レモン食べると肥満防止効果、中性脂肪を抑制



 レモンに多く含まれるポリフェノールの一種「エリオシトリン」に中性脂肪を抑制するなど肥満防止に効果があるとする研究成果を、三重大学の田中利男教授(薬理学)らのグループが発表した。

 英科学誌ネイチャー系の電子雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」に論文が掲載された。

 田中教授は、レモンが多用される地中海料理を食べる人たちに肥満や循環器疾患が少ないとする欧米の医学論文に着目。遺伝子配列がヒトと似ている熱帯魚のゼブラフィッシュを複数のグループに分け、エリオシトリンを加えた餌などをそれぞれ4週間投与して肥満との関係を調べた。

 通常の餌を与えたゼブラフィッシュでは、血液1デシ・リットル当たりの中性脂肪が平均約400ミリ・グラムだったが、高脂肪の餌を与えたゼブラフィッシュは同約600ミリ・グラムとなった。

 一方、高脂肪の餌にエリオシトリンを混ぜて与えた場合は、同約400ミリ・グラムに抑えられた。

 ヒトの肝細胞を使った実験でも、エリオシトリンが脂肪の蓄積を抑制することや、細胞内でエネルギーを作るミトコンドリアが活性化されることも確認された。

 実験は飲料大手ポッカサッポロフード&ビバレッジの中央研究所(愛知県北名古屋市)と共同で実施した。

 田中教授は「将来的には心筋梗塞、脳卒中といった循環器疾患やメタボリックシンドロームの治療、肥満予防などにつなげたい」と話している。

2014年2月4日 提供:読売新聞