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コンポジットレジンの成分でもあるのです

健康影響の評価を諮問 ビスフェノールAで厚労省

厚生労働省は8日、プラスチック原料などに使われ、内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)の疑いが指摘されているビスフェノールA(BPA)について、胎児や乳幼児の発育に影響する可能性が否定できないとして、健康影響の評価を食品安全委員会に諮問した。委員会は10日の会合で審議方針を決める。

厚労省によると、BPAをめぐっては米国の政府機関が6月に「乳幼児の神経や行動に影響を及ぼす懸念がある」との報告をまとめたほか、カナダでもこの物質を使用したポリカーボネート製哺乳(ほにゅう)瓶の販売を禁止する動きがある。

妊娠・授乳期のラットを使った同省研究班の最近の実験でも、従来影響がないとされた量の1万分の1で、生まれた子どもの性周期に異常が認められたことから、同省は専門家の科学的評価が必要と判断した。

乳幼児はポリカーボネート製哺乳瓶や一部の玩具でBPAに触れる可能性がある。腐食防止のため、BPAを塗装材の原料に使った缶詰の食品を母親が食べると、胎児もBPAに触れる可能性があるという。

同省は「国内の対策は進んでおり、直ちに危険というわけではない」としている。

2008.7.9 記事提供 共同通信社