第11回理事会が12月17日、歯科医師会館で開催され、中医協に診療側連名で
提出する診療報酬改定に対する意見のうち、歯科に係る部分を決定した。
　意見では、「安心・安全な歯科医療と安定的な歯科医療体制の確保への評価」
として、安心・安全のための費用の評価と、歯科診療所の初・再診料を病院歯
科並みに引き上げることを要望。病院歯科の初診料は270点、再診料は57点の
算定となっている。
　その他、▽歯科医療の充実のための歯科固有の技術の適切な評価▽患者の視
点に立った適切な歯科医療提供の推進▽在宅歯科医療の推進と適切な評価▽地
域歯科医療体制における病院歯科の充実など、計9項目を盛り込み、具体的な
検討を求めている。

■歯科医師数9万9426人　平成18年比2228人、2.3％増
平成20年医師・歯科医師・薬剤師調査

　平成20年医師・歯科医師・薬剤師調査が12月17日、厚労省より公表され、平
成20年12月31日現在における歯科医師数は10万人まで574名に迫る9万9426人と
前回調査の平成18年より2228人、2.3％増加した。人口10万対歯科医師数は1.8
人増の77.9人に上った。
また、男女別では、男は1051人、1.3％増の7万9305人で全体の79.8％。女は
1177人、6.2％増の2万121人（全体の20.2％）で2万人を超えた。男よりも女の
方が増加する傾向は続いている。


■12歳児のむし歯　1.4本で過去最低
　平成21年度学校保健統計調査

　 平成21年度学校保健統計調査の速報が12月17日、文科省より公表され、喪失
歯及び処置歯を含めた12歳の永久歯の一人当たり平均むし歯（う歯）等数は、
前年度より0.14本減少の1.40本であり、過去最小本数を記録した。昭和59年度
では4.75本であったが、以降減少を続けている。1.40本の内訳は、喪失歯数0.03
本、処置歯数0.87本、未処置歯数0.49本であった。
また、処置完了者を含めたむし歯（う歯）の者の割合は、幼稚園46.5％、小
学校61.8％、中学校52.9％、高等学校62.2％であり、いずれも前年度より低下
した。