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週刊誌報道された歯科治療の凄い技術
将来を見据えた7つの技術を紹介・説明

週刊誌報道された歯科治療の凄い技術:将来を見据えた7つの技術を紹介・説明

この費用の相場ってなんだろ?
ミクロンレベルでチューニングしているのと、保険治療のように100ミクロンくらいの段差も無視している現状で、4K映像とアナログ映像をみくらべているのと同じくらい。
保険治療というのは、おおざっぱな雑な昭和の技術の塊みたいなもの。
国が認めた材料が古すぎるし、新材料認めた保険治療でも、いろいろ制約があったり、チェックが厳しく、コストがかかり過ぎるので、多くの歯科医は患者に薦めないし、導入しないだろう。

週刊現代(3月8日付号)で、「歯科治療の凄い技術」というタイトルで7つの技術がグラビアページ紹介された。
週刊誌の関心・取材姿勢が知ることができるが、専門分野の世界から視点からのギャップや要望なども確認することになる。「歯周組織再生療法」「セレック治療」「スリーデイエス除菌外来」「マイクロスコープを使った根管治療」「エルビウム・ヤグ・レーザ治療」「オールオンフォー」「舌側矯正」であるが、読者に理解しやすいように平易に説明している。

△「歯周組織再生療法」:
歯周病によって失われた歯槽骨や歯肉などの歯周組織よみがえらせるゲルを塗布する治療。”エムドゲイン療法” “バイオ・リジェネレーション法”と呼ばれる。
費用 歯1本4.8万〜20万円

日本の中高年の約80%が歯周病に罹患しているとされている。歯肉の炎症から始まり歯槽骨を失い、歯が抜け落ちてしまうもの。和泉雄一・東医歯大教授が「ゲル状の再生材料を直接患部に塗るだけで、破壊された歯周組織」が元に戻る治療です。治療には外科手術が必要となるが「局所麻酔をして約1時間で終わる。2週間程度で硬いものや刺激物を除き、普通の食事ができます」と説明。

一方、弘岡秀明・スウェーデンデンタルセンター院長は「術後に腫れや痛みが出たケースはまだないです。再発防止には、3ヶ月から半年に一度は来院し、歯垢を取るクリーニングが必要です」と述べている。

△「セレック治療」:
セレックの詰め物を作るには、これまで、約1週間を要したが、3D技術を使うことにより数時間で型採りから成型まで完成してしまう。ドイツ生まれの最新技術。
費用=:3万〜8万

むし歯になったら削るか抜くかの選択がこれまでの治療の基本であった。現在は、歯へのダメージを最小限にすること(MI・ミニマムインターベション)が主流に変わってきたという。治療で生じる痛みを緩和・消失させる、”ヒールオゾン”、”エアーアブレーション”、”カリソルブ”などの治療法も取り入れられている。これらの治療方法について、辻本恭久・日大松戸士学部教授は「軽度のむし歯に対して行うことが多く、痛みの少なさで患者の評判もいい」としている。

△「3DSスリーデイエス除菌外来」:
「むし歯や歯周病の原因とされる歯面の口腔細菌は歯磨きだけでは除去できない。そこで”3DS”は、殺菌消毒剤をマウスピース入れた上下の歯にはめ5〜10分おくだけの予防法」と述べる花田信弘・鶴見大歯学部教授。
費用=6.4万円

△「マイクロスコープを使った根管治療」:
むし歯が悪化すると歯の根管にある歯髄まで除去しなくてはならないが、これをキレイにするのが、マイクロスコープを使った根管治療。「強い光をあてて、手術部位の視野を最大約20倍まで拡大でき、根管治療は飛躍的に進歩した」と辻本恭久・日本松戸歯学部教授(日本顕微鏡歯科学会会長)は、その有益性を強調した。
費用=約1〜20万円

△「エルビウム・ヤグ・レーザ治療」:
特殊なレーザー光が水分と反応として小爆発を起こし、むし歯を除去する。ドリルで削るような不快な音や振動がないのが利点。大槻昌幸・東医歯大大学院准教授は「ほとんどの場合、麻酔を使わないで治療が行なえ、お子さんにも仕える治療」としている。
費用=通常の費用+数百円

△「オールオンフォー」:
すべての歯を入れても、片顎4本のインプラントのみで即日完了。骨がしっかりしている部分に挿入するため、大掛かりな手術は必要はありません」と期待を寄せる下尾嘉昭・マロクリニック東京院長。
費用=250万円以上

△「舌側矯正」:
矯正治療は他人から目立つことが難点だった。しかし、歯の裏側に器具をつけることで、課題が解消。「弾力性がある”ゴムメタル”という新素材のワイヤーとワイヤーとの摩擦が新しい矯正装置を併用すれば、効果的に歯を動かせ、従来の手法と比べての効果の差はありません」と小谷田仁・青山審美会歯科矯正クリニック院長が指摘。
費用=上下顎60〜120万円

以上が7つの技術であるが、基本的には一部は保険診療で治療ができるが、自由診療がメインになっている治療方法。
やはり最先端治療を追うとこのような取材対象になるもの仕方ない面はある。その一方、技術の追求と歯科制度や平均的な歯科診療の内容を検討した記事はほとんど見られないのも事実。歯科の将来・可能性を見据える意味とは別に、読者が求める治療・内容は何か検討する余地はありそうだ 。奥村 勝 氏


2014年3月7日 提供:dentwave.com