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時速400Kmで移動できる
口腔内細菌などの運動微細毛を考える2

細菌動かすクラゲ骨格 微小モーター開発に道

肺炎などを引き起こす細菌の一種マイコプラズマの内部に、クラゲのような骨格構造があり、菌が動き回るのに重要な役割を果たしていることを大阪市立大の宮田真人(みやた・まこと)教授らが突き止め、米科学アカデミー紀要電子版に20日発表した。

クラゲの足の部分に合計約400個の節があり、細胞膜の外に突き出したほぼ同数の"足"と対応して動いているらしい。ほかの生物にはない構造で「生命現象を模した微小モーター開発のヒントになる」としている。

宮田教授らは、薬剤で菌の遺伝子や細胞質を取り除き、おわん形の頭部から約20本の足が伸びた比較的硬いタンパク質の骨格を確認した。

マイコプラズマの感染力には運動能力が深く関係していると考えられており、宮田教授は「マイコプラズマ性肺炎の治療薬開発にもつながる」と話している。


2007.11.20 共同通信社