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アメリカの遅れた現状!!!

朗報!フッ素塗布を利用することでミズーリ州の子供たちのむし歯予防が簡単になる

 筆者は長い間フッ素塗布を推奨してきた。しかし、このことは17年前の歯学部の教育課程にはなく、文献を通じてこれを知った。筆者は、フッ素塗布の様々な特性は、標準的なフッ素の活用法より有用と理解している。

  フッ素塗布は1964年に導入され、1980年代からヨーロッパやカナダの歯科医療で、むし歯予防の有用な方法として行われてきた。アメリカ食品医薬品局(FDA)は、1994年冷たいものや甘い食品を食べると痛みを感じる歯に対し、脱感作剤としての使用用途で製品として認可している。
 現在、カリエス整復のためにフッ素塗布を行うことは、承認適応外使用であり、子供に対する試験も認可されていないにもかかわらず、それらに対して有効である。
 2006年に書かれた1つの注目すべき論文には、フッ素塗布でむし歯の罹患率が統計的に減少すると歯科医院で説明する医療従事者が増えているとの記述があった。
 数年前に私はフッ素塗布とその用い方の「話をひろめる」ことをはじめた。そして、歯科業務においてあいまいな規定が含まれており、歯科衛生士が恵まれない子供たちに塗布剤を塗ることを防げるいくつかの障害があった。
 ミズーリ州の歯科医師会は、近年、たとえ管理する歯科医師がいなくても、歯科衛生士が医療現場で子供たちに塗布剤を塗ることは合法的であるとの姿勢を明確にしている。これは大きな出来ごとである。すぐに、アメリカ合衆国全土に広がって、子供たちは口のケアを行っている人から歯へのフッ化物塗布を受けることができるようになるであろう。
  近いうちに、歯科衛生士は、ミズーリ州以外の場所でも躊躇することなくフッ素塗布を実施することができ、また歯科疾患を減弱化するための治療行為としてのフッ素塗布も行え、どこででもこれらの仕事に従事することができるであろう。

2009.8 記事提供:日本歯科医師会雑誌 Vol.62 No.5