血管の老化メカニズム解明
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老化を制御するホルモンが欠乏すると、血管の壁にカルシウムが流入して動脈硬化を引き起こすメカニズムを31日までに、京都府立医大の松原弘明(まつばら・ひろあき)教授らのチームが突き止めた。 高齢者や糖尿病患者などの動脈硬化の治療法につながる可能性がある。 チームは、腎臓などから分泌されるホルモン「クロトー」が欠乏すると、動脈硬化や骨密度の低下など、老化に伴って起こる現象が見られることに着目。 マウスでクロトーを働かないようにすると、血管内皮細胞の結合が緩んで血管の壁が脆弱(ぜいじゃく)になり、ここからカルシウムが流入。血管の石灰化を招き、動脈硬化を引き起こすことを突き止めた。 クロトーには老化を予防する効果があるとされてきたが、仕組みはよく分かっていなかった。 松原教授は「クロトーの分泌を促す薬を開発できれば、動脈硬化などの治療や老化予防に役立てられる可能性がある」と話している。成果は米科学アカデミー紀要電子版に発表した。 2011.01.31 記事提供:共同通信社
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