スキンケア(有馬陽子のFBブログから)

過去(2013)ブログ記事のFBへの転載です。乾燥肌へココナツオイルを紹介したので、ついでに『乾燥肌への保湿ケアの落とし穴』についてです。ひとつの参考にしてみてください。
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皮膚疾患を悩まれている方の、この乾燥の時期の
クリームの選び方と塗り方についてです。

もちろん、普通の乾燥肌で悩んでいる方にも
基本的な肌の知恵として どうぞ!

アトピーの方で、炎症はもうなくてもいつまでも
かさかさとして、その乾燥してしまった角質層が
つらくてまたかき壊してしまうという方にも。

そもそも、ここで読み手にどれくらい肌についての予備知識があるのか?

ってことでも説明がややこしくなるのですが。。。基礎から!

肌には一番外側のいわゆるガード壁になっている角質層

というところに自分の皮脂がしみ込んだバリアゾーンという
弱酸性の保護壁があるのはご存知でしょうか。

ここが弱酸性なのは、皮脂自体が酸性だからですね。
そして、自分で分泌する皮脂がこうして酸性なのは
皮膚上で細菌が繁殖して悪さをしないためです。

とくに悪い細菌たちは酸性の状態を嫌うのです。
ここは基本です。
ここを外から洗顔剤やらクリームやらでわざわざ
弱酸性にしてしまっては
肌を守る為に酸性にしようとする皮脂の活躍がなくなってしまいます。

皮脂の出が悪くなるって表現にもできるけど、つまりは微生物たちの
その場での共生バランスを壊してしまっているのです。

だからこその菌活とも言われているでしょう?
よ~く知っておいてくださいね。

この辺がまだよくわかっていない方は
わたしのブログの『私の肌のお手入れ法』シリーズを
いまいちど目を通してくださいね。

さて本題。
クリームや油類を塗るときにはどんなクリームや油を
どんな風にぬっているのか?って大事なとこです。

このクリーム類に『合成界面活性剤』がはいっているとしたら
(注:水と油は混ざらないので、クリーム状にするために界面活性剤が
使われていることがほとんどです)

そのクリームに使われている水の量が多くなってしまうのです。
ここに水がどれくらいはいっているかってことが実は
つけた後の乾燥に直結しますので注意です!!!

トロッとしている状態の商品ほど、よりたくさんの
または パワフルな合成界面活性剤とともに
多くの水が含まれています。

つけた感触としては、しっとりとしていい感じだと
思う人が多いのが 現状でしょう。。。。
でも、水はつけた後、皮膚表面から蒸発していきます。
これね。。すでに皮膚表面にあった水をも
合成界面活性の力でさらに奪って、蒸発させて
飛ばしていってしまうのです。

つまり、さらなる乾燥を呼び起こしてしまいます 涙。
つまり、この手のトロッとしたクリームは
皮膚疾患で乾燥が激しい方は、正直あまり頻繁には
塗らない方がよい。。。ということです。

(正直 あまり塗って欲しくない。。。T^T)
大抵、その乾燥を感じさせないようにその上に
ポリマーみたいなラップをかけるように仕組まれて
いるものもあります。蒸発しちゃうのをとりあえず止める
みたいな 汗。

でも これだと皮膚表面は余計にガサガサになってしまうのです。
分かるかなぁ。。。想像してみてください。
肌にのりつけてぴたっとラップをくっつけてる感じ。
それを脱毛のワックステープみたいにピリピリと
はがしていく。イメージってわくでしょうか?

表情の変化や、話したりして、皮膚表面が動くことで
角質層はピリ剥けになります。 わかるでしょうか ?
でも、これも塗ったあと直後はつるピカっな感じに
なるんですよねぇ。。。滝汗

合成界面活性剤たっぷりの
ボディソープやボディローションで
うわ~ つるつるしっとり~ なんて言ってても
その後、どういうわけか、どんどん乾燥肌になっていき
タイツの下の足の肌が白く粉吹いていくのも
このプロセスでそうなっていくのです。。ひゃー
クリームを塗るなら、できるだけ固いクリームであることが鉄則です。

手にとっても 形が崩れないようなものです。
私だったらハンドクリームってかいてある物より
フットクリームって書いてある物のほうを薦めます。
もちろん それは 合成界面活性剤不使用のものでね!
なぜかって 水の含有量が少ないからです。
以前、記事にもしていたかなと思うのですが、
何々用のクリームはどれもクリームである以上、所詮
水と油の混合物です。使用感によって 別商品にしたほうが
より多くの商品バラエティを販売できる便宜上そうなっている
だけだったりします。

内容成分とテクスチャーで、どこに使うか、何に使うかは
自分で決めちゃえばいいのです。呼び名なんて関係ありません。
しかも、そこにプラスアルファでクオリティのいい精油なんかも
まぜ込んでしまえば、ほんとにオリジナルになりますしね。

とにかく、水の量が少ない物を2度塗りです。
一度じっくり塗って、そこから **少し待ってから**
また塗ります。
2度目に塗るときには、あまりのばさずに皮膚上に
のせるような感じで。
べたつくのが嫌でも、この上に長袖のシャツを着るなり
してガードしてくださいね。
ちなみにこの季節にはシャワー浴びるときにも
正直、あまり石けんは使わない方がいいのです。
これは、皮膚疾患がある人の話です。
角質層が壊れている人はまず、そこに自分の皮脂が
バリアとして たまりません。

たまるベースになる角質層がないってことです。

ですから、そもそもバリアゾーンができにくい。 涙
注:だから緑茶水作って 角質層を強化なのです。 過去記事あらってくださいね。
ここでせっけんや洗浄剤で少しでも残っている皮脂バリアを
根こそぎしてしまうとそこでの細菌環境のバランスが元にもどるのに
本当に時間がかかります。。。。
皮膚の健康状態は、まさに
細菌と真菌と皮脂と水のバランスが鍵なのですからね。

そそ、体内の防壁である腸も一緒です。菌バランスなのです。
乾燥して、痒くてしかも皮膚が薄い状態だと自負の
ある方は、石けんでの洗浄はむしろしなくていいです。
お風呂のことはまた別記事で書くとして
クリーム類のことへ戻りましょう。
クリームより軟膏、また油
この順番がより安全な防御選択になりますです。
しかし、乾燥が激しければ激しいほどまた
まだそこに炎症も伴っていたりすれば
油は熱をこもらせ、余計に痒いのです。

なので、ここはもう、私が直接診れないのですから
本人が気持ちのよい段階のものを使用することです。
はがれ落ちる皮膚で余計に痒いなら、 油ですし、
まだ 炎症症状も残っているのなら、クリームに
近い状態のほうが楽です。

保湿に関しては、先日書いたように
いいとか悪いとかって話じゃないよ、ということです。

油も塗り方を注意しないとならないのです。
油によって塗り方にコツがあるのです。
そんな中で比較的どちらの状態にも万能だなと
お勧めできる油がココナツオイルなのです。
だからあえてお勧めもしています。
油もこれまた本当にたくさんの種類がありますね。
分子の大きさや、固まる温度、つまりは脂肪酸の種類によって
肌にのせたときの感触はまるっきり変わります。
ですので、一概に『油』とひとまとめにできないのも
本当のところです。。。
じゃぁ、お手入れに使うほかの油はどうなの?ってことを
別に説明もしていかないとですね。
このお手入れ用オイルのことに関してとココナツオイルを使った
シャワーや入浴の仕方に関しても、また別記事にしますね。

とりいそぎ、カサカサ肌へのクリーム塗布のちょっとした
ヒントでした。 参考にしてみてくださいね。
どうか 乾燥肌を 悪化させることのないように。。

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