治療内容について

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鼻洗い・開口抑制トレーニング

 

INDEX

    <鼻洗い>

  1. 0.ホワイトファミリーが奨める 『 超簡単 鼻奥洗い 』
  2. 1.鼻洗い(鼻うがい)の実際
  3. 2.鼻洗い(鼻うがい)は花粉症に効果的がある
  4. 3.鼻洗浄の必要性と洗浄器
  5. 4.安全な鼻洗い(鼻うがい)のために
  6. 5.鼻洗い(鼻うがい)の効果
  7. 6.鼻洗い(鼻うがい)のやり方
  8. <開口抑制トレーニング>

  9. 1.摂食嚥下における舌の役割と評価・トレーニングの方法
  10. 2.プロビジョナルレストレーション装着時の口腔周囲筋トレーニングの継続の意義
  11. 3.効果的な間接的摂食・嚥下機能訓練法の研究
  12. 4.日本摂食嚥下リハビリテーション学会によるトレーニング方法のまとめ
  13. 5.食べる為の継続的なトレーニングを支援する開口力トレーナー

 

鼻洗い(鼻うがい)

 

0.ホワイトファミリーが奨める
『 超簡単 鼻奥洗い 』

参考:DEMTAL PLAZA

 

ホワイトファミリーが奨める
『 超簡単 鼻奥洗い 』の手順

シャワーを使って鼻奥まで

  • 1.シャワーを顔の上方から顔にかけながら、鼻で数回深呼吸をゆっくりと4、5回繰り返します。
  • 2.少量の水が鼻穴から鼻粘膜に入ります。さらに、数回鼻呼吸を繰り返します。
  • 3.鼻の中が充分に濡れてきたら、片鼻を指で塞いで、左右別々に、しっかりと強めに、鼻をかみましょう。
  • これを数回繰り返します。
    鼻道の鼻くそなどは、これでほぼ、流れます。
  • その後、数分したら、上咽頭部のネバネバの痰が中咽頭に降りてくるので、
    鼻を鳴らして、しっかり、除去し、
    吐き出しましょう。

最後に、しっかりマウスプリング

  • 最後に、しっかり。ガラガラうがいか、
    ココナッツオイルなど、中鎖脂肪酸オイルで
    15分から20分は
    オイルクレンジング(マウスクレンジング)で アユールベーダー法に沿って、
    しっかりとマウスプリングをしてください。

  • マウスプリングは、顎、喉、頬、唇。舌筋など口腔周囲の筋群のトレーニングに最適です。
  • 口に含んだ液体を飲み込んだり、こぼしたりしない様に、咽頭部の舌根筋肉と軟口蓋筋膜、口輪筋、広頚筋、の筋トレになり、開口抑制運動と同じで、
    誤嚥など、、咽せることの改善、予防になり、誤嚥性肺炎を防止できますし、
    嚥下能力の改善にもなります。

WF直伝!コロナウイルス感染予防と重症化予防

 

2020.9.16

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2.鼻洗い(鼻うがい)は花粉症に効果がある

参考:DEMTAL PLAZA

 

【相談】 毎年春になると、花粉症で困っています。病院で薬をもらって症状を抑えてはいますが、それでも鼻水や鼻づまりが止まりません。 友人から「鼻うがいを試してみたら?」と言われました。ただ、鼻うがいには痛みもありそうで、効果が心配です。本当に効果があるならばやりたいと思っているのですが、どうなのでしょうか?

 

【耳鼻科専門医からの回答(抜粋)】 鼻うがい、非常に効果がありますよ。 花粉症の対策としては、薬以外ですと、スギやダニのアレルギーであれば免疫療法で抑えることもできます。スギに関しては花粉の飛散時期には免疫療法を行わないのが一般的なので、早めもしくは飛散が終わったら相談されてみてください。 鼻うがいの方法としては……(こちらは本記事の後半で具体的にご紹介します)

 

鼻うがいが花粉症に効果的だとされる研究結果

耳鼻科専門医の先生も花粉症対策で太鼓判を押している「鼻うがい」について、イタリアで行われた研究をご紹介します(※1)。

この研究では、花粉症と診断されている妊婦を対象として、(1)鼻うがいを毎日3回するグループと、(2)何もしないグループ、に分けて花粉症シーズンの症状について調べました。

各症状(鼻水、鼻詰まり、目と鼻のかゆみ、くしゃみ)についてそれぞれ0点(全くつらくない)~4点(とてもつらい)で毎日の症状を記録してもらいました。4つの症状についてそれぞれ記録してもらうので、全く症状がないのが0点、全ての症状がとてもつらい状態が16点です。 その結果を示したものが、以下のグラフです。

鼻うがいでは洗浄液が上咽頭まで達する

横軸は研究開始からの期間(週)、縦軸は症状の重症度を表しています。白丸(○)が鼻うがいをしないグループ、黒丸(●)が鼻うがいを行ったグループです。

研究開始時には、2つのグループの症状スコアはほぼ同じでしたが、研究開始直後から、症状に明らかな差が出ていることがわかります。この研究は、花粉が飛び始める時期から開始されているので、鼻うがいをしたグループもわずかに症状が悪化傾向にありますが、研究開始6週目まで、鼻うがいをしなかったグループよりも症状が軽いことがわかります。

この研究から、鼻うがいは花粉症に対して効果があることがわかります。

効果のある理由については、鼻うがいを行うことにより、花粉を鼻から出すだけでなく、鼻の乾燥の防止や、鼻の粘膜の細胞を活性化させ鼻水の通りをよくすることなどが挙げられています。

※1 Garavello W, Somigliana E, Acaia B, et al. Nasal lavage in pregnant women with seasonal allergic rhinitis: a randomized study. Int Arch Allergy Immunol 2010; 151:137.

 

 

2020.9.04

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1.鼻洗い(鼻うがい)の実際

参考:DEMTAL PLAZA

 

“鼻うがい”はインターネットで検索すると、耳鼻科医師が勧めている記述が多くみられます。 現在、便利なキットがドラッグストア等で販売されていますが、鼻うがいを実際に行うとどのような感じなのでしょうか。

鼻うがいでは洗浄液が上咽頭まで達する

まず、鼻腔内を洗浄すると、鼻がすっきりしよく通ります。 風邪などで上咽頭に痛みがある時、そこまで届いていることがわかります。

鼻うがいでは洗浄液が上咽頭まで達する

 

具体的な洗浄方法と注意点

また鼻をかんだ後、残った鼻水も洗い流すことができます。それを白い洗面器に受け、流れ出てドロドロした粘液を見ると驚いてしまいます。
ここで、具体的な洗浄方法と注意点をまとめてみました。

まず、洗面台や風呂場で、顎を引きやや前傾姿勢をとります。プラスチック容器を押し、洗浄液(生理的食塩水)を鼻腔内に入れます。そして、鼻腔内の汚れを軽く洗い流すイメージで行います。洗浄液は、鼻中隔後方の上咽頭付近まで達し、反対側の鼻孔や口から出てきます。

鼻うがいで鼻腔や上咽頭を洗浄

 

ドロドロした鼻水を除去しやすくする方法

ネバネバした鼻水は、鼻をかんでもすべては除去できません。 そんなケースでは、食品用の重曹(炭酸水素ナトリウム)を2.5g加えます。 鼻水の粘性を弱めると同時に、粘膜刺激を抑える作用もあるためです。

ドロドロした鼻水を除去しやすい

 

インフルエンザの予防策の一つとして「鼻うがい」

感染者が、室内で咳やクシャミをすればウイルスが漂い、罹患すれば、自分自身のみならず他人にも感染が広がってしまいます。
インフルエンザの予防は、予防注射・日常的な手洗い・マスク着用などがあげられますが、同時に、”鼻うがい”の励行も予防策の一つとして取り入れていくことをお勧めします。

インフルエンザの感染経路
 

2020.9.04

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2.鼻洗い(鼻うがい)は花粉症に効果がある

参考:DEMTAL PLAZA

 

【相談】 毎年春になると、花粉症で困っています。病院で薬をもらって症状を抑えてはいますが、それでも鼻水や鼻づまりが止まりません。 友人から「鼻うがいを試してみたら?」と言われました。ただ、鼻うがいには痛みもありそうで、効果が心配です。本当に効果があるならばやりたいと思っているのですが、どうなのでしょうか?

 

【耳鼻科専門医からの回答(抜粋)】 鼻うがい、非常に効果がありますよ。 花粉症の対策としては、薬以外ですと、スギやダニのアレルギーであれば免疫療法で抑えることもできます。スギに関しては花粉の飛散時期には免疫療法を行わないのが一般的なので、早めもしくは飛散が終わったら相談されてみてください。 鼻うがいの方法としては……(こちらは本記事の後半で具体的にご紹介します)

 

鼻うがいが花粉症に効果的だとされる研究結果

耳鼻科専門医の先生も花粉症対策で太鼓判を押している「鼻うがい」について、イタリアで行われた研究をご紹介します(※1)。

この研究では、花粉症と診断されている妊婦を対象として、(1)鼻うがいを毎日3回するグループと、(2)何もしないグループ、に分けて花粉症シーズンの症状について調べました。

各症状(鼻水、鼻詰まり、目と鼻のかゆみ、くしゃみ)についてそれぞれ0点(全くつらくない)~4点(とてもつらい)で毎日の症状を記録してもらいました。4つの症状についてそれぞれ記録してもらうので、全く症状がないのが0点、全ての症状がとてもつらい状態が16点です。 その結果を示したものが、以下のグラフです。

鼻うがいでは洗浄液が上咽頭まで達する

横軸は研究開始からの期間(週)、縦軸は症状の重症度を表しています。白丸(○)が鼻うがいをしないグループ、黒丸(●)が鼻うがいを行ったグループです。

研究開始時には、2つのグループの症状スコアはほぼ同じでしたが、研究開始直後から、症状に明らかな差が出ていることがわかります。この研究は、花粉が飛び始める時期から開始されているので、鼻うがいをしたグループもわずかに症状が悪化傾向にありますが、研究開始6週目まで、鼻うがいをしなかったグループよりも症状が軽いことがわかります。

この研究から、鼻うがいは花粉症に対して効果があることがわかります。

効果のある理由については、鼻うがいを行うことにより、花粉を鼻から出すだけでなく、鼻の乾燥の防止や、鼻の粘膜の細胞を活性化させ鼻水の通りをよくすることなどが挙げられています。

※1 Garavello W, Somigliana E, Acaia B, et al. Nasal lavage in pregnant women with seasonal allergic rhinitis: a randomized study. Int Arch Allergy Immunol 2010; 151:137.

 

 

2020.9.04

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3.鼻洗浄の必要性と洗浄器

参考:医療法人健南会 耳鼻咽喉科 花クリニック南大通り

鼻洗浄(鼻うがい)の必要性:鼻からの感染予防とアレルギーの対策に

のどのうがいと併せて、鼻洗浄(鼻うがい)を行うことにより、アレルギーの原因となる物質がなるべく鼻腔内に付着しないようにすること、鼻水を流して鼻の通りをよくすることができます。
鼻の粘膜を湿らせておくことで乾燥を防ぎムズムズ感を軽減します。
また、風邪やインフルエンザの季節にも、細菌やウイルスが侵入することを防ぎます。
予防のためにされている方からは、風邪を引きにくくなったとの感想もお聞きしています。

 

副鼻腔炎への鼻洗浄の目的

鼻内の正常粘膜は、本来の機能として持っている繊毛運動があります。
これは、粘膜の表面を構成している細胞が、外から入ってきた細菌、ウイルス、アレルギー物質を粘液と共に、鼻腔の奥に移動させて、粘膜表面に停滞、付着しないようにする働きです。
しかし、副鼻腔炎の場合には、この繊毛運動機能が低下、消失していることが多く、炎症が慢性化する原因となっています。
「鼻洗浄」により、この繊毛運動の代わりに、病原体やアレルギー物質を洗い流します。

 

鼻洗浄法とおすすめ鼻洗浄器

鼻洗浄(鼻うがい)には、簡単な器具と、適温の生理食塩水を使用します。強くなく、無理なく、むせないように使用することが望ましいです。鼻洗浄の器具は、家電量販店やドラックストアなどで、色々な製品が販売されています。

おすすめ鼻洗浄器

ハナクリーン ハンディタイプ 当院販売価格;税込3,780円

  • ●1回150mlの洗浄液で鼻の中をきれいに洗えます。
  • ●ボディプッシュ式なので片手で簡単に使えます。
  • ●スライドノズルでコンパクトに収納できます。
  • ●携帯便利なので外出先でも使えます。
  • ●携帯用鼻洗浄器として特許を取得しています。

ハナクリーンS

製品のご説明はこちらです。

http://www.hana-clean.com
 

2020.7.22

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4.安全な鼻洗い(鼻うがい)のために

参考:手ピカジェル 矢野先生コラム

 

多くの人々が鼻うがいをしています。人知れず、こっそりと鼻うがいをしている人もいれば、鼻うがいをしていることを躊躇なく、公言している人もいます。鼻うがいの目的は、鼻炎対策であったり、インフルエンザ対策であったり、副鼻腔炎(蓄膿症)対策であったり、様々です。そのテクニックも人によって異なりますが、少なくとも安全な鼻うがいをしてほしいと思います。

 

水道水に含まれている非結核性抗酸菌に注意

最も避けていただきたいのは水道水を少し温めて、塩をいれて鼻うがいに使用するというものです。

非結核性抗酸菌という細菌による慢性副鼻腔炎が引き起こされる可能性があるからです。非結核性抗酸菌は土や水など環境の至る所に生息している細菌で、水道水にも含まれていることがあります。

米国の研究者の調査によると、非結核性抗酸菌が副鼻腔の培養にて得られた33人の成人患者を調査したところ、31人(94%)が鼻洗浄をしており、そのうち、26人が水道水を用いていたのです。その結果、「水道水による鼻うがい」と「非結核性抗酸菌による慢性副鼻腔炎」の関連が疑われました。

非結核性抗酸菌による感染症は数年から10年以上かけて、ゆっくりと進行します。この病原体は結核菌とは異なり人から人には伝播しないので、非結核性抗酸菌感染症の患者を結核患者のように隔離する必要はありません。

 

他にも水道水には脳食いアメーバと呼ばれている病原体が潜んでいる

水道水による鼻うがいで問題となるのは非結核性抗酸菌のみではありません。水道水を用いて鼻うがいしたところ、ネグレリア・フォーレリというアメーバが脳に入り込み髄膜脳炎を引き起こして2人死亡したという報告があります。

ネグレリア・フォーレリは別名、脳食いアメーバと呼ばれている病原体ですが、この病原体が水道水に潜んでいて、その水道水を用いて鼻うがいした人の鼻腔から感染し、脳に侵入したのです。このアメーバは鼻から侵入する病原体であり、日本でも死亡例が報告されています。

 

鼻腔は水が出入りするような構造にはなっていないので十分に注意が必要

日本においては水道水が口から食道を経由して胃に入り込むのは日常的なことであり、何ら問題ありません。水道水を飲んでも胃のなかの胃酸が病原体のほとんどを殺菌するので安全だからです。

一方、鼻腔は呼吸をするための空気が出入りする通路であり、水が出入りするような構造にはなっていません。むしろ、鼻腔は非結核抗酸菌やアメーバなどの病原体が生存できる良好な環境となりうるのです。そのようなことから、鼻うがいをするときには滅菌水や一度沸騰した湯冷ましを用いることが適切といえます。鼻うがい用の製品も販売されているので、それを用いるのもよいかもしれません。

 

2020.9.04

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5.鼻洗い(鼻うがい)の効果

参考:暮らしあと押しeo

「鼻うがい」をご存知ですか?

のどをガラガラさせるうがいではなく、鼻をスッキリさせる「鼻うがい」をご存知ですか?
鼻の中を、まさにうがいのように洗い流す方法で、鼻をかんでも出にくい粘り気のある鼻水や、これから少しずつ増えてくる花粉やハウスダストなどのアレルギー物質を取りのぞく効果があるといわれています。
鼻に水を流すというと、“ツーン”とした痛みを感じてしまいそうですが、いくつかのコツを知れば痛みなく安全に行うことができます。鼻の調子がイマイチよくないとき、風邪・花粉症対策に、鼻うがいを試してみませんか?

 

鼻うがいは風邪や花粉症になぜ効果的?

鼻の中を直接洗い流す「鼻うがい」。鼻をかんでも出にくいガンコな鼻水をスッキリさせることができるため、鼻の調子が今ひとつ良くないときは、一度は試してみたい方法です。

さらに鼻うがいは風邪や花粉症の予防にもなり、健康維持のためにもおすすめです。風邪の予防といえば、外から帰って、“のどをガラガラとうがい”することが一般的ですが、実はこの方法では風邪予防には十分とはいえません。というのも、風邪のウイルスや花粉が付着しやすいのは、鼻の奥の上咽頭といわれる部分で、のどのうがいでは上咽頭を洗い流すことができないからです。一方、鼻うがいでは上咽頭までしっかりと洗い流すことができますから、より効果的な風邪予防や花粉症対策になるといえます。

鼻うがいの効果

 

  • 鼻の不快感の解消
  • 鼻をかんでも出にくい粘り気のある鼻水もスッキリさせることができます。


  • 風邪やインフルエンザなどのウイルス対策
  • 風邪やインフルエンザの原因になるウイルスは、のどの奥の上咽頭に付着し、炎症を起こします。鼻うがいなら、上咽頭を洗い流すことができるため、ウイルス対策になります。


  • 花粉症やホコリなどのアレルギー対策
  • 上咽頭に付着した花粉やホコリなどを洗い流すことで、アレルギーの原因を取り除くことができます。


  • ちくのう症の予防・症状の緩和
  • ちくのう症(副鼻腔炎)とは、目と目の間やほほなどにある副鼻腔という空洞にうみがたまる病気。風邪や花粉などが原因で炎症が起き、粘り気のある鼻水や鼻づまり、頭痛といった症状が起きます。鼻うがいでは副鼻腔を直接洗い流すことはできませんが、鼻の中の粘り気のある鼻水を洗い流すことができますから、ちくのう症の予防や症状の緩和に役立つと考えられます。

 

2020.9.04

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6.鼻洗い(鼻うがい)のやり方

参考:みらいクリニック

「鼻うがい」はい痛い?

ここでは、鼻のセルフケアとして代表的な鼻うがいについて説明します。
鼻うがいは怖そう、痛そう、つらそう…
なんて声も届きますが、一度やってみるとまったくそんなことないことが分かると思います。 実は、鼻に水が入った時つーんと痛いのは水と鼻水の「浸透圧」が違うからです。鼻水は痛くありません。
そうです、鼻の洗浄液を鼻水と同じような塩分濃度にすればまったく痛くありません。
人間の体液は塩分濃度0.9%です。
鼻水も涙も塩分濃度0.9%。
これと同じにすれば良いのですから簡単です。これを生理食塩水といいます。
100ccの水に0.9gの塩を入れるだけ。
ちょっとなめてみるとかすかに塩っぱいかなと言う感じがする程度です。これが洗浄液です。
鼻うがいでは重曹を加えた方が線毛の働きが落ちないとされていますから、少し重曹をいれても良いでしょう。

用意するもの 水 1リットル、食塩9g、重曹0.5g
水 100cc、食塩0.9g、重曹0.05g でOK。

もちろん専用の鼻うがいキットを使うのが楽ですが、自分でも作れます。
上咽頭まで洗浄できるお勧めの鼻うがいキットはこちらです。
認定NPO法人日本病巣疾患研究会では、鼻うがいを推奨していますのでこちらのポスターを参考になさって下さい。
またヨミドクターにて今井院長が解説したものもありますので、合わせてご参考下さい。

新型コロナウイルス、治療に鼻うがい?

花粉症にも効く、鼻うがいとツボ押し 鼻呼吸で「人生が変わった」

新型コロナウイルス予防は3つの愛

鼻うがいは入り口近くをすすぐ程度でも大丈夫

鼻は微粒子をこし取る機能に優れており、鼻の中だけでほとんどの花粉をこしていると言われています。口呼吸では、この機能がありませんから、汚れた空気をそのまま肺に送り込んでしまうのです。

なんと、鼻は自動洗浄機能まで持っているのですが、黄砂、PM2.5やマイクロプラスチックなどの微粒子も飛び交う現状では、鼻に負担をかけ過ぎないよう、小さなゴミやチリを定期的に洗い流すことも大切です。PM2.5くらい小さな粒子になってしまうと鼻で全てをこし取ることが出来なくなってしまいます。

鼻うがいは、商品化されたキットを使うのが安全でお勧めです。まれに中耳炎を引き起す可能性があるからと、推奨しない医師もいるようですが、今回の方法なら大丈夫です。
鼻は空気の出入り口、外気に一番近い鼻の穴の近くが一番汚れます。このあたりだけ鼻うがいして、奥まで洗浄液を入れなくてもよい場合もあります。

鼻の入り口をすすぐ程度です。
洗浄液を上記のようにつくり(真水は痛みを生じるため使用しません、また作り置きなどをせず、その都度調整して作るようにします)、慣れないうちは、「あー」と声を出しながら洗浄液を鼻に入れていきます。
痛くありませんし、お子さんにもできまよ。鼻の穴から少し奥に入る程度で大丈夫です。
慣れてきたら、片方の鼻から入れて片方の鼻から出るようにすると、さらに鼻の奥の汚れが取れます。
ただ、やり過ぎは鼻水中のムチンなどの大切な保湿成分まで洗い流してしまいますから、1日2回程度までにしておきます。

 

なれてきたら鼻の穴から鼻の穴へ

いろんな空気中の異物は鼻の入り口で大半が濃し取られるので鼻うがいが恐い人は入り口を洗うだけでもOKですが、上咽頭部を洗うには片方の鼻から洗浄液をいれて、反対の鼻の穴から出てくるようにするのがよいですね。
やり方は動画を参考にして下さい。



鼻うがいの禁忌について

鼻うがいの禁忌疾患は

    急性中耳炎
  • 浸出性中耳炎
  • 声帯麻痺
  • 誤嚥を起こしやすい人
  • 膿性鼻汁の多い人

です。
これらの方でどうしてもしたいと言う人は、鼻の入り口だけ洗って下さい。
時々「医師に相談したら”やっちゃダメ”と言われたけどどうすればいいですか」と相談されます。
強く洗浄液を鼻の中へ注入しなければ、まずは心配ありません。
繰り返しになりますが、心配な場合は鼻の入り口だけを洗浄して下さい。
私は、むしろ鼻うがいを避ける方がリスクが高いとも考えています。

 

鼻うがいのエビデンス

鼻うがいのエビデンスをすこしご紹介しましょう。

  • 家庭医のほとんどが鼻うがいを推奨、上気道感染症に対して抗生物質を投与する前に鼻うがいを勧める(※文献)

    急性・慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、気管支炎に対して推奨、妊婦にも勧める

  • 副鼻腔炎患者の鼻うがいは、抗生物質の使用量を減らす(※文献、文献)

    毎日セルフケアとして行うことで生活の質も改善します。

  • 妊婦の季節性アレルギー性鼻炎が改善(※文献)

    妊婦さんはあまり薬を使いたくありませんよね。6週間鼻うがいすると統計的に有意に薬の使用量が減ります。

  • 周術期のCOVID-19(SARS-cov-2 新型コロナウイルス)防衛のために鼻腔、口腔の除菌を(※文献)

    これはポピドンヨード(イソジン)で洗浄しています

  • 鼻うがいは粘膜の線毛活動を改善、復活させる(※文献)

    線毛は異物を排除するのにとても大切。鼻うがいでこの機能が保たれます。

 

2020.9.04

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開口抑制トレーニング

 

1.摂食嚥下における舌の役割と評価・トレーニングの方法

参考:リブト株式会社

 

1.はじめに

オーラルフレイル対策の推進により、近年、口腔機能への関心がますます高まっています。オーラルフレイルは、老化に伴う様々な口腔の状態(歯数・口腔衛生・口腔機能など)の変化に、口腔健康への関心の低下や心身の予備能力低下も重なり、口腔の脆弱性が増加し、食べる機能障害へ陥り、さらにはフレイルに影響を与え、心身の機能低下にまで繋がる一連の現象及び過程と定義されています1)。オーラルフレイルの概念はここ数年で変化していますが、2019年に発表された概念図では、口の健康リテラシーの低下から食べる機能の障がい(咀嚼障害、摂食嚥下障害)に至る幅広い問題を取り扱う概念に発展してきています(図1)1)。オーラルフレイルにおける口のささいなトラブルは、そのまま放置していると身体的フレイルやサルコペニア、要介護状態、死亡の発生に関連することから2)、早期に発見し診断(口腔機能低下症)につなげること、機能が低下する前に予防的な取り組みを行うことが推奨されます。口のささいなトラブルとは、「歯が20本未満」、「噛む力が弱い」、「舌を巧みに動かせない」、「舌の力が弱い」、「硬い食品が食べづらい」、「むせやすい」などの口腔機能の低下を指していますが、この中で特に重要な役割を果たしているのが舌の機能になります。口の衰えや食べる機能の障害に対応するためには、舌の機能を適切に評価し、舌に対するトレーニング方法を知っておくことが大変重要です。ここでは、口腔機能および嚥下機能(以下、摂食嚥下機能)における舌の役割を解説し、舌運動の評価と機能を高めるためのトレーニングの方法について紹介していきます。

使い方

 

2.咀嚼嚥下時における舌の巧みな運動

本製品は、 舌は発音だけでなく、咀嚼嚥下の過程においても重要な働きがあります。いくら立派な歯(義歯)があっても、いくら噛む力があっても、舌の巧みな運動がなければ食物を咀嚼し嚥下することはできないでしょう。舌は下顎や口唇、頬と協調しながら口腔内の食塊をコントロールし、咀嚼嚥下のすべての過程に関与しています。下顎と口唇によって口腔内に取り込まれた食物は、舌の素早い後方運動によって臼歯部に運ばれます。臼歯部で食物を破砕する間、舌は咀嚼側に捻転し、頬とともに食物がこぼれ落ちないよう保持する動きを行っています。左右の臼歯部で破砕された食物は、舌と口蓋の接触によって順次、咽頭へ送り込まれていきます。液体や咀嚼を必要としない流動物では、嚥下の準備期において舌は食塊を舌背でまとめていっきに送り込みます。このように、舌は嚥下の際に形状と位置を変化させながら前後、側方、挙上など複雑な運動を行っています。舌運動の障害や筋力低下がある症例では、咀嚼と食塊形成が不十分となり、口腔内に食物が残留する、あるいはまとまりのない食塊が咽頭に送り込まれ、後続する咽頭期の嚥下にも影響を及ぼします。舌はほかにも味覚や触覚、圧覚を伝える感覚器としての役割もあり、咀嚼中には舌の感覚刺激によって唾液が分泌されます。

 

舌運動の評価

舌運動が低下する原因としては、脳卒中や神経変性疾患に伴う運動麻痺、筋萎縮、不随意運動などの機能的障害や口腔がん術後で舌の欠損があるなどの器質的障害が考えられます。その他、加齢や低栄養、サルコペニアが原因となる舌の筋肉量減少や筋力低下も重要です。表1に舌運動を評価する時の観察ポイントを示します。舌の運動を評価する前に、舌の乾燥や湿潤の状態、口腔内の唾液貯留、食物残留の有無を観察しておくことも大切です。これらは嚥下の準備期と口腔期に関連する所見となります。舌の運動は開口位を指示し、舌の突出と後退、左右移動、挙上を評価します。舌の運動機能が低下した症例では、下顎による代償運動がみられる場合があるため、舌の運動を行わせる時に下顎運動を抑制して評価することがポイントになります。運動の範囲、強さ、左右差を観察し、各項目は反復運動を行わせ、速度を上げても正確に実施できるかどうか確認します。所見の例として、「舌の突出は右側へ偏位する」「舌の左側への移動は口角に達しない」「舌尖の挙上時に下顎の代償運動がみられる」「カの発音時、奥舌の挙上は不十分」のように評価します。舌は咀嚼嚥下と発音の運動に共通する器官です。そのため、会話時の発音を評価することは、咀嚼嚥下能力の大まかな推測にも役立ちます。特に認知症がある患者さんでは上記の運動指示に従えない方も多く、そのような場合には、発音の状態や会話の中での舌の運動を観察することが重要な所見になります。舌尖の発音によるタ行、ダ行、ラ行、ナ行、ザ行の運動は食物をすくい上げる動作に必要です。奥舌の挙上によって発音されるカ行、ガ行は食塊を口腔から咽頭へ送り込む運動に共通しています。オーラルディアドコキネシスは、「パ」「タ」「カ」の音節をできるだけ早く繰り返し発音させることで、舌や口唇の運動速度、巧緻性を評価する検査です。口腔機能測定機器「健口くん®」(竹井機器工業株式会社)を用いると、1秒間あたりの発音の平均回数を簡便に測定することができます。口腔機能低下症の検査項目「舌口唇運動機能低下」では、「パ」「タ」「カ」それぞれの音節の発音回数を測定し、どれか1つでも6回/秒未満であれば低下と判定します3)。

舌運動の評価項目と観察のポイント

 

3.舌圧測定

食物を口腔から咽頭へ送り込む際、舌は挙上して口蓋と接触します。嚥下時の舌運動に関して、舌筋の活動を直接計測することは難しいですが、舌を随意的に強く押し上げた時の圧力や嚥下時の舌と口蓋の接触圧を測定することは可能です。前者は舌圧測定器を用いて、口腔内に挿入したバルーン状のプローブを舌で押しつぶすことで最大舌圧(kPa)を計測します(図2)4)。舌圧は舌運動機能の一部を評価するものですが、客観的な数値が簡便に得られることから、口腔機能に関するさまざまな調査や訓練効果の指標として広く活用されています。これまでの研究から、舌圧は全身の筋力と同様に加齢に伴い低下することが分かっています(図3)。若年者では男性の方が女性よりも舌圧は高いですが、加齢とともに男女差はなくなり、60歳以降で低下します5)。加齢だけでなく、脳卒中やパーキンソン病などの神経疾患、頭頸部がん術後患者などでも舌圧は低下します。認知機能の低下やより介助が必要になると舌圧が低下すること、食事中のむせや食物残留と関連することなども報告されています6, 7)。最大舌圧の数値と摂取している食形態を調査した研究によると、約30kPa以上でほぼ常食の摂取が可能、約20kPa以下では何らかの調整食が必要という報告があります8)。口腔機能低下症の舌圧に関する項目では、最大舌圧が30kPa未満で低舌圧と判定しています3)。また、サルコペニアの摂食嚥下障害では、摂食嚥下筋の筋力低下を示す指標として舌圧が用いられており、そのカットオフ値は20kPa未満とされています9)。これらのことから、オーラルフレイルにおける口腔機能の軽微な低下は舌圧30kPa未満、嚥下障害など口腔機能の低下がさらに進行した場合に問題となる舌圧は20kPa未満が大まかな目安となります。舌圧の値は握力と同じように大きいほど良いので理解しやすいですが、舌圧の値は加齢だけでなく、さまざまな疾患や栄養障害、廃用によっても低下することに注意が必要です。舌圧の産生には、他にも舌の挙上を支持する外舌筋や舌骨上筋群の活動、口蓋の形態、咬合支持など多くの要因が影響していると考えられます。  平成28年度歯科診療報酬改定において、舌接触補助床(Palatal Augmentation Prosthesis: PAP)を装着した患者に対する舌圧検査(140点)が保険収載され(月2回を限度として算定可能)、平成30年度の診療報酬改定では対象となる症例が拡大しています。PAPの適応や口腔機能低下症の診断など舌圧検査の必要性は今後ますます高まることが予想されます。  舌圧測定には、上記のバルーンタイプの他にセンサシートタイプの測定器があります。センサシート型では、超薄型の圧センサシートを口蓋部に貼り付けて、嚥下時の舌と口蓋の接触状態を詳細に評価することができます(図4)。センサシートには5箇所の感圧点があり、嚥下時に舌と口蓋が接触する時の舌圧最大値や接触時間、積分値などを計測することが可能です10, 11)。

使い方

使い方

4.舌のトレーニング

舌に対するトレーニングには、運動範囲の拡大や筋力増強など要素別の練習、発音や咀嚼のような巧緻性、協調性を高める練習などがあります。舌の力の発揮は発音と嚥下で異なり、発音時の舌の力は嚥下時の半分以下といわれています。したがって、嚥下機能を向上させるための舌のトレーニングは、運動範囲の拡大と筋力増強が中心になります。お口の体操や嚥下体操と呼ばれる運動は、主に嚥下や呼吸に関係する器官の運動範囲の拡大や食事前のウォーミングアップを目的にしています。ただし、これらの体操を行うことの効果は明らかではなく、嚥下機能が改善する、食前に行うと誤嚥が減少する、といったエビデンスはありません。少なくとも舌を前に出す、横に動かす、グルグル回すだけの運動では、舌筋の筋力を増強させることは難しいと思われます。  舌に対する筋力増強としては、前述のバルーン型プローブを用いたレジスタンストレーニングが有効です。舌筋への十分な抵抗を加えた運動を一定期間行うことで、舌圧値が上昇するだけでなく、誤嚥の減少や肺炎リスクが軽減するといった報告があります12)。舌圧測定器がある場合には、個々の症例において最大舌圧の60~80%の力を発揮してもらい、舌でバルーンを押しつぶす運動(等尺性運動)を3秒間続けます。この運動を10回/1セットとして、1日3セット、週2~3回行います。舌圧測定器がない場合には、舌トレーニング用具(ペコぱんだ®)や綿棒、シリコン素材のスプーンなどを用いて行います。ペコぱんだ®は、負荷強度の異なるものが用意されていますので、個々の症例の舌の力に合わせて選択することができます(図5)13)。スプーンや指を使っても良いですが、その際に注意したいのは、できるだけ強い力で舌を押し上げることです。1日に行うトレーニングの回数は症例によって調整してもよいですが、舌やのどが少し疲れるくらいが目安となります。強い力で舌の押し上げができない場合には、弱い力で1セットの回数を増やす、あるいは疲れを感じるまで行うことで筋力増強効果が期待できます。

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老嚥と予防のための嚥下トレーニング

オーラルフレイルは、口腔機能の脆弱状態(フレイル)を意味する日本オリジナルの言葉です1)。海外では、老嚥(Presbyphagia)という用語があり、老化に伴い口腔機能および嚥下機能が低下した状態で嚥下障害になる一歩手前といわれています14, 15)。老嚥が進行して嚥下障害、誤嚥性肺炎を発症し入院される高齢者は臨床的にも多く経験するところだと思います。一方で、オーラルフレイルは口腔機能の軽微な低下から咀嚼嚥下障害までを含み、国民に周知するための標語として用いられているため、これら二つの概念を明確に区別することは難しいですが、状態としてはかなりオーバーラップしていると考えられます。老嚥によって、口腔の状態だけでなく、嚥下反射の惹起や喉頭挙上、食道入口部開大などの機能も低下することが知られていますので、嚥下の咽頭期に対するトレーニングも大変重要です。嚥下の咽頭期において特に重要な喉頭挙上に関与する舌骨上筋群のトレーニング方法をいくつかご紹介します。

嚥下おでこ体操(図6)

額に手をあてて自身で水平方向に抵抗を加え、おへそを見るように頭頸部の屈曲を行います16)。抵抗を加えたまま保持する等尺性運動と屈曲の運動を繰り返す等張性運動があります。実施のポイントは、しっかりと抵抗を加えたまま顎を引く動作を意識し、息を止めないことです。どちらも5秒ほどかけて1セット5~10回、1日3セット行います。

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開口訓練(図7)

舌骨上筋群は開口筋としても作用するため、大きく開口する運動によって舌骨上筋群に負荷を加えることができます。最大の開口位を指示し、その状態で10秒間保持してもらいます。10秒間の休息を入れながら5回を1セットとし、1日2セット行います17)。実施のポイントは思い切り大きな口を開けて保持することですが、注意点として、顎関節症や顎関節脱臼の既往がある症例には適応しないようにします。

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・ボールを用いた訓練(CTAR: Chin tuck against resistance)

図8のような小さめのボールを顎と胸の間ではさみ、顎でボールを強くつぶす運動を行います18)。頭頸部の屈曲を保持する等尺性運動と屈曲の運動を繰り返す等張性運動があります。実施のポイントは、ボールがつぶれるように最大の力で行い、息を止めないことです。どちらも5秒ほどかけて1セット5~10回、1日3セット行います。

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吹き戻しを用いた訓練(呼気筋トレーニング)

呼気筋トレーニング(EMST: Expiratory Muscle Strength Training)は、舌骨上筋群に対するレジスタンストレーニングの方法で、嚥下機能および咳嗽機能の改善効果があると報告されています(図9)19-21)。残念ながら専用の器具は国内で入手することはできませんが、負荷強度が選択できる吹き戻しで代用することができます。長息生活®(株式会社ルピナス)には、レベル0, 1, 2, Maxの4段階の負荷強度があり、症例の呼気筋力に応じて選択することができます(図10, 11)。訓練回数は、1日に5回/1セット×5セット(25回)が目安となりますが、少し疲れを感じる程度に調節してもよいでしょう。

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2020.9.04

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2.プロビジョナルレストレーション装着時の口腔周囲筋トレーニングの継続の意義

参考:Oral Implant Rehabilitation Series

 

プロビジョナルレストレーション装着時の口腔周囲筋トレーニングの意義

 歯を失った患者は、口腔周囲筋を固定することが困難となるため、舌の動作が緩慢となり咀嚼・嚥下や会話の能力が退化している。また垂直顎間距離を失うことで、口輪筋以外の表情筋の下垂が始まり、口輪筋のラインに豊齢線を作り、老人様顔貌を作る。そして、臼歯を失うことで、少しずつ頭部を支えることが困難となるため、さまざまな症状を惹起する。

 歯は1年間で70万~100万回の咀嚼をすると言われている。そのため、臼歯部が摩耗したり、歯周病やう蝕によって歯を欠損したまま放置すると咬合高径は低位となり、下顎は相対的に後上方へ移動する。そのため、頭頚部の重心の位置が後部に移動するため、重心を保つために頭頚部全体が前方へと倒れ出すと、頭部を補助する筋群、僧帽筋は頭板状筋とともに首を後ろに引くこととなり、胸鎖乳突筋が頭を前下方に引きバランスを取ろうとする。このような状態になると、咀嚼・嚥下、あるいは会話といった日常生活において大きな支障が出ることとなる。

つまり、プロビジョナルレストレーションを装着することにより、垂直顎間距離を復元し、咬筋、側頭筋の長さを一定にし、咀嚼力の回復を行うのである。咀嚼筋のなかで重要な、咬筋、側頭筋の復元を行うことで、次に口輪筋、頬筋の動作を円滑に動かせるスペースを作り、この筋の接合している嚥下に関わる上咽頭収縮筋に刺激を与える。これを意識して、プロビジョナルレストレー ションの装着を行うのである。  初診時に正面、側面顔貌の分析(オーラル・インプラント・リハビリテーション・シリーズVol.1:以下、OIRVol.1とする)をまず行い、どのような筋肉の変化が顔面表情筋に起こっているか理解してから手術を行い、プロビジョナルレストレーションを装着する必要がある。
プロビジョナルレストレーションは食べ物を噛み潰し、食塊を作り、呑み込む作業を円滑に行うことができるようにするためには重要な意味を持つ。

咀嚼筋の一つである開口筋には筋紡錘が存在しない。開口筋のみ筋紡錘が存在していないのである。このことから、会話や咀嚼などに使われる咀嚼筋は、複雑多岐な動きを可能としている。つまり、この咀嚼・嚥下あるいは会話という、筋、舌、口唇を使った複雑な動きの感覚を患者に回復させることが口腔周囲筋トレーニングの意味である。このトレーニングはファイナルレストレーション装着後においても嚥下機能、咀嚼力、表情筋の維持にも有効であるために、患者に対してその内容を理解させ持続させることが重要である。

 

2020.9.04

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3.効果的な間接的摂食・嚥下機能訓練法の研究

参考:リブト株式会社

 

1.研究開始当初の背景

高齢者には,認知症や高次脳機能障害や脳卒中による嚥下障害を抱えた仮性球麻庫の人が増加している。
K-point刺激法を含め摂食・嚥下訓練はある範囲で,看護師の裁量に任された看護技術となっているが,開口反射がなければ自己流とも言える看護師独自の判断で訓練が行われる場合がある。
開口・嚥下運動を誘発する臼歯後三角最後部内側における末梢神経レベルでの解明結果を地域・老年看護に活用することが出来れば,画一的になりがちな摂食・嚥下機能訓練法においてエビデンスに基づいた手順の開発につながると考える。
そこで,これまでの研究成果を発展させ,医療の現場において,本人または家族が希望する療養生活を過ごすための意識の向上・情報提供を目的とし,グローバル・スタンダードとなり得る啓発プログラムを創成し,広く周知する方法の検討に取り組む。

 

2020.9.04

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4.日本摂食嚥下リハビリテーション学会によるトレーニング方法のまとめ

参考:日摂食嚥下リハ会誌

 

目次

基礎訓練(間接訓練)

  1. 1 嚥下体操
  2. 2 頸部可動域訓練
  3. 3 開口訓練(舌骨上筋群強化目的)
  4. 4 口唇・舌・頬の訓練
  5. 5 口唇閉鎖訓練
  6. 6 唾液腺のアイスマッサージ
  7. 7 舌抵抗訓練 
  8. 8 氷を用いた訓練(氷なめ訓練)
  9. 9 前舌保持嚥下訓練(Tongue-hold swallow, Masako 法,舌前方保持嚥下訓練) 
  10. 10 チューブ嚥下訓練
  11. 11 頭部挙上訓練(シャキア・エクササイズ Shaker exercise, Head Raising exercise, Head Lift exercise)
  12. 12 バルーン法(バルーン拡張法,バルーン訓練法)
  13. 13 ブローイング訓練(blowing exercise
  14. 14 呼吸トレーニング
  15. 15 LSVT(Lee Silverman Voice Treatment,リー・シルバーマンの音声治療)
  16. 16 プッシング・プリング訓練(Pushing exercise)/(Pulling exercise)
  17. 17 冷圧刺激(Thermal-tactile stimulation)
  18. 18 のどのアイスマッサージ
  19. 19 体幹機能向上訓練
  20. 20 歯肉マッサージ(ガム・ラビング)
  21. 21 バンゲード法(筋刺激訓練法)
  22. 22 過敏除去(脱感作)

基礎訓練および摂食訓練

  1. 1 息こらえ嚥下法(声門閉鎖嚥下法,声門越え嚥下法)〈supraglottic swallow 〉   強い息こらえ嚥下法,(喉頭閉鎖嚥下法)〈super-supraglottic swallow 〉 
  2. 2 顎突出嚥下法 
  3. 3 咳・強制呼出手技またはハフィング(Coughing, Forced expiration or Huffing),咳嗽訓練  玲
  4. 4 舌接触補助床(Palatal Augmentation Prosthesis:PAP)を用いた訓練
  5. 5 前頸皮膚用手刺激による嚥下反射促通手技
  6. 6 電気刺激療法(Electrical stimulation therapy)
  7. 7 非侵襲的脳刺激法(rTMS, tDCS)
  8. 8 努力嚥下(Effortful swallow,Hard swallow)
  9. 9 軟口蓋挙上装置(Palatal Lift Prosthesis:PLP)を用いた訓練 
  10. 10 バイオフィードバック biofeedback
  11. 11 メンデルソン手技 Mendelsohn maneuver
  12. 12 昭大式嚥下法
  13. 13 K-point 刺激

摂食訓練(直接訓練)

  1. 1 嚥下の意識化 think swallow
  2. 2 頸部回旋 neck rotation, head rotation (別名;横向き嚥下)
  3. 3 交互嚥下
  4. 4 ストローピペット法
  5. 5 食品調整
  6. 6 スライス型ゼリー丸のみ法
  7. 7 一口量の調整
  8. 8 体幹角度調整
  9. 9 Chin down(頭部屈曲位・頸部屈曲位,chin tuck)
  10. 10 健側傾斜姿勢(健側を下にした側屈位または傾斜姿勢)
  11. 11 一側嚥下(健側を下にした傾斜姿勢と頸部回旋姿勢のコンビネーション)
  12. 12 鼻つまみ嚥下
  13. 13 複数回嚥下 反復嚥下
 

2020.9.04

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5.食べる為の継続的なトレーニングを支援する開口力トレーナー

参考:リブト株式会社

 

開口力計とは?

開口力とは「口を開ける力」のことを意味します。 口を開ける筋肉と、食べ物を飲み込む筋肉は、ほぼ同じ筋肉を使うと言われており、開口力を知る事で肺炎の主要因と言われている『嚥下機能障害』のスクリーニングや開口訓練の効果判定に役立つと言われています。口を開ける力を数値化し、食べる為の継続的なトレーニングを支援します。

使い方

開口力トレーナーの特徴

  1. ●開口力(口を開ける力)を数値化
  2. ●締付けノブで操作性向上
  3. ●電池式になり従来型に比べ、よりコンパクトに

本製品は、開口力トレーニングを支援する目的で開発された機器です。
開口力を知る事で肺炎の主要因と言われている『嚥下機能障害』のスクリーニングや開口訓練の効果判定に役立つと言われています。

 

開発コンセプト

本製品は、 「口を開く力を実際に測定できたら、訓練効果の指標として使えるのに・・・」、

「簡易的に口を開ける力を測る機器が無い!」、

そんな声にお応えして開発した、

「開口力トレーニングを支援する開口力トレーナー」
です。

これまで開口力は特殊な研究装置でしか測定できませんでしたが、本開口力トレーナーを活用することで、患者宅や開口訓練の効果判定に活用することで、高齢化先進国の日本において、多くの方の「口から食べる」を、末永く支援することが期待されます。

 

使用目的

本製品は、口を開けるトレーニングに用いるリハビリテーション用訓練装置であり、口を開ける際の筋力を測定することを目的とします。

使い方

 

使い方

 

使い方

 

使用上の注意

本製品は、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科老化制御学系口腔老化制御学講座 高齢者歯科学分野准教授 戸原 玄先生の指導の下、開発された開口力リハビリの支援機器です。

表示された数値は開口力を示しますが、被験者の体調、測定時の姿勢、取り付け位置、締め付けの程度、ゼロリセットの有無等で、測定値が変わる場合があります。 本製品の特徴を理解した上でご使用ください。

 

2020.9.04

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