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日本歯科医師会代議員会:広報活動”若い男性への啓発活動”が課題

日本歯科医師会代議員会:広報活動”若い男性への啓発活動”が課題

 日本歯科医師会通常代議員会では、地区事前質問・個人事前質問が行なわれたが、診療報酬改定後もあり、社会保険、地域保健関係に関連する質問が注目された。2日目は6月20日に行われ、来年6月30日までの任期までの会務政策・事業への質疑応答が行われた。
最近のマスコミ報道もあり、広報に関しても「マスコミの暴走を許さないために」「日歯の国民向け広報活動について」などが続いた。
執行部は「朝日と読売の報道があったが、厚生局の指導・監査の現状を紹介。リストアップの数字を実施せず怠慢ということだが、現実の在り方を理解されず、記事の正確さは不十分であり誤りもある。担当記者には日歯として説明した。読売の感染問題は、日本歯科医学会からの資料を基にし、読売が歯科界に指摘している内容。記事にするのなら正しく書いてほしいと思っています」とした上で、「編集権は新聞社にあるわけで、事前チエッックは難しい。賢明な対応としていち早く対応すること」と改めて強調した。

一方、今後の広報活動の方向性について「BSテレビ番組による効果を幅広い層に拡大することを検討。特に効果が十分でないとされる20〜40代、特に若い男性へのアプローチを検討していきたい」とした。歯科医療に関する一般生活者の意識調査」から、歯の状態がからだに及ぼす影響に関する認知度は高いものの詳しく知っている人は少ない。歯周病による影響については、60〜70%は全く知らない」ことを踏まえた政策の必要性を訴えた。

日歯と都道府県歯の広報の捉え方にはついても回答。「日歯は広く歯科の重要性や健康との関係を知らしめる・普及いていくもの。地方では、具体的な詳細なことを地域事情に合わせて住民に説明していくものと理解しています」とその違いを説明した。

社会保険関係では、やはりCAD/CAM、指導・監査などへの質問時間に費やした。
現場で困惑しているCAD/CAMについては「対応できる歯科技工所が限定されて、取り組みが一部に限られ、材料ブロック、対応機種等々、現場では混乱が生じていることも承知しているところで、その中で、積極的に取り組む動きがあることも情報として入っています。一定の実績を踏まえて保険収載されたが、データは必ずしも多くはなく、今後の将来に向けて臨床現場で克服すべき課題が顕在化してくることを予想しています。現場からの情報をいただきたい。来月7月には、ある程度の落ち着きが出てくると見ている」とした。

今後の動向が懸念される指導・監査は、日歯と厚労省指導監査室との間で、9回の定期勉強会を実施していることを示し「指導等に関わる様々な問題を議論して相互理解を深めているとところで、今年度からは作業委員会を設置し、さらなる深い議論をしていくので理解していただきたい」とした。中医協、社会保障審議会医療部会保険部会などでの、各委員の関連発言、歯科側の意見を説明・参考資料として示していた。

引用:奥村 勝 氏 DENTWAVE 2014年6月23日(月)
更新日:2014年7月2日