代は90.8%とともに9割を超えた。

よく噛んで味わって食べている割合は77.1%で、70歳以上が最も高く84.1%。60代77.3%、40代は75.8%、30代73.9%、50代73.0%、20代72.2%が続き、20代〜40代にかけて増加を示すも、50代で30代を下回る割合を示した。

入れ歯の使用状況では、食事の時にいつも入れ歯を使っているのは24.9%で、そのうち70歳以上は60.1%に及び、60代は32.2%、50代は12.6%であった。

入れ歯を持っているがほとんど使っていないのは3.0%で、70歳以上は5.5%、60代は4.2%、50代は3.7%。入れ歯を持っているが使わない時があるのは2.0%で、70歳以上は3.9%、60代は2.8%、50代は2.2%となっていた。

2012年12月11日 提供:日歯広報