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鳥インフル感染、2農場に 愛知、一部で出荷制限解除 愛知県豊橋市のウズラ農場で高病原性鳥インフルエンザ(弱毒性)が発生した問題で、県は3日、新たに1農場でウズラの感染をウイルス分離検査で確認したと発表した。 2日の段階では遺伝子検出検査で陽性反応が出ていたが、3日確定した。感染は最初の発生農場と合わせて2カ所となった。 県は今後、高病原性かどうかについて動物衛生研究所(茨城県つくば市)に送り調べる。大量死などは起きておらず、弱毒性の可能性が高いという。 一方、周辺で移動や出荷を制限していた24農場のうち、鶏卵農場7カ所については、安全性が確認できたとして制限を解除。県は3日、最初の発生農場のウズラ約26万羽すべてを処分。4日にも埋設するなどし防疫措置を終える。 また抗体検査だけでウズラの陽性反応が出た農場も1カ所増え、計4カ所となった。いずれもウイルス自体は検出されておらず、すでに死滅したとみられる。 県は最初に感染を発表した2月27日から移動制限を実施。家畜伝染病予防法などでは、ウイルスが弱毒性の場合、半径5キロ以内の農場について、発生農場の防疫措置が済んでから原則3週間は移動を制限する。 3日解除された7農場は、県内の卵選別包装センターで消毒後に出荷しており、県の検査も陰性だったことから、農水省と協議、例外規定に基づき解除を決めた。
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鳥インフルエンザで4人死亡 インドネシア、死者119人に [ジャカルタ3日AP=共同]インドネシア政府の鳥インフルエンザ委員会当局者は3日、鳥インフルエンザ感染者4人が死亡したと述べた。同国の死者は119人となり、世界最悪。 当局者によると、4人のうち2人はジャワ島ボゴール市の家族、2人は同島スラバヤとベカシの女性たちで、1月と2月に死亡した。4人とも鳥インフルエンザにかかった家禽との接触感染とみられる。インドネシアは最近数カ月、鳥インフルエンザ死亡者の発表が遅いと批判されている。 アジアでは2003年末から家禽類の鳥インフルエンザ感染が発生。世界保健機関(WHO)によると、鳥インフルエンザによる死者は世界各国合わせて256人。インドネシアはそのうち半数近くを占める。
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米厚生長官にカンザス州知事指名、国民皆保険が始動へ 【ワシントン=本間圭一】オバマ米大統領は2日、厚生長官にキャスリーン・セベリウス・カンザス州知事を指名した。 上院の承認を経て就任する。大統領はまた、ホワイトハウスに新設される医療保険改革担当調整官に、クリントン政権下で同改革関連の予算を担当したナンシーアン・デパール氏を起用すると発表した。 両氏は、オバマ政権の内政の重要公約である国民皆保険の実現に向けた改革を始動させる。大統領は当初、ダシュル前民主党上院院内総務に両ポストを任せる方針だったが、納税漏れが発覚したダシュル氏が指名を辞退し、空席となっていた。 オバマ大統領は同日、医療保険未加入者を対象に、全国126か所で医療施設を整備する方針も表明した。
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お寺にも全面禁煙の波…たばこは破戒、功徳もゼロ? 多くの参拝者が集まるお寺の境内を、公共施設と同じように「全面禁煙」にしようという動きが、目立ち始めている。「これも時代の流れ」という受け止め方がある一方、「お釈迦さまの教えに『禁煙』はないはず」という声も。 関係者の反応は一様ではない。 「とげぬき地蔵尊」として知られる東京・巣鴨の曹洞宗高岩寺(こうがんじ)。水をかけてこする「洗い観音」像の脇など寺内11か所には、「境内全域禁煙」という垂れ幕が掲げられている。本堂が禁煙という寺は多いが、ここは2年前から、敷地内の一切が喫煙禁止。参拝者や僧侶、露天商も例外なしだ。 2005年に着任した来馬(くるま)明規住職(45)は、檀家(だんか)にお披露目するため昨年11月に開かれた儀式「晋山(しんざん)式」の問答で、「寺の家風とは」という問いかけに即答した。 「禁煙。禅の功徳も、たばこを吸えばゼロになってしまう」 住職が寺に来た時、本堂以外の境内には至る所に灰皿があり、自由に喫煙できた。年間800万人の参拝者には、吸い殻を足元にポイ、という人もいたという。 来馬住職はもともと循環器内科の医師。この状況がどうにも我慢できず灰皿をすべて撤去し、全面禁煙に踏み切った。「延命地蔵菩薩(ぼさつ)が本尊である寺で、命を縮める行為は相いれません」と、説明にも力を込める。 お寺を全面禁煙にする動きは各地で相次いでいる。 福岡県宗像市の臨済宗承福寺。埜村(のむら)要道住職(66)は30代まで喫煙者だったが、今は「身(しん)(からだ)と口(く)(ことば)、意(い)(こころ)を汚すたばこは破戒行為」と、檀信徒に喫煙を戒める。同じく元スモーカーで曹洞宗長泉寺(宮城県角田市)の奥野成賢住職(54)も数年前、「弱者を思いやるのが仏教。寺には幼稚園もある」と全面禁煙にした。 この流れに「高齢者が多く集まるお寺が禁煙にするのは当然」(NPO「日本禁煙学会」の作田学理事長)と、禁煙派は歓迎する。 しかし、全国のすべてのお寺が「禁煙」を励行しているわけではない。多くの寺が掲げる「葷酒(くんしゅ)山門に入るを許さず(心を乱すニンニクや酒などを口にした者は入ることを許さない)」に、たばこは含まれていないのだという。 浄土真宗東本願寺派の東本願寺(東京・台東区)は「仏教では直接、禁煙を説いていない。自然の流れに任せる」。曹洞宗の永平寺(福井県)も「規則である『律』ではなく、『戒』をもって自発的にやめるべきだ」という立場。浄土宗の知恩院(京都市)も「各人の自覚が大事」と説明し、この三つのお寺はいずれも喫煙所を設けている。 それでも「とげぬき地蔵尊」の来馬住職は「お釈迦さまの時代には今のようなたばこがなかっただけ。医師として、宗教人として、禁煙を根気よく説いていきます」と信念を譲らない。 紫煙に限らず「心乱すもの」に目がない記者。この言葉が耳に痛い。(金杉康政)
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[東京9日共同]世界保健機関(WHO)は8日、ベトナム保健省が3歳の男児が鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染して死亡したことを確認したのを受け、2003年以来の世界全体での死者は257人、感染者数(死者を含む)は417人となったと発表した。 男児は南部ドンタップ省の住民で3月13日から入院して治療を受けていたが、19日に死亡した。この結果、ベトナムでの死者は累計で55人、感染者数は死亡した人を含め110人となった。
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<鳥インフル>愛知・豊橋でウズラ2羽から H7亜型弱毒性 愛知県での鳥インフルエンザ発生を発表する農水省の原田英男消費・安全局動物衛生課長=同省で2009年2月27日午後0時1分、山本晋撮影 愛知県は27日、同県豊橋市のウズラ飼育農家で、ウズラ2羽から高病原性鳥インフルエンザウイルスを確認したと発表した。H7亜型ウイルスで、同型のウイルスが国内でウズラから確認されたのは初めて。県の定期簡易検査の結果、陽性反応が出た。ウズラの病死は確認されておらず、毒性は弱いとみられ、人へ感染する可能性は低いという。 県によると、確認したのは同市南大清水町のウズラの採卵農家。ウズラ約32万羽を飼育し、主に卵を出荷している。近く全羽が殺処分される。県は家畜伝染病予防法の防疫指針に基づき、半径10キロ圏内を移動制限区域に認定し、区域内のウズラや卵の移動禁止、食鳥処理場などの閉鎖を決めた。 県が25日、国の方針を受けて初めて同市内のウズラ農家3戸を対象にモニタリング検査を実施したところ、1戸の10羽中2羽のウズラの血清で抗体陽性を確認した。このため、茨城県つくば市の動物衛生研究所で再検査するなどした結果、27日未明、H7亜型と特定された。 鳥インフルエンザウイルスの確認を受け、県は27日午後、緊急対策会議を開き、対応策を協議する。同日、記者会見した神田真秋知事は「卵や肉を食べることで人に感染することはない。県民は冷静に対応してほしい」と呼び掛けた。 国内の家畜から鳥インフルエンザウイルスが確認されたのは、07年1月の宮崎県と岡山県以来。これまでに04年1月に山口県、同2月に大分県と京都府、05年6月に茨城県と埼玉県でも発生している。【月足寛樹、丸山進、浜名晋一】
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免疫効かないHIVが増加 ワクチン開発見直しも 遺伝子変異で人間の免疫が効きにくいエイズウイルス(HIV)が広がっていることが、熊本大などの国際チームによる8か国2000人の感染者調査で確認された。ワクチン開発戦略の見直しを迫る内容。26日付の英科学誌ネイチャーに掲載される。 HIVが体内に入ると、細胞内で増殖を繰り返し、エイズが発症する。体内の免疫細胞は、感染した細胞内で、ヒト白血球抗原(HLA)と呼ばれる特殊なたんぱく質と結合したHIVを攻撃するが、ウイルス内のある遺伝子に変異が生じると、免疫細胞が攻撃できなくなる。 研究チームはまず、特定のHLAが先天的にある感染者に注目。その細胞内の変異ウイルスを調べたところ、全体の96%から検出された。変異ウイルスがなぜ発生したかは不明だが、HLAのない感染者の29%からも検出された。HLAがある感染者の体内で変異ウイルスが増え、それが性感染などを通じ、HLAのない感染者に広がったらしい。
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梅毒患者急増 20-24歳女性、4年で3倍超 母子感染も 梅毒患者の報告数がここ数年、急増していることが国立感染症研究所のまとめで分かった。感染を知らず出産し、子供が先天梅毒になるケースもある。同研究所は予防と検査を呼びかけている。 感染研によると、梅毒患者数は抗生物質など薬剤開発により戦後減少傾向だったが、03年以降、再び増え始めた。03年に509例だった報告数は06年に600例を超え、07年737例、08年は823例と毎年100例近く増え続けている。男性では35-39歳、女性では20-24歳の割合が高い。20-24歳の女性は03年15例だったのが、07年には49例と3倍以上に増えた。 母子感染による先天梅毒は06年に10例、08年は7月末現在で7例報告。妊娠中に夫から感染したとみられる症例もあった。先天梅毒の子供の4割は妊娠中か生後1週間までに死亡するといい、感染症情報センターの多田有希室長は「妊婦検診を必ず受け、感染が判明したらきちんと治すことが大事だ。妊娠後期に2回目の検査もしてほしい」と警告する。 梅毒は細菌「梅毒トレポネーマ」が引き起こす性感染症で、国内では99年以降、感染を確認したらすべて保健所に届けるよう義務付けている。性感染症に詳しい斎田幸次・斎田マタニティークリニック(大阪府河内長野市)院長は「不特定多数と性行為をする風潮が原因ではないか。(感染を防ぐ)コンドームの出荷数も減少しており、感染増加との関連が示されている」と話す。【関東晋慈】
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エイズ報告08年も過去最多 6年連続、1545人 「医療ニッポン」 厚生労働省のエイズ動向委員会は18日、国内で2008年に新たに報告されたエイズウイルス(HIV)感染者は1113人、エイズ患者は432人で、計1545人に上るとの速報値を発表した。感染者・患者の合計報告数は03年以降、6年連続で過去最多を更新した。 大半は男性で、感染者と患者を合わせて1442人。女性や外国人男性の報告数は前年からほぼ横ばいだったのに対し、日本人男性の増加が目立った。 感染経路は、同性間の性的接触が最も多く、感染者・患者で計964人、次いで異性間の性的接触(計365人)、注射器による薬物乱用(計10人)だった。 年代別では30代の559人が最多。20代の377人、40代の303人が続く。50歳以上は283人だが、前年より約50人増え、報告数の増加が最も多かった。 委員長の岩本愛吉(いわもと・あいきち)東大医科学研究所教授は「男性の同性間性的接触による感染が多く、年齢分布も拡大傾向にある。こうした動向を踏まえ、重点的に対策を強化する必要がある」とコメントしている。
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喫煙死亡で7・5億円払え 妻らに米陪審評決 【ニューヨーク18日共同】米フロリダ州裁判所の陪審は18日、米たばこ会社フィリップ・モリスUSA(アルトリア・グループ)に対し、長年の喫煙の末肺がんで死亡した男性の妻らに賠償金など計800万ドル(約7億5000万円)を支払うよう命じる評決を下した。米メディアが報じた。 同陪審は、40年以上喫煙を続け1997年に55歳で死亡した男性の妻らに損害賠償として300万ドル、懲罰的賠償金として500万ドルの支払いを命じた。 同州では同様の訴訟が約8000件あり、今回の裁判はその最初のケースで他の訴訟に影響する可能性がある。フィリップ・モリスは上訴する方針を明らかにした。
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