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タレント“眞鍋かをり”を招き都歯主催の公開講演会:
「口内の健康の重要さ」をPR

タレント“眞鍋かをり”を招き都歯主催の公開講演会:「口内の健康の重要さ」をPR 東京都歯科医師会(浅野紀元会長)は、都民向け講演会「Go!クリニック 白い歯でホワイトクリスマス〜ツール&Myメンテ〜」(特別協賛・GSK、P&G)が12月9日、歯科医師会館で開催された。“口内の健康の重要さ”を啓発する目的で行ったもので、第1部は、「エイジング・酸蝕歯・知覚過敏」安田登氏(NPO法人あなたの健康21“歯と口の健康を守ろう会”理事長、「歯周病と全身の疾患、プラークコントロール」山本松男氏(昭和大学歯学部教授)の講演2題、第2部では、タレントの眞鍋かをりをさんの「Go!クリニック スマイル親善大使」就任式とトークショー、フォトセッションが行なわれた。

まず、安田氏は、一般の人には聞きなれない言葉である“酸蝕歯”について「フルーツやワイン、果汁、炭酸飲料、ビタミンCの顆粒など酸性の飲食物を、摂り続けたり、または、胸やけなどで胃酸が口の中に出てくることで、少しずつ歯の表面がすり減っていくこと、あるいは、溶けてしまった歯の状態をいいます」と説明し覚えてほしいとした。

具体的な飲料水の固有名詞を挙げ、酸蝕歯になりやすいものとそうでないものを挙げて、参加者に、改めて理解していただけるように注意を促した。最も気になる、"酸蝕"の影響から歯を守る方法については、以下のことを挙げた。@歯が酸性の飲食物にさらされている回数を減らす、A時間をかけて酸性の飲料を摂取しないようにする、B柔らかめか普通の毛の硬さの歯ブラシで丹念に歯を磨く、C酸を多く含む飲食物を摂った直後は、エナメル質が最も擦り減りやすい状態になっているので、この時には、歯磨きをしないこと、DGKSのPROエナメルなど、低摩耗性のフッ素配合ハミガキを使用する。

これらを踏まえて、安田氏は「@〜Dのことで、健康的な食生活を大きく変えることなく、“酸蝕”を予防できる、簡単な方法で可能なのです。毎日の何気ないこと、ちょっとした気持ちでも毎日続けることでできます。もちろん、唾液の効果もありますので唾液がよく出ることも大事です」とユーモアを交えて語っていた。

引き続き、山本氏は歯周病について「基本的なこととして、早期発見の歯周病なら、ごく基本的な治療で治すことができます。大切なのは適切なブラッシング。それからこびりついてしまった歯石の除去を行って下さい。歯周病の原因は歯垢ですから、それをためない、増やさないことが基本です。 そのためにはまず、正しい歯ブラシの方法で毎日実行することです。歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておくことが何より大切です」とした。

その一方で、最近の歯周病にまつわる話に触れ、「歯周病と全身の疾患との関係が指摘される研究発表が出てきています。日本人の80?が潜在的には罹患しているとも指摘されていますが、静かに進行するので、自覚症状がなく本当に悪化しないと歯科医院に行かないもの事実です。気になったなら歯科医院でチェックしてもらうことが大切です」とした。

第1部と第2部の休憩の合間に、参加した人から、「若い人にも歯周病があると聞いていたので、気になったので応募してきましたが、毎日の手入れが大事だと改めて知りました」「テレビで"酸蝕歯"は時々、聞いていたのですが、よく知りませんでした。話を聞いて気をつけるようにします」のほか、中には「やはり歯医者のイメージは、"痛い"というイメージはあります。でも、予防のために行った方が良いのがわかりました」「初めて参加しましたが、わかりやすく説明していただいたので、参考になりました。今回は話題になりませんでしたが、インプラントは本当はどうなのですかね、友人がして良かったと言っているので」などの話を聞くことができた。

第2部は、一般マスコミも取材に駆けつけた中で行なわれた。ワインやチーズ、一人旅などを趣味にしている眞鍋さんは、『GO! クリニックスマイル親善大使』に任命され、歯医者にまつわるトークショーをし、参加者を賑わしていた。

本イベントは恒例の都民向けの企画であるが、企画に関与した関係者は「集客は大変ですが、特に、この企業商品を使っていただきたい世代へのアピールも苦労しました。このような事業は、地味な活動ですが、続けていくことの意義はあると思っています。少なくとも、参加された人たちには、歯科への関心を持って帰ってほしいと思っています」と述べていた。

2012年12月16日 提供:取材 奥村 勝 氏