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お水さん以外でも、意外と多い安易なオーラルセックスで、
危険な菌をお口に持っている人が

口から性感染症、低い認識 コンドーム使用は5% 「医療新世紀」

 口を使った「オーラルセックス」の経験者は多いが、淋菌(りんきん)やクラミジアなどの性感染症予防のためにコンドームを必ず使っている人はわずか5%―。こんな調査結果を、日本家族計画協会クリニック(東京)の北村邦夫(きたむら・くにお)所長らがまとめた。

 口が感染経路になることがあまり知られていないことを示す結果で、北村さんは「アダルトサイトなどでオーラルセックスは当たり前のように扱われているが、コンドームを使っている様子はない」とした上で「口は構造的に『第二の性器』だと知ってほしい。学校などで教育を徹底する必要がある」と話している。

 調査は昨年12月、インターネットを通じて実施し、全国の15〜69歳の男女8700人が答えた。このうち性交渉の経験者は9割超。過去1年にオーラルセックスの経験があった人は「毎回」と「時々」を合わせるとほぼ半数で、「していない」の38・6%を上回った。

 ところが、その際にコンドームを使うかどうか尋ねると「必ず使う」と回答したのは5・3%、「使うときと使わないときがある」は11・9%、「全く使わない」は82・8%だった。口を介して「性感染症に感染する可能性がある」と答えた人は半分以下だった。

 一方、学校教育で性感染症の予防法について聞いたことがあるかどうかという質問への回答を分析すると、30歳未満の男女で「聞いた事がある」と答えた人は性交時のコンドーム使用率が高く、半数以上が理由に「性感染症予防のため」「安心できる」を挙げた。オーラルセックスでコンドームを使う人では、性交時にも必ず使用する割合が8割以上と飛び抜けて高かった。


2012年7月31日 提供:共同通信社