食事内容の簡単な工夫が、高齢者における脳体積縮小の防止に役立つ可能性がある 
                    Robynne Boyd
WebMD Medical News 
                    ビタミンB12が高齢者における脳体積の縮小を防ぐのに役立つ可能性がある。 
                     オクスフォード大学(英国)の研究者らはそう述べている。 
                     科学者らは、記憶または思考の障害がない61 - 87歳の被験者107例を対象に研究を行った。被験者の平均年齢は73歳であり、54%が女性であった。 
                     研究者らは、肉、魚、および牛乳に含まれる栄養素であるビタミンB12のレベルを調べるために血液検体を採取した。被験者らは年1回、磁気共鳴画像法(MRI)による脳スキャン、記憶力の検査、および理学的検査を受けた。 
                     研究に参加した人々にビタミンB12欠乏症は認められなかった。 
                     結果を比較したとき、研究者らは、血液中のビタミンB12レベルが高かった人々は、ビタミンB12レベルが低かった人々と比較して、脳が縮小する可能性が6分の1であったことを見出した。 
                     研究者らは、ビタミンB12レベルが低いことが、脳の大きさに対する作用を介して認知障害の原因になったかどうかを検討することはできなかったと述べている。 
                     「脳の健康に影響する多くの因子はコントロール不能だと考えられているが、この研究は、肉、魚、栄養強化シリアル、または牛乳を摂取することを通じてビタミンB12の摂取量を増やすよう食事内容を簡単に調整することが、脳の縮小を予防し、それによっておそらく記憶力を保つための簡単に調整できる方法である可能性を示唆する」と、研究著者であるオクスフォード大学のAnna Vogiatzoglou, MScは述べている。 
                     研究者らは、ビタミンB12サプリメントの摂取に効果があるどうかは検討していないため、脳の縮小のリスクのある高齢者において違いをもたらすことができたかどうかは依然として不明である。 
                     「臨床試験を実施しなければ、脳の縮小のリスクのある高齢者においてB12の補充が実際に効果をもたらすかどうかは依然として不明であるということは我々は認識している」と、Vogiatzoglou博士は述べている。 
                     vitamin-b12-boasts-brain-benefits