ブラジル死者40万人超 コロナ、昨年の死者超える

参考:2021年4月30日(金)配信 共同通信社
2021年4月30日(金)配信 共同通信社

 【サンパウロ共同】ブラジル保健省は29日、新型コロナウイルスによる死者が計40万1186人になったと発表しました。地元メディアによると、40万人を超えたのは米国に次いで2カ国目。ブラジルメディアによると、今年に入ってから今月25日までのコロナによる死者は既に昨年全体の死者数を超えました。

4月上旬には1日の死者が4千人を超えた日もあります。29日も3千人を超えました。

感染者数は米国、インドに次ぎ世界で3番目に多い約1459万人。変異株が拡大し、10州と首都ブラジリアで集中治療室(ICU)の病床占有率が90%を超えています。

一方、ワクチン接種は遅れており28日までに1回目の接種を受けたのは14・5%、2回目は6・9%にとどまります。輸入などが滞り、少なくとも10州で接種が中断しました。

ボルソナロ大統領はこの状況下でもマスクをせずに支持者と「3密」で交流するなどの行動を続けており、ブラジル上院は政府のコロナ対策の責任を問う議会調査委員会を立ち上げました。

国際医療援助団体「国境なき医師団」はブラジル当局に「危機の深刻さを認識」し「科学的根拠に基づいた」対応を取るよう求めました。

 

コロナ感染1億5千万人超 印で急増、過去最悪ペース 死者は315万人超

【ジュネーブ共同=出口朋弘】米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、新型コロナウイルスの感染者が30日、世界全体で1億5千万人を超えました。欧米などで感染拡大は鈍化傾向にあるものの、国別2位の人口を抱えるインドでの急激な増加を受け、1千万人増に要した日数は13日とこれまでで最も短く、過去最悪ペースでの増加が続いています。

ワクチン接種が進む一方で、変異株の流行などを受けた感染者の増加に伴い、3月中旬から死者数も増加に拍車が掛かっており、世界全体で315万人を超えています。

国別では米国が感染者3200万人、死者57万人でいずれも世界最多。感染者はインドが1800万人、ブラジルが1450万人を上回り、これら3カ国で世界全体の4割強を占めています。

世界保健機関(WHO)によると、1週間当たりの新規感染者数は4月25日付集計では9週連続で増加し、過去最多の約570万人に上りました。インドは一国でこの38%を占め、前週比では50%超増と3月以降の同国での急速な拡大が目立ちます。

WHOの地域事務局別に1週間当たりの感染者数を見ると、4月25日付集計ではインドを含む東南アジア、日本を含む西太平洋以外では2~12%減少。週間死者数も東南アジアと中東以外では1~10%減少していますが、人口13億8千人のインドでの急拡大が世界全体の感染・死者数の増加に大きく影響した格好です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です