ドイツの化学会社BASF社は、う蝕の原因となる細菌を破壊するために、その効果を有する細菌を含むチューインガムを考案した。このガムは、来年の早い時期に店頭に並ぶ可能性がある。
同社は、歯の表面に付着し、エナメル質を破壊する攻撃的な酸を産生するストレプトコッカス、ミュータンスと結合し、それが歯の表面に付着するのを防ぐラクトバチルス・アンチカリエスという新しい箘体をを発見した。ラクトバチルス・アンチカリエスは、通常、生乳ヨーグルトに含まれている細菌である。ラクトバチルス・アンチカリエスを含むガムに、ストレプトコッカス ミュータンスを結合させることにより、歯面に付着することを防ぐことができる。
このガムを多くの人々でテストし、BASFの研究部門責任者であるStefan Marcionwki氏は口腔内で細菌レベルを50%まで減少させるという実験結果をもたらしたと述べた。
また、同社ではラクトバチルス・アンチカリエスを含む歯磨き粉と洗口液を発売する予定であると述べた。また国内でもプロバイオテクス技術を応用した製品開発が盛んになされている。
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