White Family dental-site


CAD・CAMシステムほか 歯科13技術が保険導入へ?中医協総会

 中医協総会が1月22日、都内のグランドアーク半蔵門で開催され、歯科関係では、新規に保険収載を行う技術として「クラウンループ保隙装置」など11件の技術が「優先度が高い」とされるとともに、既存の先進医療から保険導入する技術として「X線CT画像診断に基づく手術用顕微鏡を用いた歯根端切除手術」「歯科用CAD・CAMシステムを用いたハイブリッドレジンによる歯冠補綴」
の2技術が「優先的に保険導入が適切」と評価され、平成26年度診療報酬改定で保険導入される見通しとなった。
 今回、保険導入の優先度が高いと評価された歯科の技術は▽顎関節症指導管理料▽歯科矯正用アンカースクリュー▽厚生労働大臣が定める疾患に起因した咬合異常に係る適応症の拡大▽在宅高齢患者の歯根面う蝕へのフッ化物応用処置▽フッ化物局所応用加算▽頬、口唇、舌小帯形成術▽手術時歯根面レーザー応用加算▽歯周治療用装置▽クラウンループ保隙装置▽小児義歯の適用拡大▽コンビネーション鉤―の11件。
 また、診療側が前回より保険導入の優先度が高いと評価された技術数が半減しており、改定財源の少なさが影響しているのではと指摘したことに対して、 医療技術評価分科会長が「財源ありきで評価した事実はなく、医学的有用性の有無で議論した」等と発言。
 これを受けて日歯常務理事の堀憲郎委員は、「提案を行う各学会から、提案が不採用になった場合の具体的理由を示していただきたいとの要望が多い。不採用理由のほとんどが『評価を行うに十分な根拠が示されていない』といった抽象的な記載となっている」と指摘し、より丁寧な対応を求めた。

◇先進医療からCAD・CAM技術を含む2技術が保険収載へ

 今回、優先的に保険導入が適切と評価された歯科の技術は、「X線CT画像診断に基づく手術用顕微鏡を用いた歯根端切除手術」「歯科用CAD・CAMシステムを用いたハイブリッドレジンによる歯冠補綴」の2技術であった。
今後、先の11技術を含め保険収載に向けての具体的な議論が行われる。

2014年2月4日 提供:日歯メルマガ