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歯科用製品の含有率は?

子どもの脳に悪影響か ビスフェノールAで米報告

ワシントン3日共同】米厚生省は3日、プラスチック原料として広く使われているビスフェノールA(BPA)について、現在の摂取量でも子どもの脳や行動に悪影響を及ぼす懸念があるなどとする最終報告書を公表した。

ただちに使用禁止を求めてはいないが、今後規制につながる可能性がある。カナダ政府は既に、BPAを含む哺乳(ほにゅう)瓶の販売などを禁止する方針を明らかにしており、日本の食品安全委員会も健康影響評価を始めている。

米厚生省は、これまでの動物実験を検討。胎児と乳幼児の脳や行動、前立腺への悪影響について「深刻な懸念」から「無視できる」までの5段階のうち、上から3番目の「いくらかの懸念」があるとした。

また、女児の乳腺への影響や早熟に関して、4番目の「わずかな懸念」があるとし、成人への影響や新生児の先天異常については「無視できる」とした。

人間への直接的な影響を確認したわけではないが「人間の健康への悪影響が否定できない」と結論付けた。

BPAはポリカーボネート製の哺乳(ほにゅう)瓶や一部の玩具に触れたり、BPAを含む塗装剤を使った缶詰の食品を食べたりして体内に入るとされる。

同省は4月、同様の内容の報告書案を公表し意見聴取をしてきた。

 

2008.9.4 記事提供 共同通信社