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最新の社会情勢レポート!!


ダイオキシン、世代超え、苦しみ今も
  「終わらぬ戦争被害 枯れ葉剤散布から50年」ベトナム

世代超え、苦しみ今も 「解毒」支援の試みも 
「終わらぬ戦争被害 枯れ葉剤散布から50年」

ベトナム戦争中、南ベトナム解放民族戦線が拠点とする密林を破壊するため、米軍が1961年に初めて枯れ葉剤を散布してから10日で50年。

71年まで10年間、計約2万回散布された枯れ葉剤には、発がん性や催奇形性が指摘される猛毒ダイオキシンが含まれていた。戦争終結から36年を経た今も、世代を超えて障害児が生まれ、環境汚染も続いている。

   ×   ×   

 首都ハノイの南東約80キロ。北部タイビン省からは戦争中、45万人もの若者らが南ベトナムの前線に送られた。

戦後、故郷に戻った人々の間で健康被害が多発。被害者数は現在約1万9千人に上るが、うち3千人は先天的な奇形・障害児を含む子どもや孫の世代だ。

 67年から中部クアンチ省や南部タイニン省で戦い、枯れ葉剤を直接浴びるなどしたタイビン省ソンアン村の農業グエン・チュン・ティエンさん(52)は74年の帰郷後、呼吸障害や頭痛に悩まされるようになった。

 悲劇は続いた。長男(34)は軽い脳障害。三男のハーさん(28)は重度の脳障害に加え、両手足が細く曲がったまま。次男(32)に異常はなかったが、その長女オアインちゃん(6)は生まれつき肛門がなく、脳障害も抱える。

 「障害のある子を持ったときはむろん悲しかった。オアインが生まれた後は怒りを体の中にずっと抑え込んで暮らしてきた」。床に座り中空をにらみながら体を揺すり続けるハーさんを抱きしめ、ティエンさんはつぶやいた。「次の世代、次の次の世代にも、どんな障害が出るか分からない」

 枯れ葉剤被害者協会タイビン支部のグエン・ドク・ハイン会長は「銃で殺すのは一瞬だが、枯れ葉剤は長い時間をかけた大きな痛みを伴う殺人だ」と指摘。「医学的証明はないが、ダイオキシンが遺伝子を傷つけ、世代を超えて影響を及ぼし続けていく」と訴える。

 タイビン省内の第3世代の被害者は約80人。第4世代にも被害が強く疑われるケースが報告されているという。

 政府や同協会は全国規模の被害調査を行うが、資金不足もあり全容解明はまだ。被害者や家族の多くは貧しく、政府の支援金も最多で月170万ドン(約7千円)程度。米政府は責任を認めず、被害者への賠償は一切していない。

 同協会は被害者の苦しみを少しでも和らげようと省都タイビンに今年、国際非政府組織(NGO)の支援を得て全国初の被害者向けの「解毒センター」を開設した。

 ビタミン投与やサウナ、軽い運動などを組み合わせた25日間の民間療法で、年初から100人以上を「治療」。腫瘍や手足の震えなどに苦しみ、入所したダオ・ニャットさん(65)は「震えが止まり、関節などの痛みも随分減った」と話す。

 協会は、今後ハノイや中部ダナンなど3カ所に同様の施設をつくる計画だ。(タイビン共同)

※枯れ葉剤被害

 米軍はベトナム戦争中、南ベトナム解放民族戦線の拠点や北ベトナムから南への補給路となった密林地帯を狙い、枯れ葉剤約8千万リットルを空中から散布、その6割が「エージェント・オレンジ」と呼ばれる種類だった。

1961年の試験散布後、62年から本格作戦が始まり、71年まで散布は続いた。枯れ葉剤に含まれていたダイオキシンの総量は366キロ。

散布地域では、がん患者や先天性異常児、流産、死産などが多発、米国の帰還兵などにも被害が出た。ベトナム枯れ葉剤被害者協会によると、枯れ葉剤にさらされたベトナム人は480万人、被害者は子どもや孫の世代も含め300万人以上に上る。

※ダイオキシン

 強い毒性を持つ有機塩素化合物の総称。発がん性のほか、生殖器官などに悪影響を与える内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)としての作用も指摘される。

最も毒性の強い2・3・7・8-TCDDが、ベトナム戦争で米軍が散布した枯れ葉剤の多くに製造時の副産物として含まれていた。水には溶けにくいが脂に溶け、環境中で分解されにくく土壌などに長く残る。

飲食や呼吸、皮膚を通して人体内に入り、肝臓や脂肪などに蓄積され、母乳を通じて母子間でも移行するとされる。動物実験で毒性は青酸カリの千倍とされるが、人への毒性は詳しく分かっていない部分が多い。

喫煙すると、タバコの煙にも多く含まれ、周囲の環境を汚染し、分解されないので、蓄積する。


2011年8月9日 提供:共同通信社


まだ認知不足、歯周病に大きな誤解

歯周病に大きな誤解

ほとんどの人が「歯周病」という言葉は知っているものの、3割近くは虫歯と混同するなど、誤解が多いことがサンスターのインターネット調査で分かった。

今年5月、全国の16〜69歳の男女計千人に質問した。

 歯周病という言葉を知らない人は1・5%で、「名前だけ知っている」66・6%と「内容まで詳しく知っている」31・9%を合わせると、認知度は98・5%に達した。

 歯周病と虫歯が別の病気であると正しく理解していた人は71・4%。残る28・6%は「同じ病気」「一種」などと誤解していた。

また、日本の成人の8割は歯周病とみられているが、69・2%の人は「自分は歯周病ではない」と考えており、実際と隔たりがあった。

2011年8月9日 提供:共同通信社


海外では日本の食品すべてを規制対象にしてる。
輸出規制リスト

農林水産省のHPにある輸出規制リストです。 http://www.maff.go.jp/j/export/e_info/pdf/kensa_0715.pdf


2011.08.06


原子炉事故:言論統制?中国より程度悪いか。
なぜ、マスコミは取り上げない?


友人からの返信

小生の母校(民主党内部にも多くいそうですが)の同級生達からです。
彼らは、多くが科学者として研究職や大学に残っています。
従ってこれは、やや内側からの見方になります。
内部被爆や積算された被爆量については一般庶民と政府関係者の
無知ばかりが目立つようになりました。 正しい情報を伝える連中は
「増す塵」となっており、海を汚染し孫子の代まで恥ずかしい取り返しの
つかない事をしてしまい、今や地下水脈の汚染も懸念される始末です。
言論統制は、自主規制なのである意味中国共産党より悪いのかもしれません。

AA

From: XXX
Sent: Wednesday, August 03, 2011 6:02 AM
To: ZZZ
Subject: RE: 児玉龍彦参考人の国会発言 熱いです。

XXさん、

私も注目していましたが、このような形で拡散していただきありがとうございます。

インパクトが強いというか、科学者として本当に体を張った参考人発言だと思いました。

新聞テレビで取り上げないのは、ご指摘のような事情があるのかもしれませんが、私が見つけた否定的な発言を見ると:

http://blog.livedoor.jp/furusatochan/archives/5436581.html

のように、物理現象を理解していない人の頭の中では、ただ「何を過激な、根拠もないのに」といういわば「正常性バイアス」がかかっているように思われます。

特に、NHKなどで盛んにアルファ線は紙1枚で遮蔽できるがガンマ線は厚い金属の壁も透過するという説明しかしていませんでしたから、困ったものです。アルファ線はヘリウム4原子核なのに対して、ガンマ線は電磁波の一種ですから、体内に取り込めばアルファ線の方が比べようもなく危険であることは明らかなのにです。

東大工学部には残念ながら「プルトニウムは呑んでも大丈夫」などといっている大橋弘忠教授という人がいて、最近このとんでも発言で有名になっていますが、こういう人がお墨付きを与えて政府が「頼れる仲間プルト君−プルトニウム物語」などという原発推進アニメまで作っているのです。ちなみに、この人は「原発で水素爆発は起きない」とも「格納容器が壊れることはありえない」とも発言しています。

http://www.youtube.com/watch?v=bJlul0lTroY

XX XX

From: AAA

Sent: Wednesday, August 03, 2011 6:11 PM
Subject:
児玉龍彦参考人の国会発言 熱いです。

各位

台風が来てから急に涼しくなり、変な夏ですが、お元気ですか?

さて、先週、東大アイソトープセンターの児玉龍彦教授が国会の

参考人として発言しました。動画・ネットで見ることができます。

凄い迫力で感動しました。是非ご一見をお薦めします。

「児玉龍彦」「国会」でググればたくさん出てきますが、例えば以下のブログにリンクが載ってます。

http://abc.pwkyoto.com/?eid=272
http://mifumiko.blog.fc2.com/blog-entry-123.html
http://blog.livedoor.jp/whomin/archives/52740608.html

また、「医学のあゆみ」に関連総説があります。
http://www.ishiyaku.co.jp/magazines/ayumi/free_pdf/10952.pdf
http://kodomo-kenkou.com/shinsai/default/file_download/409

東大アイソトープセンター長挨拶:
http://www.ric.u-tokyo.ac.jp/director/index.htm

不思議なことに、ネット上で盛り上がっている割には新聞テレビは冷ややかです。言論統制?中国と同レベルか・・?

YY YY


原子炉事故:【放射線 正しく怖がるために】(中)
【どうする?食の安全】(下)


【放射線 正しく怖がるために】(中)

 「検査していない野菜を外食産業は買ってくれない。自主検査しようにも、検査機関は少なく、費用も高い。どうしたらいいのか分からない」

 6月27日、東京都内で開かれた「放射能汚染と食のリスク」をテーマにしたシンポジウム。千葉県北部のJAの関係者は、検査なしの野菜が売りにくくなっている現状を会場から訴えた。

 東京電力福島第1原発の事故で、農水産物から放射性物質(放射能)が検出されて以降、検査が重要視されている。

 千葉県内のある農家では、その地域の野菜が自治体の検査で国の基準値を下回ったにもかかわらず、「納入する野菜を自主検査していなければ信用できない」と、納入先に拒否された。千葉県には「検査済みであることを証明してほしい」という生産者からの相談が相次いでいるという。

 シンポジウムで発言したJA関係者も「数値を公表する以外、消費者の信頼を得る方法はない」と嘆く。

 ■高い費用ネック

 不信が募る消費者は可能な限り多くの検査実施を求める。応えようと、生産者や生活協同組合には、取り扱う野菜などを自主検査して数値を公表する動きも出始めた。

 ただ、放射性物質を検出する精度が高いゲルマニウム半導体検出器を持つ検査機関は限られ、導入には1500万〜三千数百万円もの費用がかかる。生産者が手当たり次第に検査するわけにはいかないのだ。

 一方、国や自治体による検査は対象を拡充。検査した農水産物は6837件にものぼった(7月7日現在)。委託を受けた検査機関はフル活動で汚染の分析に当たり、そのひとつ、日本食品分析センター(東京都)は6月上旬まで土日なしの24時間態勢が続いた。

 今は限られた態勢での検査方法を模索しており、千葉県の担当者は「検査計画を緻密に立て、旬に入る農水産物を効率的に検査できるようにすることが重要だ」と話す。

 ■消費者も覚悟を

 国や自治体が6月1〜26日に調査結果を公表した1782件のうち、基準値を超える放射性セシウムが検出されたのは、福島県産のウメや淡水魚、神奈川や静岡県産の茶葉など79件にとどまった。一時期ほど広がっていない。

 これだけ綿密に検査しても、食の安全をめぐる消費者の不安は根強い。

 全国2位のモモの産地、福島県。6月下旬の県の検査では、福島市産のモモから検出された放射性セシウムは1キロ当たり9・6〜13ベクレルと、基準値(1キロ当たり500ベクレル)を大幅に下回った。

 それでも、モモの買い控えは起きている。「首都圏を中心に贈答用のモモを出荷しているが、『頑張って』と言ってくれる消費者がいる一方、『悪いが、今年は遠慮する』という顧客もいる」。原発から約60キロ離れた福島市飯坂町でモモやナシなどの果樹園を営む横江義洋さん(63)はため息をつく。

 別の畑でモモに遮光用の袋をかけていた男性は「基準値以下なら多くの人に食べてもらいたい。でも、福島産が怖いと思う消費者の気持ちも分かる」と複雑な思いを口にした。

 検査を一生懸命行っても風評被害がやまない理由について、食や環境、農業が専門の科学ライター、松永和紀(まつなが・わき)さんは「政府が基準値の科学的根拠などを丁寧に説明してこなかったせいだ」とみる。

 現実として農水産物からの検出が収束に向かっている今、松永さんは「消費者にも覚悟が求められている」と指摘。「食品の全品検査はできず、放射性物質の残留ゼロ、リスクゼロの追求は無理だ。科学的根拠のない情報に振り回されず、冷静な消費行動が求められる」と話している。

EU、静岡産食品を放射線検査へ

2011/07/04 23:59更新

 欧州連合EU欧州委員会は4日、静岡県産の食品をEUが規定した放射性物質の検査対象とすると発表した。同時に、これまでの検査対象の13都県に含まれていた新潟、山形両県産の食品について、検査で安全が確認されたとして検査義務を解除した。

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記事本文の続き 静岡県が検査対象に含まれたのは、日本の検査で同県産茶葉から基準を超える放射性物質が出たことに加え、パリ郊外の空港で同県産の緑茶から基準値を上回る放射性セシウムが検出されたため。

 今後は静岡県産の食品をEUに輸出する場合、放射性物質の検査証明書の提出が求められる。

 新潟、山形両県産の食品については、これまで550のサンプル検査を実施した結果、安全基準を満たしていることが確認されたとしている。(共同)

放射性物質の発がんリスクは?

2011/07/04 13:53更新

【どうする?食の安全】(下)

 福島第1原子力発電所事故を受け、横浜市は学校給食に使う食材の放射性物質(放射能)の測定を16日から開始した。同市では給食の食材に福島県産や茨城県産など被災地の野菜や肉を使っており、保護者からの「放射性物質の検査をしてほしい」との要望に応えたものだ。

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記事本文の続き 検査は、翌日の給食で使う食材から1品選んで行う。外部の検査機関に依頼し、1検体当たり2万5千円かかる検査費用は市からの補助金で賄う。市教育委員会では「食材は出荷地で検査されており、安全は確認されている。ただ、不安という保護者もおり、安心してもらうために検査を行うことにした」と説明する。

 ◆検査は必要だが…

 検査を求める声は、食品メーカーやスーパーなどにも寄せられている。検疫所の元食品衛生監視員、伊藤澄夫さんは「安全かどうかを知るためにいろいろな食品の検査をすることは必要だろうが、一度検査をしたものを二度、三度と検査してもより安全性が高まるというものではないと思う」と指摘する。

 BSE牛海綿状脳症)や残留農薬などが問題になったときも検査を強化する声が上がった。BSEでは、世界的には「科学的に不要」とされる、牛の月齢に関係なく行う全頭検査が国内では今も継続されている。

 ある流通企業の食品担当者によると、全国的に野菜の売り上げが落ち込んでおり、特に被災地では地元産の野菜が売れない状況が続いているという。中国産や関西以南の野菜の売り上げはそれほど落ち込んでいないといい、担当者は「放射性物質に汚染されている可能性のある食品はなるべく避けたいのでしょう」とみている。

 ◆生活習慣にもリスク

 放射性物質には発がんリスクがあることが確認されている。その意味では食事から取り込む量はなるべく少ない方がいいのは確かだ。しかし、国立がん研究センターの津金昌一郎・予防研究部長は「発がんリスクは喫煙や飲酒、運動不足、肥満、塩分の過剰摂取、野菜不足などの生活習慣にもある。総合的に考えることが大事」と指摘する。

 食品の放射性物質の暫定基準(規制)値は、食品から取り込む放射性物質を年間5ミリシーベルト以下にすることを目指して決められたものだ。放射性セシウムは「飲料水」「牛乳・乳製品」「野菜類」「穀類」「肉・卵・魚・その他」の5カテゴリーの合計で5ミリシーベルト。1カテゴリーで1ミリシーベルトを想定している。

 とはいえ、たとえ基準値内でもいろいろな食品に放射性物質が少しずつ入っていれば、基準値以上の放射性物質を取り込むことになり、将来、がんになるリスクを高めることになるのではないか。

 長崎大学の長瀧重信名誉教授(放射線影響学)は「放射性物質が心配で野菜を食べないとすれば、野菜不足によって発がんリスクが高まることになり、本末転倒。一度取り込んだ放射性物質がずっと体の中にたまっていくと思っている人は多いが、セシウムは3カ月で体外に排出される。少し基準値を超えたとしても健康に影響が出る値ではない」と説明。津金部長も「100〜200ミリシーベルトの被曝(ひばく)は、野菜不足や受動喫煙と同等の発がんリスクがあることが分かっているが、100ミリシーベルト以下の影響はよく分かっていない。国民全体の発がんリスクを下げるには、禁煙を進めた方が効果は大きいと思う」と話している。 (平沢裕子が担当しました)

                   ◇

 ■国際がん研究機関(IARC)の発がん性評価でグループ1(ヒトに対して発がん性がある)に分類されるもの

ヒ素、アスベスト、太陽光(紫外線)、喫煙、受動喫煙、放射線の被曝、アルコール飲料、カドミウムなど

2011.07.08 提供:産経新聞

 


原子炉事故:【放射線 正しく怖がるために】(上)汚泥処理「大丈夫?」


東京都の放射性物質(放射能)に関する電話相談窓口には最近、こんな相談が寄せられている。

「小学生の子供が下水処理施設の見学に行くけど、大丈夫でしょうか」

東京電力福島第1原発の事故以降、東日本を中心に、雨水や生活排水である下水の処理施設で高い濃度の放射性物質を検出。原発から200キロ以上離れた都内でも出ているからだ。

首都大学東京の福士政広教授(放射線安全管理学)は「地表や建物に薄く降り積もった放射性物質が雨で流され、下水処理施設に集約されるのが都市の特徴だ」と説明する。

東京都は6月中旬、下水処理の過程で発生する汚泥を処理する「南部スラッジプラント」(大田区)を報道陣に公開した。

施錠された扉の中に、汚泥の焼却灰に水とセメントを混ぜた「混練(こんねり)灰」が約90トン積まれている。

空間放射線量を測定するため都職員が差し出した線量計は小刻みに振れ、福島県飯舘村の数値に近い毎時2・6〜3・0マイクロシーベルトを指した。放射性セシウムは国の汚泥の埋め立て基準値(8千ベクレル)を上回る1キロ当たり4万4千ベクレルを検出した。
産経新聞紙面

周辺では危機感強く
しかし、混練灰があるれんが棟を出て測定すると、放射線量は一気に毎時0・09マイクロシーベルトにまで落ちた。都は「れんが棟の中の値は高いが周辺への影響はない」。約10センチの壁で閉ざされたれんが棟に閉じ込められているとみている。

れんが棟から離れた煙突周辺では放射線量はさらに下がり、毎時0・04マイクロシーベルトに。国内の自然な状態での空間放射線量は同0・05マイクロシーベルトだから通常と変わらない。

それでも、下水処理施設周辺での危機感は強い。

同じ汚泥処理施設「東部スラッジプラント」がある東京都江東区では、親らが「NO! 放射能 江東こども守る会」を組織。神戸大大学院の山内知也教授(放射線エネルギー応用科学)らと独自に空間放射線量測定を行い、施設が原発事故の“2次汚染源”となっている可能性を挙げた。

都庁で6月、会見した同会は「生活圏内にある施設の問題。公園遊びを控えたり、幼稚園を休ませたりした。親としては原発事故前の状態に戻してこそ安心する」と訴えた。

身近で稼働する施設への不安は広がる。

6月末には家庭ごみを燃やす江戸川清掃工場(東京都江戸川区)の焼却灰からも放射性セシウムを検出。問題視された。

「植木や街路樹の葉はセシウムが付着しやすい。夏を前に切られた枝や刈られた草が清掃工場に集中したのではないか」と福士教授はみる。

その上で、「ダイオキシン対策の高温焼却システムで焼かれ、気化したセシウムは99%以上、つかまえられた」と装置の効能を話すが、不安は増幅している。

埋め立てられる数値
国は放射性物質を含む汚泥やゴミの焼却灰を埋め立ててよいかどうかの基準を示している。

汚泥で埋め立てが可能なのは1キロ当たり8千ベクレル以下。それを超えると、個別の検証が必要となり、10万ベクレル超で「放射線を遮蔽できる施設で保管」となる。

原発のある福島県では事故以降、高濃度の放射性物質が見つかり、5月には、福島市内の下水処理施設の汚泥から1キロ当たり44万ベクレルもの放射性物質が検出された。処分できない汚泥がたまり続け、保管場所が懸念されている。

一方、都の4万4千ベクレルの混練灰は、国の基準では「個別に検討した上で」埋め立てられる数値。都は国と協議し、東京湾の中央防波堤埋立処分場に埋め立てる予定だ。

放射性物質を含んだ汚泥などの処理について、日本原子力研究開発機構の柴田徳思・客員研究員は「早期に土中に埋めるべきだ」という意見だ。「国は地層学的に断層がないかや、地下水への移行がないかを調査し、適切な場所を見つけるべきだ。実験を経て安全性が確認されれば、地域にすべて説明して理解を求めるしかない」と話している。

  福島第1原発事故に伴う放射性物質の大気中への放出は収まっているが、身近な汚泥や食品、人体からの検出が続いている。目に見えないだけに数値が独り歩きしがちな中、数字に一喜一憂せずに暮らすにはどうしたらいいのか。




2011.07.08 提供:産経新聞


原子炉事故:がん死亡率5割超  晩発性障害の指摘も


 放射線の健康被害は、遅ければ数十年後になってがんなどの病気をもたらすことがある。ビキニ水爆実験で被ばくしたある漁船では、日本人平均を大きく上回る5割超が、がんで亡くなり、晩発性障害の影響を指摘する声も上がる。

 放射線障害は、多量の放射線を浴びた直後に影響が出る「急性障害」と、低線量でも時間がたってからがんや白血病をもたらす「晩発性障害」とがある。

 がんは日本人の死因の約3割。被ばく者ががんで死亡したからといって直ちに放射線の影響とは断定できない。しかし、市民団体「高知県太平洋核実験被災支援センター」によると、マグロ漁船「第5海福丸」の元船員を追跡調査した結果、11人が死亡し、うち6人ががんだった。

 別の漁船2隻についても18人の死亡を確認し、少なくとも8人ががんで亡くなっていた。生存者の中にも、がんの手術を受けた人がいる。

 追跡調査を分析した沢田昭二(さわだ・しょうじ)・名古屋大名誉教授(理論物理学)は報告書で「統計精度が悪いことを考慮しても深刻な被ばくをしていたと推定される」と指摘。同センターの山下正寿(やました・まさとし)事務局長は「30年近く船員を調査してきたが、がんの罹患(りかん)率は異常で被ばくによる晩発性障害は明らかだ」と話している。



2011.07.15 提供:共同通信社

 


中学高校生も値上げで"禁煙" 
喫煙生徒6割がタスポ使用 厚労省、10万人調査


 昨年10月のたばこ値上げをきっかけに、それまで喫煙していた中高生の約2割が"禁煙"したことが14日、厚生労働省研究班の10万人規模の調査で明らかになった。

  一方、毎日喫煙している中高生のうち、たばこ自動販売機用の成人識別カード「タスポ」を家族や知人から借りたり、何らかの方法で入手したりして使ったことがある生徒は63・3%に上り、タスポ導入直後の2008年度の前回調査と比べ約1・5倍に増加した。

 研究班代表の大井田隆(おおいだ・たかし)・日本大教授(公衆衛生学)は「自由に使えるお金が少ない中高生の喫煙を減らすには値上げが有効だといえる。タスポの効果は薄れたとみられ、自販機自体の撤去を進めるなど根本的な対策が必要だ」と話している。

 調査は昨年10月、無作為抽出した全国の中学と高校計244校に調査票を送付、今年3月末までに170校の9万8867人から回答を得た。

 調査結果によると、値上げ後もたばこを吸っている中高生は2854人(2・9%)、値上げ後にたばこをやめたと回答したのは656人(0・7%)。値上げを機に約2割が禁煙したことになる。毎日喫煙している中高生のうち65・8%は「値段が高くなり、買いにくくなった」と答えた。

 1回でも喫煙経験がある中高生の割合は男女ともに過去最低を更新。高校生男子では19・5%(前回比5・4ポイント減)で、調査を始めた1996年度からは32・4ポイント減った。高校生女子は12・5%(3・3ポイント減)、中学生男子10・2%(2・1ポイント減)、女子7・2%(2・3ポイント減)だった。

 調査は5回目。従来は4年ごとに実施していたが、今回から2年ごとにした。



2011.07.15 提供:共同通信社



ウイールス疾患の流行
熊本県がヘルパンギーナ流行を発表、手足口病も増加


  県は14日、夏に流行する小児の急性ウイルス感染症で、夏かぜの代表的な疾患「ヘルパンギーナ」が流行していると発表した。食事前やトイレ後のうがい、手指の消毒を呼びかけている。

 ヘルパンギーナは、急な発熱とのどに出る水疱(すいほう)性発疹が特徴で、患者は4歳以下が大部分。1歳にもっとも多いという。県は48カ所の小児科定点医療機関で発生動向調査をしているが、4〜10日の1定点あたりの報告数が8・08と、4年ぶりに警報基準値(6)を超えたという。

 また先月流行が確認された手足口病の報告数も引き続き増えているといい、県が警戒を呼びかけている。

2011.07.15 提供:毎日新聞社

 


ストロンチウム・セシウム放射能汚染
【どんな食べ物で除洗できるのでしょうか?】

「セシウム」にはペクチンが良いことが発表されました!ペクチンは皮付きのリンゴに多く含まれます、リンゴ2個食べる事でかなりの半減期の短縮になるのではないでしょうか

「カリウム」を多く含むサトイモ、サツマイモ、パセリ、トウモロコシ、豆類、キノコ類など

「カルシウム」を多く含むパセリ、けし、ゴマ、モロヘイヤ、豆類など。


チェルノブイリの被爆した子供達に 「リンゴのペクチン」を使った錠剤が現在処方されているそうです!・・・・「ペクチン」と聞けば、 ≪糖質栄養素入りのクマを模ったグミ!≫この製品が、なんと「ペクチン」で固めて(消化吸収を考え「ゼラチン」などは決して使用していません!)あるのです!


この「糖質栄養素入りのグミ」の開発者の「ニュージェント博士」は言います「一日の目安摂取量4個を食べる事で【リンゴ一個】を食べた計算に匹敵する事になるのですよ!」

■≪十分な「ペクチン」が取れるではありませんか!≫

ペクチン質はリンゴ一個(約200g)当たり,約0.4g〜1.6g含み、食物繊維としては約4g含むので、ペクチン質の効果的な一日摂取量は、食物繊維も存在することから毎日リンゴ二個程度が推奨される(ペクチンとして2gを毎日摂取したことになる)

子供に対するセシウム137の影響は、特に心血管系、神経系、内分泌系、免疫系と腎臓、肝臓、服などあり、病的変化をもたらす

不妊化:
(2011.3.23)香港中文大学・生物医学学院のリー・ティンラップ准教授『「セシウム137は何百年か消えない。被ばくするとけいれん、不随意筋萎縮を起こし、歩行できなくなる恐れがある。また、不妊の原因にもなる。』
http://theearthnews.jp/daily/2011/03/post-406.php?page=2

(1973.4.3)岡山大学・農学部 清久正夫、佃 律子による『セシウム137によるミカンコミバエの不妊』
(セシウム137によってミカンコバエの完全不妊化を実現できる)
(セシウム137によって癌が引き起こされなかったとしても、不妊化を引き起こす点には注意が必要。)
http://157.1.40.181/naid/110001081006

(1992)ギルマン『不妊虫放飼法による北アフリカのラセンウジバエ根絶防除』
『137Cs線源からのガンマ線で75Gyの線量を照射して不妊化』
『不妊虫放飼法によって米国とメキシコのラセンウジバエが成功裏に根絶されたことは、放射線の農業利用として特筆すべきこと』
『不妊虫放飼法は害虫を大量増殖し、これに放射線を照射することにより不妊化し、野外に放して野生虫と交尾させ、その子孫を絶やす方法である。』
『その後、この不妊虫放飼事業はメキシコに引き継がれて、1991年にはメキシコでの根絶が宣言され、現在さらに南の中米諸国で続行中である。』
(害虫の駆除方法としては、画期的なものとされているが、問題は類似した効果が人間にももたらされてしまう危険性。)
(人間の場合、どの程度セシウム137を照射されると不妊化してしまうかは分からないが、非常に気をつけるべき放射性物質であることは間違いない。)
http://www.rada.or.jp/database/home4/normal/ht-docs/member/synopsis/020089.html

(5.18)現在、チェルノブイリ原発から西へ約70km離れたウクライナ・ナロジチでは、チェルノブイリの事故当時、子どもや胎児だった人が、出産の時期に当たっており、不妊と流産が深刻な問題になっている。
チェルノブイリ原発から西へ約70km離れたウクライナ・ナロジチ地区の学校「うちには健康な子供は一人もいません」
「チェルノブイリの事故当時、子どもや胎児だった人が、あれから25年経ったいま、ちょうど出産の時期に当たっています。先日、ウクライナの医師で、作家でもあるユーリー・シチェルバクさんが京大原子炉研で講演されたのですが、『生殖系に対する影響が大きく、不妊や流産などが深刻な問題になっている』
(これだけの事実が揃いながら、ナロジチやベラルーシよりもはるかに深刻な汚染状況にある福島県民が、いつも通りの日常を送っている。酷い悪夢を見ているような気がしてくる……)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/4858?page=4

ウクライナはセシウム137への対処が遅れた
『チェルノブイリ事故が起きると,ソ連保健省はソ連の法令に従い,食品と飲料水に関する暫定許容レベル(TAL)を1986年,1988年,1991年に定めている2,3.1993年はウクライナ放射線防護委員会(NCRPU)はTAL-93を発表した.しかし,ウクライナ政府の各省はその数値に同意せず,いまだ保健省によって承認されていない』
『1997年,ウクライナ保健省は食品と飲料水中のセシウム137とストロンチウム90に関する新しい許容濃度(AL-97)を承認した』
http://goo.gl/UlOuG

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ミトコンドリア破損による心疾患:
NPO法人「チェルノブイリ救援・中部」理事の河田昌東『心臓血管系疾患は、およそ2倍に増えている。この多くは放射性セシウムの内部被曝による影響です。最近の研究で、セシウムは体内に入ると心臓にもっとも濃縮されることがわかっています。心臓は鼓動することによってエネルギーを消費するわけですが、その細胞の中にはエネルギーを生み出すミトコンドリアという細胞内構造物がたくさんあります。セシウムはこのミトコンドリアの機能を破壊することがわかっている。その結果、子どもだけでなく大人にも心臓血管系の病気が増えているのです』
http://goo.gl/JPnyQ

(2011.6.30)NHK『震災後 心不全の患者3倍超』
『東北大学病院で、東日本大震災後の1か月間に受け入れた心不全の患者が震災直前の3倍を超え、そのほとんどが震災による精神的なショックや避難所や仮設住宅での不自由な生活が原因とみられることが分かりました。』
(セシウムによる心不全、心疾患という可能性もあるのでは……)
http://goo.gl/OQmkn

(2011.6.29)from20110113『チェルノブイリでセシウムが心臓に作用すると発表した科学者は投獄された。セシウムは筋肉だけでなく、心臓に行く。』
http://goo.gl/d5WqP

(2011.4.4)六号通り診療所所長のブログ『筋肉に蓄積したセシウムが、
長期間そこに留まり放射線を出すことによって、
筋肉由来の癌が増えたり、
また心臓の筋肉に影響を与えることにより、
心筋の障害を起こしたりする、
という可能性が考えられます。』
http://goo.gl/NA7SB

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影響を与える摂取量と安全基準:
(2009)ヤブロコフ博士『1キログラム当たり50ベクレル以上のセシウム137を体内に取り込んだ子どもには、各器官(心臓血管系、神経系、内分泌系、免疫系、腎臓、肝臓、眼など)に病変があると言う証拠がある。』
((p304(18))There is evidence that incorporation of 50 Bq/kg of Cs-137 into a child’s body can produce pathological changes in vital organ systems)
(Chapter IV. Radiation Protection after the Chernobyl Catastrophe)
http://www.neuro.fsu.edu/~dfadool/ChernobylReport.pdf
http://goo.gl/XwCcd

(2011.4.20)SAMASAKI『BELRAD研究所における子どもの内部被爆では、体重1キロあたり20ベクレル以下を安全な基準としている(大人の場合、50Bq/Kg以下)』
『体内へのセシウム137の蓄積は、94%は食品から、5%は飲料から、1%は呼吸からからであった』
『チェルノブイリから22年経過して分かったことは、汚染地区における人の放射線量の限界は1mSv/年であるというものだ(地域内で汚染された生産物をどうしても摂取せざるを得ないため)』
http://goo.gl/fLPyV
http://goo.gl/RkwBY

(4.13)中鬼と大鬼のふたりごと『基準値比較:発表されているヨウ素131とセシウム137の数値を並べてみた』
(4ベクレル=ドイツ放射線防護協会が提言する乳児、子ども、青少年に対する安全基準(食品・飲料全般))
(7.4ベクレル=アメリカの安全基準(水))
(10ベクレル=WHO安全基準)
(200ベクレル=日本の3月17日からの放射性セシウム暫定基準(水と牛乳・乳製品))
http://goo.gl/8i3ZD

(2011.5.12)Infosecurity.jp『ドイツ放射線防護協会、1kgあたり8ベクレル以上のセシウム137を含む飲食物を摂取しないことを推奨』
『日本の野菜・穀物・肉類のセシウム規制値は500ベクレル(Bq)/kgとドイツの成人の約8ベクレル(Bq)/kgと比べて極めて高い基準である。』
『放射性ヨウ素が現在多く検出されているため、日本国内に居住する者は当面、汚染の可能性のあるサラダ菜、葉物野菜、薬草・山菜類の摂取は断念することが推奨される。』
『乳児、子ども、青少年に対しては、1kgあたり4ベクレル(Bq)/kg以上のセシウム137を含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである。』
(日本では、ドイツ放射線防護協会の提言する基準の約60倍の量のセシウム137を含む野菜・穀物・肉類が流通している可能性がある。)
http://bit.ly/joWtv1

(6.6)eatyasou『ウクライナ政府は内部被ばくを考慮し、1997年に基準値を改訂した。セシウムでは、飲料水2ベクレル/Kg、野菜40ベクレル/Kgである。それに対して日本の暫定基準値は飲料水200ベクレル、野菜500ベクレルである。大きな違いである。そして暫定基準値以下は市場に流通させている。(参考:「神奈川の野菜は大丈夫」の記事で紹介した許容値は野菜20ベクレルです。)』
http://eatyasou.exblog.jp/13725446/

ウクライナ保健省(AL-97)の安全基準
(野菜=40ベクレル、魚=150ベクレル、ミルク=100ベクレル)
http://goo.gl/UlOuG

セシウム137の欧州連合(EU)基準では乳製品で1000ベクレル、その他食品で1250ベクレルの許容限度
http://theearthnews.jp/daily/2011/03/post-406.php?page=3

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生物濃縮:
『主に軟組織に広く取り込まれ分布し、生物濃縮により魚食性の高い魚種での高い濃縮度を示すデータが得られている』
(セシウム137も生体濃縮によって被害が加速する可能性)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0#.E7.94.9F.E7.89.A9.E6.BF.83.E7.B8.AE

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関連情報:
チェルノブイリ原発事故では『広島の原爆の約600発分もの放射能(セシウム137)がばらまかれたと言われています。』
http://www4.ocn.ne.jp/~hope/tyerunobuirigennpatujiko.htm

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楽観論:
(2011.3.28)長崎大学大学院の山下俊一『半減期が30年の「セシウム137」は、体内に入ると筋肉へ行きます。ただし、チェルノブイリの症例を見ても肉腫など筋肉のがんは1例もありません。この点からも、注意しておくべきはヨウ素といえます。』
http://d.hatena.ne.jp/maachang/20110328/1301288420




2011.07.15

 


132人が連絡先不明 被ばく作業員1万3千人超  
異常遺伝子が日本中に広がる?


 厚生労働省は13日、東京電力福島第1原発事故で3〜4月に新たに緊急作業に入った作業員のうち、連絡先が不明な人が計132人に上り、内部被ばく線量の測定ができていないことを明らかにした。東電によると、作業に従事し被ばくした作業員は3〜5月で1万3千人を超えた。

 132人は厚労省によると、いずれも東電の下請けなど22社の下で働いている作業員。

 3月に従事した作業員のうち、当初69人と連絡が取れていなかったが、その後に連絡先が判明するなどして現在不明なのは14人。4月の作業員のうち、連絡先が不明なのは118人だった。

 連絡先が不明の作業員も含め、内部被ばくの線量が未測定だったり、測定結果の評価が終わっていない人は、3月の作業員では約230人、4月は約1300人に上った。同省は29日に追加報告するよう東電に求めた。

 1万3千人超の内訳は、3月以降に働き始めた人で3771人、4月以降で4567人、5月以降で4772人。3月には100ミリシーベルト以上の被ばくが多かったが、4月以降は100ミリシーベルト超はいなかった。

 東電は、限度の250ミリシーベルトを超える被ばくが相次いだ3月に比べ、4月以降は高線量の被ばくが少なくなったため、下請け会社などの緊張が緩み、測定が進んでいないと厚労省に報告。同省は今後、早急に作業員の線量を測定するよう直接22社に指導する。



2011.07.14 提供:共同通信社


「数回なら健康影響なし」 汚染牛肉流通で厚労省 30年後に同じ事言えるか?


 福島県南相馬市の農家が出荷した肉用牛から暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されました。6頭分の肉は12都道府県に流通し、一部地域の消費者は既に食べてしまったとみられます。

  Q 暫定基準値を超えた肉を食べても大丈夫ですか。

 A 厚生労働省は、基準値を超えた肉を数回程度食べても健康に影響はないと説明しています。基準値は、その数値の放射性物質を含む食品を1年間毎日、平均的な量を食べ続けたとしても影響が出ないとする目安です。現実には基準値を超えた肉を毎日食べ続けるわけではないので安全だと言っています。

 Q 肉の基準値はどれぐらいですか。

 A 肉1キログラム当たりの放射性セシウムの暫定基準値は500ベクレルです。人体に影響がない年間の被ばく線量とされる5ミリシーベルトを超えないよう算出されています。今回問題となった牛肉からは最大で基準値の8・7倍に当たる1キログラム当たり4350ベクレルが検出されました。厚労省はこの値でも、食べ続けなければ健康に影響はないと説明しています。

 Q 自分が買った牛肉が、問題の肉なのかどうか知りたいのですが。

 A 牛肉のパッケージなどには個体識別番号といわれる10桁の番号が記載されています。流通ルートを管理するため、牛肉トレーサビリティー法に基づき牛1頭ごとに割り当てられています。問題となった6頭の番号は公表されているので照合できます。独立行政法人家畜改良センターのホームページで番号を入力すれば、牛の産地や移動経路が分かります。

  Q 豚や鶏の肉は大丈夫ですか。

 A 今回の汚染は、福島第1原発事故後も屋外に放置されていたわらを餌として牛に与えていたことが原因です。農林水産省によると、豚や鶏は主に屋内に保存している配合飼料を食べています。これまでの検査では豚肉と鶏肉で基準値を超えた例はありません。


2011.07.14 提供:共同通信社

 

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