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12歳児DMF歯数1.20本 過去最低を更新


平成23年度学校保健統計調査

 平成23年度学校保健統計調査の速報が12月8日、文科省より公表され、喪失歯及び処置歯数を含む12歳の永久歯の一人当たり平均むし歯(う歯)等数は1.20本で前年度から0.09本減少し、過去最低を更新した。
 1.20本の内訳は、喪失歯0.02本、むし歯1.18本(処置歯0.76本、未処置歯0.41本)。12歳の永久歯の一人当たり平均むし歯等数は昭和59年度の4.75本以降減少している。昭和59年度は喪失歯0.05本、むし歯4.70本(処置歯3.35本、未処置歯1.35本)であった。
 むし歯(う歯)の罹患率は幼稚園(5歳)、小学校(6〜11歳)、中学校(12〜14歳)、高等学校(15〜17歳)のいずれにおいても改善傾向が続いており、幼稚園は平成22年度の46.07%から42.95%に、小学校は59.63%から57.20%に、中学校は50.60%から48.31%に、高等学校は59.95%から58.46%に減少した。
 10年前の平成13年度は幼稚園が61.54%、小学校が75.59%、中学校が73.81%、高等学校が83.66%であったことから、幼稚園と小学校では18%強、中学校と高等学校では25%強改善された。
 年齢別では、9歳が63.53%で最も高く、8歳の63.10%、17歳の62.69%が続いた。一方、最も低かったのは5歳で42.95%。以下、12歳の45.38%、13歳の47.67%の順となっていた。
 処置完了者、未処置歯のある者の割合は全学校段階で減少傾向を継続。内訳は、幼稚園が順に16.91%、26.04%、小学校が28.65%、28.56%、中学校が26.75%、21.56%、高等学校が32.24%、26.22%であった。また、処置完了者の割合は、8歳以降は未処置歯がある者の割合を上回っているが、10歳から12歳において減少するのは、「乳歯が生え変わることが影響していると考えられる」としている。
 

2011年12月19日 提供:日本歯科医師会 学校保健統計調査