参考:2021年6月28日(月)配信 共同通信社
【ロンドン共同】英政府は25日、サッカーや音楽祭などの大規模イベントで「密状態」をつくり、新型コロナウイルスの感染抑制の観点から安全性を確認する実験の暫定結果を発表しました。九つのイベントに約5万8千人が参加した結果、「急激な感染拡大はみられなかった」と指摘しました。
英国では来月、自動車F1シリーズの英国グランプリで最大14万人の入場が可能となるなど、大規模イベントの入場制限を緩め始めています。
実験は、将来的に満席にしても時間差での入退場や場内の換気といった工夫で安全に開催できるかどうかを試すのが狙いです。4月以降、サッカー会場に2万人強を収容したほか、屋内を含むスポーツや音楽祭の会場、ナイトクラブなどに観衆を入れました。
入場者には事前の簡易検査で陰性証明を求め、イベント前後にPCR検査の自主的な実施も要請。各イベント前後に感染した可能性があるのは28人と限定的でしたが、検査結果をすべて報告した人は全体の15%前後にとどまったため、さらなる検証が必要とみられます。