参考:quora 2021.7.20
私はつい先日まで、「コロナワクチンは健常者なら打つべきだ」と思っていました。それは「とっとと集団免疫を確保してコロナ禍を終わらせるべきだ」と考えていたからです。
ところが、アメリカの最近の状況を見ているうちに、この考えが変わってきました。
アメリカではご存じの通り昨年の12月から新型コロナワクチンの接種が行われました。ところがバイデン大統領が目指していた「7月4日の独立記念日までに全国民の70%へのワクチン接種」は失敗に終わりました。理由は「接種スピード」でも「ワクチン不足」でもなく、「接種したくない人」が大勢いたためです。結果、現在でも全人口の55%程度しか接種がされていませんし、接種スピードがかなり落ちている為、全人口の6割程度で頭打ちだと思います。
アメリカの人口は約3.3億人ありますから、全人口の6割がワクチン接種を完了したとしても、残りの「ワクチンを接種しなかった人」の人口は日本の総人口を軽く超えます。
さて、アメリカではこの様な状況で既に「マスクなし」「距離制限なし」が常習化しています。確かにマスクをしている人もいますが、その割合はかなり減っています。実際にアメリカのスポーツ観戦の映像を観て頂くと解りますが、「誰もマスクしていません」(下の写真は1週間ほど前に行われたMLBのオールスターゲームの物です)
このような状態で、つい先日の「7月4日の独立記念日」を迎えたのですが、当然マスク無しでアメリカ中がパーティをやったわけで、その結果が今頃出ています。
私の友人はラスベガスの地元病院の看護師ですが、既に病床の占有率は100%を超えたそうで「コロナ始まって以来、一番忙しいわ…」と嘆いていました。
結局のところ、「ワクチン接種による集団免疫の確保」は成功しなかったと思います。これはアメリカだけでなく、世界中どこもそうなりそうな感じがします。そして、コロナは「ワクチンを打ってなかった人」の間で今後しばらくの間(数年間も)くすぶり続けるような気がします。ですから、「日本がコロナの集団免疫を確保できて、ほとぼりが冷めるのを待つ事」をあまり期待しない方が良いと思います。(万が一、日本でそれが出来たとしても、海外からいくらでも入ってきますから)
ただ、一方でこれらの新規入院患者や新規死亡者のほぼ全員が「ワクチンを打っていなかった人」という統計やニュースが流れています。その為、ワクチンを打った人は「既に私にはコロナは関係ない」として普通の生活に戻っています。つまり、「ワクチンを打たなかった人が、もしコロナに罹患して入院しようが、死亡しようが、それは自己責任」だという考え方です。そして、私もこの「自己責任論」には賛成です。
ですから、「自分は今後数年間コロナに罹患する気がしない」「どうせ罹っても死ぬことはない」と考えておられるなら方はワクチンを打つ必要はないと思います。同じように「自分は一生事故る気がしない」「どうせ事故っても死ぬ事は無い」と考えておられる方に対して私は「シートベルトは着用した方が良いよ」なんて言いません。結果は誰にも解りませんから。