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ビスホスホネート(BP)系薬剤に係る
使用上の注意の改訂
「医薬品・医療機器等安全性情報270号」
厚労省6月30日

投与前の歯科検査など追加
BP系薬剤使用上の注意を改訂


  厚労省は6月30日、ビスホスホネート(BP)系薬剤に係る使用上の注意の改 訂を盛り込んだ「医薬品・医療機器等安全性情報270号」を公表した。
  改訂では、BP系薬剤による治療を受けている患者に、経口薬・注射薬の「投 与経路によらず」顎骨壊死・顎骨骨髄炎が現れることに加え、報告された症例 の「多く」が抜歯等の歯科処置や局所感染に関連して発現していることを明記 した。

 また、「患者に十分な説明を行い、異常が認められた場合には、直ちに歯科 ・口腔外科を受診するよう注意すること」に、BP系薬剤投与前の歯科検査や、 投与中の定期的な口腔内管理などについて患者に指示することを追加。投与に 際しては、患者に対して適切な歯科検査を受け、必要に応じて抜歯等の顎骨に 対する侵襲的な歯科処置を投与前に済ませることを指示することを示した。  投与中においては、歯科で口腔内管理を定期的に受けることと、抜歯等の顎 骨に対する侵襲的な歯科処置は極力避けるよう患者に指示することを掲げた。
 さらに、口腔内を清潔に保つこと、歯科受診時にBP系薬剤の使用を歯科医師 に告知することなども加えた。
 改訂を受けて日歯は今後、検討会を設置し、平成20年3月に作成した「BP系 薬剤投与患者への対応Q&A」の再検討などを行っていく。

2010.6.30 記事提供: