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歯肉炎は病気であること、患者さんは知らない!?

自覚症状ないまま進行 歯周病/あなたの処方せん

 

 歯肉炎は歯周病の第一段階。れっきとした病気です。放置すれば歯周炎に進行 し、最終的に歯を失う可能性もあります。それなのに、多くの人が歯ぐきが赤く 腫れていても気づきません。また、気づいたとしても歯科医院に行くことはあり ません。それはなぜなのでしょうか。

歯肉炎が病気だと知らないから”です。

  私たち歯科衛生士の役割は患者さんの歯を生涯守っていくこと。だからこそ、 患者さんに健康な歯ぐきとそうでない歯ぐきの違いを知らせ、歯ぐきに目を向け てもらう必要があります。
 
  そこで活用できるのが、歯肉マッサージ。マッサージの後、鏡を見せながら伝 えます。健康なときはピンク色でも、歯肉炎になると赤く腫れること。原因の一 つはプラークコントロールにあること。そして、歯肉炎の段階でケアをすれば健 康な状態に戻すことができるけれど、放置すれば歯を失う可能性があること……。

  それにより、患者さんは「気持ちよかった」で終わることなく、自分の歯ぐき を意識しはじめます。歯ぐきの色や形を毎日チェックするようになり、予防へと 向かうのです。

2010.11 記事提供:オーラルケア