2010年歯の健康シンポジウム

　「キレイと元気をつくる、ランチ磨きのすすめ―がんリスクを減らす食後磨 き―」のテーマの下、2010年歯の健康シンポジウム（主催：日歯、読売新聞社、協賛：パナソニック、パナソニック電工）が5月12日、都内のよみうりホールで約900名の来場者を得て開催された。

　 講演1では、高橋英登氏（東京都杉並区歯科医師会会長）が「お口のケアは 健康美人のもと」と題して講演。「小学生位から昼食後の『ランチ磨き』を習慣付けることが重要であり、そのためには、学校で『ランチ磨き』ができる環境整備をしていかねばならない」とした上で、「自分の歯で食べている人は押 し並べて健康長寿。おいしく食べることができる状態で天寿を全うすることが人間の究極の幸せである」との見解を示した。

　 引き続き行われた講演2では、松尾恵太郎氏（愛知県がんセンター研究所）が 「歯の健康とがん予防」と題して講演。「歯を磨く回数が1日0回の人と1回の人とでは、がん罹患率に大きく差が見られる」として、さらにリスクを下げるためにも、最低でも1日2回は歯を磨き、口腔がんを予防することを心がけるよう呼 びかけた。
　 その後、高橋氏、松尾氏に加え、特別ゲストにモデル・女優の杏氏を交え、「キレイと元気をつくる、ランチ磨きのすすめ」をテーマにパネルディスカッションを行った。

2010.5.17　記事提供：日歯メールマガジン