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歯ブラシの取換え時

月に1度毛先をチェック

毎日使っている歯ブラシ。一般にブラシの毛先が開いたら交換時期といわれるが、実際にはたまたま気がついた時に交換しているケースがほとんどではないだろうか。

歯ブラシは毛先で汚れをかき出すものなので、毛先が寝てしまうと効果が落ちる。歯磨きの際にブラシを軽い力で当てるようにといわれるのは、歯ぐきに負担をかけないためでもあるが、汚れをよく落とせるように毛先を寝かせないためだ。具体的には歯にブラシを直角に当てて一本ずつ磨くような意識で、小刻みにそれぞれ10〜20回、弱い圧をかけながら渦潮のように回転させしぼりこんでいく。歯と歯の間など狭いところはデンタルフロスを使うようにしよう。

交換時期を見極めるために毎日歯磨きが終わるたびに毛先を確認する必要はないが、目安として、自宅で朝晩使っているものなら新品を下ろしてから一ヵ月後、職場で昼休みに使うものなら二ヵ月後には毛先を確認しよう。1〜2ヶ月で毛先が曲がったり開いてくる方は、ハブラシ圧や動かし方が大きく、強すぎているためで、エンピツもちで小さく動かす工夫が必要。歯周病対策用の毛先が超極細のタイプは毛先がカールしてきたら取換え時だ。正しい圧力と小さい動かし方で6ヶ月ぐらい。

歯ブラシは衛生上、歯磨きが終わったらよく洗って乾かすのが鉄則だが、ブラシの付け根に汚れがたまった時は熱湯で洗う。旅先や外出先などで携帯用の歯ブラシを使っていて、乾かす時間がない場合は、タオルでかるくたたくようにして、水気を落としてからしまい、帰宅後にケースから出してしっかり乾かすようにすると長く使える。

定期的に歯ブラシの状態を点検することが毎日気持ちよく、効果的に歯磨きをする秘訣となる。
(リアルシンプルジャパン編集部)青字は、Dr堤のコメント


2007.10.13 日本経済新聞