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機能性ヨーグルト

健康増進効果に優れたヨーグルトのこと。ヨーグルトは乳酸菌で牛乳を発酵させて作るが、乳酸菌には非常に多くの種類がある。従来、ヨーグルトはたんぱく質、ビタミン・ミネラル類が豊富で栄養価が高く、整腸作用などの効果が知られていた。最近胃かいようの原因とされるピロリ菌を抑える作用など、特定の乳酸菌が持つ機能が解明されはじめ、ヨーグルトが体へ与える好影響が改めて注目されている。

乳酸菌は腸のなかで乳酸や酢酸を作り、体に悪影響を与える菌の増殖を抑える働きを持つ。このほか、食品メーカーが発見・製品化した乳酸菌には特定の健康増進の働きがある。ネスレ・スノー(東京・品川)が採用した乳酸菌「LC1」は腸への吸着率が良く、体の免疫力を高める効果が確認されている。

乳酸菌以外の成分でヨーグルトの健康効果を高める例もある。森永乳業は母乳に多いたんぱく質の一種で、抗菌・抗酸化効果を持つ「ラクトフェリン」を商品化した。ヨーグルトの健康効果を活用するには、1日100グラム以上を目安に毎日食べ続けるのが良いとされる。

(2002.9.28 日本経済新聞)