ハブラシによるハミガキに代表される毎日自分で行うケアを、
「ホームケア」と呼びます。
この「ホームケア」のメニューの中に、フロス(糸ようじ)による『フロッシング』、ハブラシによる『ブラッシング』、『うがい(イリーゲーション)』があります。
まず大切な、この3つを覚えてください。
フロッシング (歯の間磨き) ←ここをクリック! |
ブラッシング ←ここをクリック! |
うがい (イリゲーション) |
道具の選び方とテクニック | 道具の選び方とテクニック | |
一番大切なケアです。 (まだまだ日本では毎日使われていないのですが。)これをしないと、人生80年の内にコンタクトカリエスや歯間部からの歯周炎になります。やがて歯周病です。1 日1~2回。特に寝る前には必ず行います。連結冠の入っていると ころは歯間ブラシです。奥歯は、歯間ブラシも使ってください。すべての歯の間を通します。 |
フロッシングの前にやります。 食後3分以上たつと歯の表面の脱灰(Ca)が始まっています。食後30分で磨くと歯が削れま す。3分以内に行ってください。寝る前には、お風呂の中で湯船につかりながら。血行が良くなっているので、歯肉に良いです。舌の上や、ほほの所も軽くこすって下さい。 | 毎日忙しくハブラシ出来ない時には、食後3分以内にうがいをしてください。喉のうがいではなく、口に含んで唇を閉じ、圧力をかけて歯の間に通すクチュクチュうがいです。お茶は効果あります。砂糖抜きのコーヒー、紅茶でもOKです。抗菌性のうがい液も良いです。但し、歯の間はうがいだけではカバーしきれません。フロッシングをしま しょう。 |
緩い張り具合。これが立体的に動かして隣接面を綺麗にするカタチです。
なぜフロスを使うのかな?
また、菌が菌を増やしてデキストランというネバネバも混ざり、やがてバイオ膜状のプラークになり、時間がたてばたつほど、とりにくくなってしまいます。(菌が死ぬまで72時間かかります。死ぬと、石灰化して、歯石になって行きます。)
それらを放っておいたり、時間がたってから、お手入れしても取りきれず、いつも残っているので歯の間とか、根面は、虫歯や歯周病になってしまいます。
たとえば、お皿についたバターやマヨネーズのようになってるプラークは、同じところを何度も歯ブラシで擦っても取れないのです。食べた後、直後ならば、食べることが歯の掃除にもなっていて、食べ物が歯の表面をこすり、かみ合わせ面や凸面のプラークはきれいに落ちているので、歯の間と根元だけで、プラークも少なくなっているのです。
つまり、食べた直後は、力を入れず時間をかけなくても落とせます。
そのまま夜まで放置しておくと、その頃にはデキストランいっぱいのプラーク膜になっていて、何回もこすっても、なかなかとれないのです。
しかし、歯の表面は力を入れてガシガシ擦ると傷をつけてしまいますし、歯肉も下がってきます。
(一ヶ月くらいで、歯ブラシの今先が開くのは、擦りすぎです。歯ブラシは新品にできますが、
自分の歯や歯肉は減ってしまったら新品交換はできません。1年で12本分、歯のエナメル質が減ってるのです。)
食べた後、いつでも良いのではなく、早いタイミングが大切です。バイキンが増えて、落としにくくなる前(3分以内)にフロッシングをしましょう。
ブラッシング後、必ずフロッシングも行ってください。なぜなら、歯というのは、平面ではなく、立体的になっているので、ハブラシだけでは届かない部分、歯間をおそうじする道具「フロス」を使用するのです。
ハブラシは食べて擦れて、きれいになる所しか、磨けず、また、良く噛んで食べても、歯の間と根元はきれいにはなりません。自分できれいにしないとならないのは歯の間と根元です。
フロスは多数糸を束ねてあり、糸のたわみがみゆるく、おしつけるとテープ状に広がるもの。またY字型の歯奥の歯間部も使いやすいものを選びましょう。(ライオンのウルトラフロスなど)
糸のこぎりや糸の細いものはダメです。
フロスを使う際、ただ通すのではなく、最初の数ヶ月は抗菌性のCHX洗口液などをつけて使用しましょう。(CHX洗口液は抗菌性が高く、市販の他のものより持続性が良いです)たとえば、ブラッシング後、フロスを使わないのは、お風呂に入って、指の間や背中の垢をこすってきれいにしないのと同じです。
寝ている間は、唾液の量が少なくなるため、バイ菌が増えやすいため、理想は、寝る前に確実にきれいにすることです。毎食直後にやっておくことが、寝る前の清掃を簡単に確実にして、磨き残しの無いきれいな睡眠口内を約束してくれます。
寝る前がとても大切で、そのために食べた後に一度は必ず手入れをしておくことです。特に歯の間にフロスを使いましょう。
オーラルケアの(CHX洗口液・フロス・ハブラシ)テクニック
歯の健康ファイルⅡ-1(whitefamily)
毎日歯を磨いているのにどうして虫歯になるの?
答え
それは、ジャストタイミングで
隣接面ケアが
できていないからです!!!
24時間効果が持続する
オーラルケアとは?
歯の健康ファイルⅡ-2(whitefamily)
歯周病は命にかかわる病気の原因にも!!予防には歯と歯の間の隣接面ケアが重要。
そのお手入れの仕方とは?
歯の健康ファイルⅡ-3(whitefamily)
永く使って、安全安心なハブラシを選ぶポイント最も効果的な歯を守るための
ブラッシングの基本法とは
How to use DENTAL FLOSS 3D-Xaction(whitefamily)
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これら以下のものは古い、
間違いだらけのフロステクニックです!!
Rules of the Floss
古い方法はこれ、WFでは違う
間違いだらけのフロステクニック2
古い方法2
古い方法2-2
間違いだらけのフロステクニック3
使いやすい頑強なY字型ホルダーで、糸の部分は高機能で切れにくくテープ上に広がってつぶれます。さらにゆるく張ってあるので、こする面積が広くなり、より効果的にお手入れができて時間短縮になります。歯ブラシと同様に、水洗いして繰り返し使うことができます。コンビニなどの糸ようじはダメです。
<フロスはいつ使うの?>
毎食後、3分以内にフロスを!ジャストケアです。
よく噛んで食べることが歯の掃除になり、見える面50%は綺麗になります。でも歯と歯の間の隣接面の残り50%にはプラークと栄養分がいっぱい残ってます。隣接面のお掃除が、お口のプラーク予防、歯周病菌減少に効果を表します。
また、寝る前の仕上げお手入れ時に、歯ブラシの後にフロスでお手入れしましょう。
最初の3ヶ月は除菌液CHX洗口液をつけると効果倍増!早めにプラークを減少できます。
<何故フロスでのお手入れが必要か>
歯周病菌は嫌気性菌といって酸素を嫌うバイ菌のため、主に歯周ポケット内や、歯間隣接面など酸素の届きにくい部分で繁殖していきます。バイ菌群の繁殖スピードは速く、一時間で100倍くらいにもなります。
フロスでのお手入れは、とても重要なのです。
歯ブラシのみでのお手入れだけでは、歯の表面の50%にも届かないので不十分です。フロスを使わないと歯間部歯周病が進んで、ポケットが深くなり、歯の植立がゆるみ、接触がグラグラして歯並びがわるくなります。ひどくなると、奥歯から抜け落ちてしまいます。また歯周病連鎖という、怖い全身疾患(メタボリックシンドローム)の原因にもなります。
歯周病を予防するうえで、フロスの役割はとても大きいのです。
虫歯の主な原因となるバイ菌はミュータンス菌ですが、これらのバイ菌が24時間同じ所にいないと虫歯にはならないと言われています。そのため、食後3分以内にお手入れしてバイ菌がプラーク(歯垢)にならないようにコントロールします。
歯の表面にプラーク接着が無く、唾液が直接に接触することで、再石灰化効果により、歯が丈夫になります。さらに寝る前の仕上げ磨きでフロスを使用して歯間のお手入れを行えば、24時間、歯周病と虫歯の進行を防ぐことできます。
<ウルトラフロスの使い方>
☆ 最初の3ヶ月はプラークが減るのに時間がかかります。除菌液CHX洗口液を一滴、コップ半分の水に薄め、それに浸けながら使いましょう。
☆ 健康になるまで1ヶ月以上は掛かります。がんばって、バイ菌の繁殖スピードに負けないように、毎食後にはお手入れしましょう。
☆ 歯間ブラシとは違い、隣接の面を綺麗にできます。糸ヨウジ(フロス)を使うことで、歯の間がゆるくなったりすることはありません。歯肉の炎症がなくなり、血行が回復して新鮮な血液が流れ始めると、自分の治癒力で、どんどん歯肉も強くなって、歯周病菌に負けなくなります。3ヶ月ほど続けると、綺麗なピンクの健康な歯肉なっています。
☆ 歯の間に糸を入れたことのない方は、最初のうち糸はきつくて、歯が押され、それだけで痛く感じたり、中途半端に糸が隣接面に挟まったりします。
歯と歯の間にはコンタクトポイント(歯と歯がくっついている部分)がありフロスが通りにくいので、ゆっくり横にスライドさせながら入れていきます。
☆ 最初は歯面に糸を沿わせてポケットの中まで挿入してください。(歯肉に痛みを感じない所まで。これ以上入れたら痛いかな、ということはご自分で判断できると思いますので、痛くない程度に入れます。)
☆ 挿入したら、ポケット内の汚れをかき出すような感じで小さく上(かみ合わせ側)方向に動かします。ポケット内でフロスを横に動かしますと歯肉を傷つける原因となります。
☆ 歯の間の歯肉は山形になっています。歯の内側・外側の丸みの部分をこするときには、フロスをX(エックス)を描くように動かします。山形になったてっぺん部分だけをこすらないようにしましょう。
☆ 1ヶ所の歯間で2本の歯のポケットのカーブしたラインが2ヶ所ずつ(上図の赤い丸の部分)ありますので、合計4ヶ所のポケットラインに合わせてフロスを傾け、押しつけながら上にこすります。
初めのうちは、鏡を見てチェックしながら行うとよいでしょう。
☆ フロスを出す時にきつかったり、かぶせ物や詰め物に引っかかってうまく出せない場合は、無理にひっぱったりせずに、一度フロスをポケットの方まで下げて、引っかかった歯面とは別の歯面に糸を沿でわせるようにして、前後に動かしながら(のこぎりのように)引き上げるとうまくだせます。無理に引っ張ってとろうとすると、詰め物がはずれてしまったり、糸が切れてしまう原因になります。
☆ 引っかかってどうしても取れない場合は、糸を切ってください。不適な段のある修復物は、再度作り直してください。内面は虫歯になっています。
☆ また、自分では痛みを感じないのに、出血したり、フロスに血液がついてきてしまうのは、歯肉に感染炎症があるためなので、一日一回のフロスではなく、その部分だけでも毎食後、3分以内のお手入れの時にフロスを通してお手入れすれば、その分早く歯肉の炎症はおさまります。
☆ただし、ポケット内でひっかかりがある場合には、ポケット内に歯石がついていることがほとんどなので除去してあげないと、歯肉の炎症は完全には回復しません。もし引っかかるところがあれば、ドクターまたは衛生士にご相談ください。使い始めて2ヶ月くらいで、歯肉が引き締まってきます。歯肉感染炎がなくなってから歯石除去すると、出血も痛みもしみる感じもなく、綺麗に取れます。診療所で歯石の除去を行います。
<CHX洗口液について> CHX効果
- 歯垢の形成を抑える(1h~2h効果が続き)カバーリングにより持続効果。洗口後歯に被膜を作り、細菌が歯に付着するのを阻止し、殺菌効果が長持ちする。
- からいけど効果は抜群。薄めて使ってください。
- 一滴でOK!コップ半分のお水に薄めてお使いください。1ビンで三ヶ月以上使えます。
他の洗口剤と比べてお得です。歯ブラシや、フロスにつけて使いください。最後にうがいしてください。 - うがいに使う・・虫歯の発生および進行の予防。歯周病の予防。歯肉炎の予防。→口臭の予防・のど、かぜの予防・抗ウイールス作用もあります。
- 怪我傷に塗る、洗う・・手指皮膚の消毒、にきび・などに殺菌効果もあります。
- 水虫などにも効果・・水虫の真菌に対して、殺菌効果があります。
☆CHX洗口液の主剤である、塩酸クロルヘキシジンについて。
有効成分は塩酸クロルヘキシジンです。ブドウ球菌などグラム陽性球菌に効くほか、真菌に対しても抗菌作用を示します。
<インターケア(食間のお手入れ)について>
食間のお手入れには、うがいとシュガーレスガム・キシリトールガムがおすすめです。
うがいには、抗菌剤のうがい薬を使用していただくとより効果的になります。
喉のうがいではなく、お口に含んで唇を閉じ圧力をかけて、歯と歯の間に通す感じでクチュクチュうがいをします。
お食事で、一回につき30回以上噛んで食べるように心がけて下さい。歯を汚す、溶ける、どろどろになる食材は最初に食べ、最後に不溶性食物繊維の多い食材を良く噛むことで、歯の表面が自然と清掃されます。
よく噛んで食べることにで、その噛むという動作により唾液がたくさんでて、それだけでも自浄作用となります。舌や頬の粘膜がよく噛むという動作により歯の表面に触れることで、それだけでも噛む面、頬側、舌側の簡単なお掃除になるのです。
ただし、歯間に関してはフロスなのでお掃除をしないとバイ菌膜(プラーク)は残ってしまいますので、必ずフロスを使用してお手入れをするように心がけてください。
食後はお茶や、砂糖抜きのコーヒー、紅茶など砂糖の入っていない飲み物をとるだけでも効果はあります。
食事の後のブラッシング、特にフロスは大切ですが、時間に余裕のない時や水や道具がない時はキシリトールガムやシュガーレスガムがおすすめです。
キシリトールガムは、虫歯の直接の原因となる、酸自体を作らないという効果がありますのでおすすめです。
噛むことにより、唾液の量が多くなり食後のPHが酸性に傾くのを中和してくれます。
よく噛むことは顎の発育も促します。また楽しい時は唾液は多く分泌され、気持ちが落ち込んでいると少なくなります。
<仕上げお手入れ、ナイトケア>
仕上げ磨きとは、一日の終わりの寝る前にブラッシングとフロスを行うことです。5分くらいかけて優しく仕上げます。
お風呂の中で湯船につかりながらおこなうと、血行がよくなっているので歯肉にもよく、より効果的なお手入れになります。舌の上や、頬の所も軽くこすりましょう。歯ブラシだけでは、どれだけ長い時間かけて丁寧に磨いてもすべては綺麗になりません。歯と歯の間(コンタクト部分)は歯ブラシでは死角の部分で、歯ブラシ後にフロスを使用することが重要です。 電動音波ブラシなどの微振動ブラシも最適です。
朝起きた時に、お口の中がすっぱかったり臭いのは、仕上げ磨きが不足している証拠で、種細菌(取り残しの繁殖し続けるプラークバイ菌膜)が増えているのです。バイ菌の活動が活発になるのは睡眠時間中なのです。
起きている間は、お話をしたりお食事をしたりすることで、お口の中の筋肉も動くし、唾液も出ている状態です。しかし、睡眠時間というのは、唾液の量も減り、お口の動きもなく、いわゆる静かな状態です。それは、バイ菌にとってまたとない繁殖チャンスなのです。
どんなに頑張ってお手入れを行ってもお口の中のバイ菌がゼロになることはありえません。常在菌といって、常にお口の中に存在するバイ菌がいるのです。夜寝る前の仕上げ磨きによって、眠る前の段階でどれだけ常在菌の量を少なくできるかで、睡眠時間でのバイ菌の繁殖の量というのは左右されるのです。眠る前の状態でバイ菌の量が少なければ少ないほど、たとえバイ菌が増えたとしても最低限の量で抑えられるのです。
したがって、夜間6~8時間の睡眠中にバイ菌が増えるのを抑えるためにも、抗菌剤入りのうがい液(CHX洗口液)や歯ブラシ液を使用すると良いでしょう。
歯ブラシとフロスにつけ使用し、余ったコップのものをうがいに使うと喉の消毒にもなり、風邪の予防や口臭の予防にもなります。
ここでも、仕上げ磨きを簡単にする方法があります。毎夜、眠いときに洗面所で5分10分と磨くことは必要でなくなります。
そのコツとは、3AM(3 minutes After Meal) です。食後すぐのジャストケアをしておくことで、仕上げ磨きが、とても簡単に1分~2分で済みます。
<フロスとCHX洗口液の使用のスケジュール>
☆最初の一週間は一箇所使うたびに洗いながら、CHX洗口液薄め液に浸けて、消毒液をつけた糸を通しましょう。
☆最初の一週間は、一箇所ごとに糸の入れ角度、力の方向、動かす方向、当てる面などをミラーで見ながら、確認しながらおこないます。寝る前と朝起きたときが良いです。慣れるまでは5分から10分くらいかかります。
☆ 特に歯肉炎があり、不良な引っかかる修復物があったり歯石が多いとむずかしいので、早めにそれらを改善治療して行きます。
局所的には糸を入れたりする刺激だけで、歯肉炎が急性化して歯が痛く浮いてきたり、歯肉が腫れたり、出血がひどくなったりと初期反応があります。それらがひどいときは抗生剤や抗炎症剤を服用します。引っかかるところ、通しずらいところをマークして、早めに治療を進めます。
☆ 初期反応を通り過ぎて、毎日糸を寝る前に通すことができてきたら、2週間ぐらいで、糸はかなりスムースに通せるようになります。お口の歯石取り、クリーニングも進み、やがて修復物も、修正取替えが終われば、お口全体のCHX洗口液フロスも1分くらいでできます。
☆ 4週間続けて寝る前にできたら、今度は、水だけで良いので食後3分以内にフロスをしましょう。
そうすると、お口の中がより清潔になり、雑菌が少なくなると口臭もなくなり、舌の上の繁殖バイ菌、真菌の量も激減します。
この除菌・隣接面ケアの結果として、胃炎、咽頭炎、鼻炎の消失。消化の改善。動脈硬化の進行の低減。全身の血流改善と生活リズムの改善、睡眠の質の変化。
咽頭、お口の周囲の温度低下による吸気冷却効果の改善で、心肺呼吸の気管ガス交換効率の改善。脳の還流血液量の増加で、精神的安定感を得られるなど、お口の中をきれいにして歯周病菌を少なくするだけのことで、1年後には全身に大きな効果が現れ、多くの人に若返りの効果も得られています。
一番大切なケアです。
歯間部には絶対ハブラシはとどきませんネ!
フロッシングをっしなければオフロの時身体の前を洗って背中を洗わないのと同じです。
道具の選び方
- フロスの糸は多数糸をたばねてあり、おしつけるとテープ状に広がるクリーニング効果の高いものを選ぶ。テープ状に広がるものを使うと時間短縮になる。(糸のこぎりタイプや、糸の細いものは使わない)
- 糸のはりぐあいがゆるく、カーブ面にそって糸をおしつづけられるもの。(曲面に広く接触する)
- Y字タイプのフロスホルダーになっていて、奥歯の歯間部の扱いでコントロールしやすいもの。(おすすめ は、ライオンのウルトラフロスや、オーラルBの新タイプホルダー)糸のみのものは、よくない。(こまかくコントロールしずらく、手がよごれ、きたならしく、人前で手軽にできず、時間がかかるため)
テクニック
- 液状ハミガキや、抗菌性の液をつけて行う。
- コンタクト歯間部の所をヨコにスライドさせて通過させたら、歯肉に対して上下の動きで歯面をこする。
- 必ずポケット内に糸を入れ、上にひきあげるを繰り返す。(ポケットコントロール)
- 図のように立体的に、1歯間部で4つの面にわけて行う。手前の歯の外側曲面と内側曲面、奥の歯の外側曲面と内側曲面。
大切なビッグポイント
- 図のように、ポケットを立体的にとらえてください。歯槽歯肉の断面でみて、歯間部の山の頂点のみの手入れはダメです。
- 毎日何回もやったからといって、歯の間がスケたりはしません。歯肉炎があれば最初出血したり腫れたりしますが、2~3Wで歯肉炎がなくなり、ひきしまってくると出血しなくなりすっきりとします。糸が通りずらかったり、糸が切れてくる所、ひっかかり、ザラザラする所、出血が多く、いつもくさかったり、スカスカに通る所は病的な所です。必ずクリニックへ予約を入れ衛生士さんにチェックしてもらいPMTCですっきりさせ、初期虫歯になっていれば治療を受けてください。
ブラッシングのポイント
テクニック
スパイラルモーション(なると磨き)
360°のすべての方向から毛先がみがきたい所へ当るような回転運動がベストです。毛先を凹部に押しこんで、毛先が開かないレベルの圧力で回転させ、小さくしぼりこんでいきます。
☆ゴシゴシ音のする前後磨き、振動磨きとストローク往復動きはダメです。
歯ブラシを磨きたい面にあて、大きな円から小さな円へとくるくる回して磨きます。
このとき、歯ブラシの圧力は重要。軽い力では歯の丸みの奥などに毛先が届かず、強すぎる力では毛先が押し付けられて曲がってしまい、こするだけでとなって磨けません。
大きな渦のときに歯の表面全体を、小さな渦へとうつるにしたがって歯の根元と歯の間をクルクルと磨きます。
磨く際には、あちこちばらばらの場所からではなく、決まった場所から始めて、1か所20秒くらいずつ磨きます。植毛部の長さの半分ずつずらしながら、重複するように磨いていきます。
歯の場所、形や大きさなどに合わせて歯ブラシの先端やかかと部分を上手く使い分けて磨くとよいでしょう。
磨けているかどうか不安なときは、歯科で歯垢の染めだしチェックをしてもらい、自分の磨き方のクセを確認するとベストです。
コルクの栓抜きのような動きです。別名:なるとみがき。(笑)
ブロッティングの効果
はちみつなどの粘度のある液体に棒を差し込んで、小さく回転させると、自然に棒にまとわり付いて上ってきます。
小さい回転などの動きで、ネバネバゼリーを破壊しながら細かくして吸い上げ効果を起こすことが、密毛歯ブラシのいいところで、大きな動きになりやすいストロークでなくて、スパイラルの回転絞り込みはこのブロッティング効果を狙っています。
プラークのバイオフィルムの厚み
プラークというのは、最初に増えてくる善玉菌の浮遊細菌のうちはたいへん落とし易いのです。
でも、3時間くらいすると、ミュータンス菌などが増え、ネバネバゼリー状になって、プラーク自体が厚みを増して、 バイオフィルム状になると、数回の擦り取りでは、プラークはかなり残ってしまいます。
接着性が高まってプラークとなる前にお手入れすることで、簡単に数分で綺麗にするのが大切です。
ですから、お手入れの間隔は3時間以上5時間未満で、繰り返し行い、寝ている間の6時間以上お手入れできない時間の前には、しっかり完璧なお手入れをすることが大切です。
D&Sについての説明
歯のエナメル質は身体の中でも最も硬い部分で、ハイドロキシアパタイトの結晶で構成されていて、カルシウム(Ca)、リン(P)、が多く含まれています。ベースはコラーゲン繊維です。
通常、身体に疲れやストレスが無ければ体液は弱アルカリです。ですから、お口の中の唾液のphは弱アルカリから中性(6.7ph)に保たれています。
飲食後は2~3分でお口の中のphは4近くまで下がります。お酢が3,5くらいですから、かなり酸っぱくなってくるんです。歯のエナメル表面が解け始める臨界値は5.5phです。
食事や飲み物の摂取後2~3分ほどで虫歯が始まるのです。
食後3分というのが重要なんですね。酸が増え、ばい菌の分裂活動が活発化するスタート時間です。
一番悪さをするのが砂糖などの糖質です。これらのショ糖、ブドウ糖、果糖、液糖の糖分、でんぷん、小麦粉、米、芋などの多糖類を摂取すると歯面についている歯垢(プラーク)の中ではばい菌、ミュータンス菌、乳酸菌などの分裂活動が活発になり、強い酸が作られます。
この酸によって歯のエナメル質の表面直下内面からカルシウムやリンが溶け出し、その部分が弱くなってしまいます。酸性度が5.4以下になって歯が溶け始めること。この状態を脱灰(D)といいます。
最近の水道水などは井戸水と違って川からの取水です。これを表面水と呼び、岩清水や地下水は地中水と呼ばれます。水の多くは最近の酸性雨の影響でほとんどがph5.5くらいです。状態の良いミネラル水でもなかなか中性の水はありません。ですから現代の状態は歯にとって過酷な条件なのです。身体が酸性ストレスにさらされているのです。
通常は健康であれば血液は弱アルカリですが、疲れが溜まりストレス状態で呼吸が浅いと血液自体も酸性化してきます。そうすると当然お口の中の唾液も酸性化してきます。しかし、体液はあくびや、深呼吸、身体のストレッチなどで、中和していきます。お口の中もしばらくすると体液から分泌される唾液の緩衝中和作用(例えば酸を中和する作用)、自浄作用などにより歯垢(プラーク)から出る酸のphは中性に向かいます。
中性に向かい、ph5,5を超えると、逆にカルシウムやリン酸が歯のエナメル質に補われ、エナメル質が復元され、歯は健康な状態に戻ります。この働きを再石灰化(S)といいます。
お口の中では、毎回食べるたびにこの脱灰と再石灰化を必ず繰り返しているのです。
このバランスと、唾液の力、緩衝中和力と、自浄力がお口の健康維持に重要なんです。
食事をとると2~3分でプラークのphは酸性に傾き脱灰がはじまります。この脱灰の時間が長く続いたり、プラークに覆われて、歯の表面が唾液に触れないなど、また酸性度が高いほど虫歯になる危険が増加します。血液が酸性化しているとこの中和作用が弱くなります。血液がドロドロしていると唾液の出も悪くなります。身体の状態で大きく再石灰化が阻まれるのです。
これらの脱灰と再石灰化のサイクルは40分くらいです。
食後にフロッシングをして食べかすを取ったり、ブラッシング出来ないときはキシリトールガムを噛み唾液分泌を促進し脱灰の積分量(ph×時間)を減らすことで虫歯の予防につながります。また、規則正しく食事を取りよく噛んで食べることで唾液の量も増え、歯の清掃も進みます。噛むことが歯のお掃除になります。
間食をできるだけ控えることにより口の中のphは中性に保たれる時間が多くなり、脱灰よりも再石灰化の時間が多くなり、よって再石灰化を促進してあげることも一つの方法です。
ダラダラ食いは禁物です。食べる量が問題なのではなく食べる回数を最小限に抑えること、食後3分というタイミングでのお口のクリーニングケアで口腔内環境は中性に保たれる時間が多くなるということです。
ジャストケアー3AM。タイミングが大切!!
飲食開始すぐにコンマ数秒で、口腔内のバクテリアは活動を開始し、酸を作り始めます。食事中にプラーク内のPh度は 酸性化してきます。食事中、お口の中は唾液分泌も多く、嚥下するので、歯のエナメル面への影響は軽微ですし酸を出しながら、増えているバクテリア(ばい菌)も良く噛めば、歯の表面はどんどん、嚥下され、胃液で消化されますが歯の間は、根雪のように残って、プラーク膜になります。それが、食後に2~3分でプラーク内部のphはph5.5の臨界値を過ぎて 脱灰が進行してきます。!!
食後20~30分で最も脱灰量が進み、やがて口が酸っぱくなったのを感じて唾液が再び多くなり唾液の緩衝作用で1,2時間でphが中和されます。歯の面に唾液が触れているところは唾液の成分により再石灰化が始まります。
しかし、歯の間の隣接面プラーク膜部分は唾液の触れない部分で、この脱灰時間が長く続いたり、酸性度が強いほど。または、歯の面に唾液が触れない状態で、プラークのばい菌バイオフィルムが歯の表面に付着カバーしていると 脱灰が進行し エナメル質が欠落してきて、虫歯になる危険が増加します。
ですからph度が酸性に傾き始め 脱灰が始まらないうちに歯の間、隣接面をフロス磨きをすれば 虫歯になるリスクが少なくなります。
食後3分以内のフロス歯磨きが重要になり、3AMジャストケアになります。
また、脱灰真っ盛りの食後30分あたりの歯ブラシケアの研磨はかなり危険ですね。
唾液が触れないほど、プラークの膜が厚く、多いのは論外です。でも歯の間がそうなっていて気が付かない方が多い。時間の経過とともに口の中の細菌の量は増え続け、ネバネバとした粘着性もでてきます。また歯の表面にプラークがこびりつく感じになるので完全にプラークを落としにくくなります。
食後3分までのケア!!(3 minuites After Meal )です!!
フロス+ポケットブラッシングをしていただくことで食事や歯ブラシでは落としきることのできない
歯間隣接面コンタクト部分、
歯間の根元、
歯周ポケット内(あまりにもポケットが深すぎる場合には別です)
の汚れを落とすことができるので、結果、プラークの磨き残しがなくなり、ばい菌が蓄積されてプラークに成長するのをふせぐことになります。
ケアを行うタイミングが重要です。それをジャストに守ることで、その効果は数百倍の違いになります。食後30分過ぎてのケアでは、歯の表面エナメルは脱灰状態で、弱くなっているので機械的摩擦は致命傷です。
バクテリアがバイオフィルム(プラーク)を形成するまえ、食後3分以内にケアを行うことが大切になってきます。3AMのまでに、ケアをすれば時間が経ってからのケアの場合と比べ、プラークは成長してデキストラン粘着成分が増えていないので簡単に落とせます。ケア時間節約効果は数十倍?では、食後3分のジャストケアでお手入れするところはどこでしょう?
よく咬むこと、それがすなわち歯のお掃除にもなっていることを知ってください。
歯の面は5つの面に分割できます。咬合面、頬面、舌面、歯間の2面の隣接面です。
通常、2,3時間が経って、プラークが増えた場合、この5つの面すべてにバイオフィルムが作られ、プラークで覆われています。昼から夕食を終えてもケアせず放置して、寝る前までの状態がこの状態です。
食器のお皿についた、バターやマーガリン、マヨネーズをフォークや箸の先で何十回擦ったら、綺麗に取り除けますか?出来ませんよね。残ってしまいます。寝る前に磨き残しが出来る原因は、プラークが成長して粘着成分が増えてしまってから、ケアしているからです。
時間が経って、増えて厚くなったプラークはまさに!お皿に付いたバター状態なんです。そうなる前の食後の3AMジャストケアがとても、簡単に除去できるのとは、大きな違いです。
この分厚い5つの面に付着したバイオフィルムであるプラークを取り除くためにどのくらいの時間がかかるのでしょうか?5分?10分?それ以上?きれいにクリーニングするのは不可能では?夜は眠いし、洗面所は寒いし、腕も疲れてしまう。。。
3AMジャストケアの場合はどうでしょう?噛むことで歯のお掃除にもなっているのです。最近の加工食[麺・パン・練りもの・クッキー・飴]など、その成分の糖質を砕いて粉にし、それを練って焼いたりした口当たりだけ硬い。それらが唾液水分に触れると、あっという間に溶けて、ネバネバしたものが歯の間に溜まってしまうだけで、お掃除されません。(食事性血糖値も高くなるので糖尿予備群です。)
歯ごたえのしっかりとしたもの、食物繊維が多く新鮮な食品の多くには、噛む事で歯の咬合面で砕け、ちぎれ、それらが、押し出され、流れ、頬や舌の筋肉に押し戻され、を繰り返し、歯の面をお掃除してくれます。歯の表面に付いたばい菌バイオフィルムの多くははがされてしまうのです。
(お食事の最後には、たくわん、漬物でお茶がいいのです!よく焼けた固めのおせんべいやクッキーにお茶も効果的!?)乳酸菌の多い、漬物や、キムチ、ヨーグルトは、口腔内バクテリアの繁殖を抑制するので、食時の最後は、漬物かな?
よく噛んで食べると、唾液も多く出てきます。唾液の免疫作用、抗菌作用、自浄作用なども、さらに効果的になり、お口の中全体のお掃除にもなっています。
食後すぐ、3分以内なら、
歯の表面の5つの面のうち、咬合面、頬面、舌面の3つの面の凸面ははほぼきれいになっています。
しかし、良く噛んで食べても、歯の間の隣接面の2面は食片も当たらず、唾液も流れにくく、ばい菌膜のプラークは隣接面に付着したまま、しかも食べた後の栄養分がたっぷり残っていますから・・・・・
3AMジャストケアするべきところは・・・・・・隣接面が大事なのです。
食後数分までは・・・3つの面は綺麗です。
つまり噛んできれいになったところは、ケアーする必要がないくらいばい菌のバイオフィルムは無いのですから、歯ブラシ手間が省けるわけです。
ここで重要なのは3AMでジャストケアーするのは上記の3つの面でないということ。残りの2つの隣接面なのです。
歯の間、隣接面こそ、3AMジャストケアで綺麗にするところ。
ですから3AMでやることは、フロスを用いた歯の間、隣接面のケアーが主体になります。
ここのプラークを毎日お掃除することが重要なのです。たまに、一週間に一回では?かえって、プラークだらけの歯の間の歯肉炎を悪化します。
もちろん歯ブラシも3AMで行って、さらにフロスの効果を倍増させると良いです。歯ブラシで狙うところは、歯の根元のポケット内です。
歯の間、隣接面もコンタクトポイントだけでなくて、コンタクトポイント(接触点)を頂点にした三角のデッドトライアングル面、歯の隣接面のポケットの距離は8mmはあります。
その隣接面デッドトライアングルをプラークの種源としてバイオフィルムが増えるのです。ここを毎食後にきれいにするジャストケアするお口の中のバクテリアの総量が減ります。
よく咬んで食べることで、歯の表面の50%は綺麗になるのですが、食後に歯ブラシだけしても、さらに5%くらいしか綺麗に出来ません。
ところが、歯の間、隣接面をフロスすると、40%もさらに綺麗になるのです。毎食後に80から90%も綺麗にするのですから、寝る前の仕上げ磨きの時にプラーク総量が少なく、寝る前の磨き残しはほとんどなくなります。
毎日、毎食後の3AM, ジャストケアすることが重要なのです。
毎食後に、自浄作用のほうが勝り、プラークになるための量に達しきれなくなるという。プラスの効果がでて、ゼロにこそなりませんが、普通の手入れをしている方の2~3倍の時間も、プラークコントロールの効果が持続するのです。
お口の中のばい菌がゼロになるということはあり得ませんが、お食事後のお手入れで、タイミング良く簡単にどれだけばい菌の量を減らすことができるかで、口腔内環境は大いに変わってきます。
同じ時間をかけ、同じようにお手入れをしても、お手入れをするタイミングが遅くなると、汚れの落ち方にも違いがでてくるのです。時間が経過すればするほど、ばい菌自体の量も増え、しかも粘着成分も増えて汚れが落ち難くなってきている訳ですから、お手入れ後のお口の中に違いがでてくるのは当然です。
プラークや食べかすなどの汚れがお手入れで簡単に落とせる食後3分以内のお手入れ3AMジャストケア、すなわち3AMを実行することで、より短時間で確実にお手入れを済ませることができるのです。しかもその綺麗な状態が、永く続くのです。
2006年までのテレビCMなどで言われ続けているプラークコントロールとは、プラーク自体をいかに落とすかという、方法論に始終しています。
WFでは、そのプラークを出来ないような根源的ケアをすることで、同じケア時間でもタイミングに着目し、しかもプラークの根源の部位である歯間のジャストケアによってプラークのできにくい、お口の環境を維持することに達しました。
これが本来のプラークを作らない、プラークコントロールの意味であると思います。
10年後には根面虫歯もできますよ!