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農水復興政務官が講演&質疑応答
「歯科分野では口腔ケアに注目・理解が必要」

長島・農水復興政務官が講演&質疑応答
「歯科分野では口腔ケアに注目・理解が必要」


昨年末の総選挙(新潟県小選挙第5区)で、田中真紀子・元文部科学大臣に勝ち当選3回を果たした山古志村村長を務めた長島忠美・農水・復興政務官(岩手県担当)が1月22日、都内で講演し、復興への思いと農水事業の今後の展望を示し理解を求めた。

長島・農水復興政務官は、岩手から駆けつけたとしながら、遅々として進まない復興事業への課題と対応を一つひとう説明した。「現場と行政が繋がらないと、いくらそれぞれの立場で検討していても、事業は進まない。それには相互の信頼が大事。役人は、国も地方も優秀です。ただ、優秀な分、下から上がってきた話を聞くことが少ない。ここが問題だと思っているのです」と指摘したうえで、「話しを一度、自分の懐に入れること聞くことで、"信頼されている"と思ってくるので、随分変わってきます。」と山古志村村長の経験から得た地域での人間関係構築をポイントの一部を紹介した。

また、現在、安倍内閣が実施に移そうとしているアベノミックスの特に公共事業について「"公共事業"という言葉が、従来のイメージをもって捉えられてしまうので、さらに説明が必要になっているのも事実です。本当に必要な公共事業は、特に地方には大事です。雪国の新潟県としては、除雪事業も不可欠な政策になっていますが、昭和30年前は、お手上げで雪解けを待っていました。田中角栄先生が政界に入ってから、除雪事業が政策になったのです」と述べ、改めて雪国県の地域事情を理解してほしいと強調した。

ここでは、田中角栄についての評価を質問された長島農水・復興政務官は「田中先生の政治家としての評価はともかく、個人的には、"情の政治家"と思っています。とにかく、事務所に来た人間を、門前払いは一切しない対応だったと聞いています。このスタイルは、受け継いでいきたいと思っています」と評価すべき点を挙げた。

一方で、会場からの質問もあり、最近の歯科医療にも言及したが、特に話題になっている口腔ケアについて「高齢者の死亡原因の上位に挙げられている誤嚥性肺炎。その予防に効果的とされているのが、口腔ケアであり、この問題意識が、歯科だけでなく医科・介護の分野も広がっています。病院や施設での十分な対応ができない、議論すべき時期にきていると思っています。こうした分野にも、医療関係者だけでなくマスコミ関係者も理解し報道してほしい」と訴えた。さらには、今後必ず注目される社会保障政策・医療政策に関連して混合診療・インプラントにも触れたが、「厚生労働部会長ではないので何とも言えないが、基本的には、保険診療の範囲を議論すべきだと思っている一人です」と難しい問題だとしながら個人的な断りながら質問に答えていた。

なお、政権交代が行なわれ自民党が復権したが、新潟県歯科医師会や地元・長岡歯科医師会の対応についても、「野党に転落している時期も、従来から変わりなく支援をしていただいていました。まあ。政権与党になったことで、責任を問われることを痛感しています」と現状認識を正直に吐露していた。

講演後、歯科について、次のような意見が聞かれた。「インプラントの値段はどうなのですかね、バラバラなのが不安」を募らせる原因です。この問題点をさらに議論したいが・・・」(某テレビ局番組担当者)、「歯医者は入ってみないとわからないが現実。紹介してもらってから行くしかないのが本音です。友人は、紹介先の歯科医院で良かった、と言っていましたが」(日本大学3年生)、「歯科医療関係者の研修などはどうなのですかね。患者さんとの関係作

りにはスタッフ教育は不可欠です。」(人材育成会社営業部)。

2013年1月24日 提供:奥村 勝 氏