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四日市の踏切事故で和解 中国人男性遺族と歯科医

 三重県四日市市で2010年、自転車の3人が車の追突で踏切内に押し出され、電車にはねられるなどした事故で、死亡した中国籍王定祥(おう・ていしょう)さん=当時(23)=の両親が、車を運転中にてんかん発作を起こした歯科医の池田哲(いけだ・てつ)受刑者(48)に約5340万円の損害賠償を求めた訴訟は18日までに、津地裁四日市支部(斉藤一美(さいとう・かずみ)裁判官)で和解が成立した。

 受刑者側が和解金を支払うが、金額は明らかにされていない。両親側代理人の弁護士事務所は「和解内容に納得しているが、詳細は言えない」としている。

 訴状などによると、池田受刑者は10年12月30日、運転中に発作で意識を失い、遮断機が上がるのを待っていた自転車3台に追突。王さんら男性2人が電車にはねられ死亡し、1人が転倒してけがをした。

 池田受刑者は自動車運転過失致死傷罪で禁錮2年10月の判決を受け、最高裁で確定。別の死亡男性の父親も池田受刑者に損害賠償を求めて提訴し、既に和解した。

2013年1月18日 提供:共同通信社