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組織力の必要性  日本歯科医師会

 


日本歯科医師会会計担当常務理事 高橋 秀直

本欄でも、しばしば取り上げられていることだが、国の少子化問題と同様、
歯科医師会にとって未入会者対策は喫緊の重要課題である。しかし、この問題
を把握しているのは、全国10万人以上の歯科医師の中でどれほどだろうか。当
然のことながら、未入会率が高まれば組織力は弱体化し、会費の収入減から事
業の縮小を余儀なくされる。それはとりもなおさず、歯科医師という立場をも
危うくすることである。
三層構造のそれぞれの中枢にいる先生方は当然認識しているとして、ひたす
ら自院の経営に没頭している方には完全に他人事であろう。ましてや、非会員
は、保険医としての恩恵を受けていながら、地域医療に何ら貢献しないという
のは、歯科医師という社会的立場からいかがなものであろうか。歯科医師会の
本質の第一は、「国民の医療を守る団体」であり、身内を守るための同業者の
寄り合いではないということを、広く内外に認識させなければならない。組織
のあり方や役割、会員にとって、国民にとっていかなるものなのか。学生教育
の一環とするのも効果的であることは間違いない。
国民の健康を守る歯科医師として、歯科医師会の下に団結し、行政やメディ
アに立ち向かわなければ自らの明日はない、ということだけは断言できるので
はないだろうか。

 

引用:日歯メールマガジン

更新日:2014年9月10日