二酸化塩素ウイルス不活化
大幸薬品、二酸化塩素ガス溶存液でコロナウイルスを
大幸薬品は、二酸化塩素ガス溶存液がコロナウイルスを99・9%不活化することを確認した。これにより、すでに不活化が確認できているインフルエンザウイルス同様、コロナウイルスにおいても二酸化塩素ガスが同様の効果を示す可能性があるとみている。
中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスと同属であるベータコロナウイルス属のヒトコロナウイルスとマウスコロナウイルスに対し、1ppmの二酸化塩素ガス溶存液を用いたところ、15秒の作用でウイルス感染価を1000分の1以下に低減することを確認した。同濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液よりも効果的であるという。
この結果は、A型インフルエザウイルスに対する二酸化塩素ガス溶存液の不活化作用と同程度。また、2・55%の有機物(牛胎児血清)を負荷した条件において、10ppmの二酸化塩素溶存液は、1分の作用でウイルス感染価を1000分の1以下に低減させ、同濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液よりも効果的であることも確認した。