White Family dental-site



歯科大定員割れ、大いに歓迎します。
でも、副会長さん判ってないかな?

■忘れないことこそ
  日本歯科医師会副会長 宮村 一弘

  今年も歯科大学・歯学部の定員割れや志願者減が話題に上っている。
  これについてはすでに記者会見などで見解を述べているが、二つの課題要素
がある。すなわち、志願者の減少は大いに歯科界、特に日歯の課題であり、定
員割れは専ら大学に突きつけられた課題であろう。
  ここで申し上げたいのは、あたかも「歯科医師過剰問題が解消されつつある」
といった物言いへの反発である。この問題が深刻に取り上げられて20数年、歯
科医師は増え続けている上、医業環境はさらに悪化しているのである。ほぼ全
ての元凶は歯科医師過剰であることを忘れてもらっては困る。
  一方、「少しも解決していない」との声には、勿論、反論はなく一所懸命に
頑張るのみだが、大切なことは忘れずに思い続けること、言い続けることだと
言いたい。その意味で、今までの担当者や需給協を大いに評価すべきだと思っ
ている。
  何しろ、この国は問題を次々に言い立て、次々に忘れていくのだから。北方
領土問題など、この頃とんと聞くことはない。



> さてさて、供給と需要の問題なら、今の日本人の歯科の利用形態なら、治療にしかこない人が80%でしかも、いやいや、重症化してから来ている現状を観ると、歯科医師過剰?
  歯科医院の利用が少ない、需要が少ないなら、歯科医院過剰でしょう。 でも、北米などユーロ先進国の歯科医院利用のように、まったく健康でも、定期検診で予防を心がけるならそういう、需要が今後確実に増えるなら、今の歯科医院の体制じゃ、対応が出来ない。
  つまり、治療することで、歯科医療経営を成り立たせているから・・・メンテナンスや、予防、検診などの除菌ケア的な未病管理で歯科医院経営が成り立ってないし、ドクターや衛生士の頭の中もそういう事で、自分のスキルを成すことに対応できていないから、現状の多くの歯科医院のケア指導内容を見てみるとその程度かと、がっくりときてしまう。
  疾病の原因除去もできなくて、疾病の重症化した表面だけの治療だけに始終している歯科医療のお粗末さに会長さんもお気づきでない?
  医業環境の悪化を放置して、しっかりしたマーケティングで日本の虫歯や、歯周病をいかに少なくしていくのか。処置歯ばかり増やす歯科医師はもういらないのです。歯科医師の数は少なくても良いのです。
  治療技術に長けているだけでなく、もっと根本的に未来の日本のお口の衛生管理してくれること歯科医師を育ててほしい。

2010.7 記事提供:日歯メールマガジン