人の手足には、頭や肩、内臓などいろいろな個所に対応する「つぼ」と呼ばれる反射ゾーンがある。体のある部分に対応する手足のゾーンを、押したりさすったりして刺激することを「リフレクソロジー」という。つまり、「手もみ足もみ健康法」とでもいうもの。

手足を刺激することで血液の循環を促し、肝臓、腎(じん)臓、腸など体内の老廃物の排せつを促進する。緊張してこわばっている体をリラックスさせ、本来人間の体に備わっている自然治癒力を高めるのだ。

たとえば、「胃痛」がするなら、右足裏の親指から数センチ下の部分を空手チョップの容量で3分たたくとよい。「歯痛」の場合には、両手の甲の親指と人さし指の間を親指で2分ぐらいプッシュする。「頭痛」のときは、両手のひらと両足の裏の親指の頭部を、それぞれ5分ほど刺激すると有効だ。

(2001.3.31 日本経済新聞)