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脳への咀嚼効果を解説

第4回歯科医学・医療に関するプレスセミナー

 日歯は3月9日、「咀嚼と脳機能―記憶力の改善と認知症の予防―」をテーマ
に、今年度3回目となる歯科医学・医療に関するプレスセミナーを開催した。
講師は小野塚實・神奈川歯科大学生体機能学講座教授。一般紙や通信社等16社
が参加した。
  小野塚教授は、咀嚼力の向上が身体に与える影響を始め、咀嚼で活性化する
脳の機能や、医療・介護現場での取り組みを紹介。65歳から76歳1057人の約20
%に顕著な効果が見られた「記憶獲得に及ぼすチューイング効果」の実験結果
などを示しながら、「何でも噛める状態にすることが認知機能向上には効果的」
などと解説した。
  また、認知症予防法を紹介。運動や計算、音読、人とのコミュニケーション
を保つことの他、よく噛んで食べる生活習慣を身につけることの重要性を説いた。

2010.3.15 記事提供:日歯メールマガジン