毎日温泉入る人は病気少ない 九大などが研究発表


毎日温泉入る人は病気少ない 九大などが研究発表

 九州大病院別府病院と別府市医師会、市は、温泉に毎日入った人は、うつ病やぜんそくなどにかかった割合が低いとする研究を発表した。

 同病院の前田豊樹准教授(内科)は「温泉で血流がよくなり、ストレスが緩和されている可能性が高い」と分析。今後、泉質と病気との関係も調べる。

 発表によると、65歳以上の市民2万人に、温泉の利用頻度や病歴などについてのアンケートを実施。約1万1000人から得た回答を分析したところ、毎日温泉に入る人でうつ病になったことがある人は1・49%だったのに対し、その他の人では2・70%と2倍近くの差が開いた。他にぜんそく、不整脈、糖尿病、腎臓病、高血圧についても差がついたという。

 同病院や市などは温泉の効能を医学的に解明して、生活習慣病の予防などに役立てる研究をしている。これまでに脳卒中や心筋梗塞などにも効能があると指摘しており、来年3月に最終報告をまとめる。

引用: 読売新聞 2014年5月20日(火)

2014年6月10日更新