参考:The Medical AI Times 2020年12月21日
COVID-19患者による病床不足が各地で問題となる中で、どの患者が人工呼吸器やICUでの治療を必要とするか予測するAIが様々な形で発表されています。そのひとつとして、米カリフォルニア大学アーバイン校(UCI:University of California, Irvine)の研究者らが開発した、どの医療機関でもオンラインで無償利用可能な「COVID-19患者における72時間以内の重症化予測AIツール」が公開されています(URLリンク)。
UCIのニュースリリースでは、同ツールを紹介しています。ツールの検証研究は査読つきオープンアクセスジャーナル PLOS ONEに公開されました。モデルはCOVID-19患者の重症化について約95%の識別精度(C統計量0.940以上)を示しています。同研究では主にアジア系アメリカ人・ラテン系・白人という人種的背景が混在していますが、さらに異なる患者背景でも機能するか、バリデーションは米アトランタのエモリー大学の患者40名でテストされました。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。
1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcherを経て東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。
2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。