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18-50歳の間に増加した体重が多いほど70歳のときに健康である確率が低くなることが研究で示されている
Miranda Hitti
【9月29日】女性にとって、70歳のときに健康である確率は、18-50歳の間に体重があまり増加せず、50歳のときに肥満していない人たちが最も高い。
このニュースは『BMJ』オンライン早版に掲載されている。
しかし、過体重や肥満の中年女性はきわめて多数に上り、こうした女性たちは過去に戻って体重を変えることはできない。研究者であるハーバード大学公衆衛生学部(Harvard School of Public Health)栄養科のQi Sun, MDはこれらの女性たちに健康に年を取る可能性を諦めてほしくないと思っている。
「我々の論文の重要なメッセージは、まだ長い健康な人生を楽しむため、女性たちは成人期を通じて健康的な体重を維持する必要があるということである」とSun博士はeメールでWebMDに述べている。「それまでの間、健康に生存する可能性を最大にするために、(安全かつ健康的な方法で)減量に取り組むのに遅すぎることはないと私は信じている」とSun博士は記している。
Sun博士は、体重に関係なく、身体をよく動かすことは健康的な習慣であると指摘している。
「重要なのは、現在の体重にかかわらず、後の人生で素晴らしい健康状態を維持する確率を高めるためには、既に50歳の女性でも身体活動が有効であるということである」とSun博士は記している。「もちろん、健康な生存の確率を最大にするための最善の方法は、成人期を通じて少なくとも適度の身体活動の水準と健康的な体重を維持することである」
健康な生存者の追跡
Sun博士はこの研究で「健康な生存者(healthy survivors)」に焦点を当てている。健康な生存者とは、以下の項目に該当せずに70歳まで生きた被験女性のためにSun博士らが作った言葉である。
・癌(非黒色腫皮膚癌を除く)
・糖尿病
・心臓発作
・冠動脈バイパス術
・うっ血性心不全
・脳卒中
・ 腎不全
・ 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
・パーキンソン病
・多発性硬化症
・筋萎縮性側索硬化症(ALSまたはルー・ゲーリック病)
・知的技能(mental skills)の大きな損傷
・身体機能の大きな制限
・良好ではない(less than good)精神保健(精神保健調査のスコアに基づく)
データは米国の女性看護士121,700名の長期健康調査によるものである。
女性たちは、年齢が30-55歳であった1976年から10年間にわたり、2年に1回、身長、体重、健康状態、生活習慣に関する質問に答えた。
約17,000名の女性が70歳の時点で依然として生存しており、Sun博士の研究チームが研究するためのデータは十分であった。
これらの女性のうち健康な生存者と評価されたのはわずか10%であった。
体重と健康な加齢
50歳のときに肥満であった女性は、50歳のときにBMIが正常であった女性と比べて、健康な生存者である確率が79%低かった。
これらの女性では、18-50歳の間の体重の変化が(その後の健康な生存にとって)最も重要であった。
18歳のときに過体重(ただし必ずしも肥満ではない)であり、50歳までに10kg(約22ポンド)以上増加した女性は健康な生存者となる確率が最も低かった。これらの女性のうち健康な生存者になったのはわずか18%であった。
18-50歳の間に増加した体重が多いほど、女性は健康な生存者になる可能性が低かった。
この研究では、体重が女性の延命に影響を及ぼすことは証明されていない。この研究のような観察的研究では原因や効果を証明することはできない。また、この研究で対象とした看護士は全ての女性を代表していない可能性がある。
しかし、この結果は次のような因子について補正すれば有効である。すなわち、研究参加時の女性の年齢、教育水準、配偶者の有無、夫の教育水準、閉経後のホルモン使用、喫煙、種々の食生活パターン、心疾患・糖尿病・癌の家族歴、身体活動である。
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