脳卒中予防にビタミンC 【米国神経学会】 
Cは血管壁のコラーゲンを強化する

脳卒中予防にビタミンC 【米国神経学会】
脳卒中既往者の血中ビタミンC低値

 米国神経学会(AAN)は2月14日、ビタミンCを含む食物摂取で、出血性脳卒中のリスクが低減する可能性があるという研究を紹介した。4月26日-5月3日の第66回AAN年次集会で発表予定。

出血性脳卒中は、虚血性脳卒中よりも数は多くはないが、死亡リスクが高い。本研究では、脳出血または脳内血管破裂の既往者65人を健康人65人と比較、血中ビタミンC値を測定した。41%は正常値、45%は不足(depleted)、14%は欠乏(deficient)と判断された。全体的には、脳卒中既往者はビタミンC値が低く、健康人は正常であった。

「ビタミンCの欠乏は、高血圧や飲酒、過体重同様、この重度の脳卒中のリスク因子と見なすべきと本研究結果は示している。特に脳卒中リスク低減にビタミンCがどう有効であるか(血圧を調節するなど)を探るには、さらに多くの研究が必要」と本研究著者で仏レンヌPontchaillou大学病院のStephane Vannier氏は述べている。

ビタミンCは、オレンジ、パパイヤ、ピーマン、ブロッコリー、イチゴなどの果物や野菜に含まれ、骨や皮膚、組織を作るタンパク質であるコラーゲン生成を担う利点もある。また、ビタミンC欠乏症は心疾患とも関連している。

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2014年2月25日 提供:米国学会短信