ミカンは血管老化を予防か


ミカンは血管老化を予防か 「医療新世紀」

 ミカンの皮に多く含まれる「ヘスペリジン」という成分が、血管の老化を防いでいる可能性があると「糖転移ヘスペリジン・ビタミンP研究会」(会長・山下静也(やました・しずや)大阪大教授)が発表した。

 山口県周防大島町のミカン農家と都内在住者の血管年齢を測定。毎日ミカンを食べる農家の29人は、ほとんど食べない都内の43人より、平均の血管年齢が男性で6・5歳、女性で3・1歳若かった。山下教授はヘスペリジンが中性脂肪を減らした結果とみている。

 ブドウ糖を結合させて水に溶けやすくした糖転移ヘスペリジン入りの炭酸飲料や粉末茶が今夏、特定保健用食品(トクホ)として発売され、少し身近な成分となった。

                                        2012年8月21日 提供:共同通信社